赤岳(2899.2m)横岳(2829m)硫黄岳(2760m)

 

★ひとこと   「美濃戸口から赤岳、横岳、硫黄岳周遊」

地蔵尾根分岐付近から赤岳を望む(手前天望荘)

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★行った日   2005年9月21日(水)  晴後曇   単独
          
★コース

(第2日)
やまのこ村5:52→北沢・南沢分岐6:01→8:03行者小屋8:08→阿弥陀岳分岐8:22→中岳分岐9:33→キレット分岐9:50→10:15(2899.2m)赤岳10:31→11:00赤岳天望荘11:04→行者小屋分岐11:09→石尊峰11:53→三叉峰12:01→12:15(2829m)横岳(大権現)12:20→硫黄岳山荘12:49→硫黄岳13:13→赤岩の頭13:28→13:55休憩13:59→赤岳鉱泉14:24→堰堤広場15:18→北沢・南沢分岐15:45→15:51やまのこ村16:06=豊平三井の森16:45

○やまのこ村〜赤岳
 やまのこ村から三角錐の阿弥陀岳が木々の梢の上に見えている。これが見えると天気が良いそうだ。やまのこ村から林道を約10分登ると林道ゲートがあり北沢と南沢の分岐点だ。林道は帰りに通る北沢へ伸びているが、赤岳方面はここから右の南沢に沿って登山道が伸びている。自然林の中を沢を越えたりガレ場を通ったりしながら緩やかに上っていくと、広い河原へでて初めて横岳の岩尾根が正面に見えてくる。しばらく進むとヘリポートが左にあり、間もなく行者小屋だ。登山道入口から丁度2時間だ。行者小屋から赤岳へは文三郎尾根コースと地蔵尾根コースがあるが前者を登ることにした。
 樹林を進むとすぐに阿弥陀岳への道を右に分け直進すると急坂になる。ハイマツの急な尾根を鉄(網)階段や石ころ道を登る。息が切れるしんどい急な登りだが一歩一歩進む毎に展望が変わる。文三郎尾根の上部から見ると、硫黄岳左の稜線から蓼科山が頭を出し始めた。ようやく到達した稜線から中岳、阿弥陀岳へ通じる尾根道が右へ分岐しているが、左の尾根道を登る。稜線からはこれから縦走する横岳の岩尾根や、丸い硫黄岳、地肌の出た赤岩の頭が綺麗に見えている。ここから岩稜帯の登りになるが、要所に鎖や梯子が完備されているのでマーク通りに進めば問題ない。キレットからの道を合わせてから岩を一つ越えると狭い赤岳山頂だ。展望抜群の筈だがガスが出てきていまいちになってしまった。山頂は祠のある赤岳頂上と頂上小屋の二つのピークがある。


   (美濃戸口、やまのこ村)       (北沢・南沢分岐)        (混交林の登山道)

   (歩き易い道が続く)       (枯れ沢を行く登山道)       (なだらかな道が続く)

  (行者小屋近くの灌木帯)      (横岳の稜線)             (行者小屋)

    (阿弥陀岳分岐)         (阿弥陀岳の岩山)      (文三郎尾根から振り返る)


   (急坂が続く文三郎尾根)      (横岳の稜線)       (中岳:手前、阿弥陀岳:奥)

    (急坂の登山道)       (中岳:手前、阿弥陀岳:奥)    (遠く蓼科山を望む)

                   (文三郎尾根上から西〜北を望む)


     (岩稜帯を登る)        (キレット分岐)              (鎖場)

    (赤岳直下の岩稜)      (頂上直下のハシゴ場)        (赤岳山頂)

○赤岳〜硫黄岳

 赤岳山頂から岩尾根伝いに急坂を下る。要所に鎖があるが景色に見とれていると足元がお留守になるので注意が肝要だ。沢山の風車が回っている赤岳天望荘を過ぎて下ると、行者小屋に通じている地蔵尾根分岐だ。ここから横岳へは険しい岩尾根の上り下りが続くが梯子や鎖が完備している。稜線の要所に石碑が点在していたり峰々に宗教的な名前が付けられているのも、古くからの修験者の山らしい。小海側へ杣添尾根が分かれている三叉峰を過ぎた辺りの草紅葉が美しい。少し進むと大権現と言われる横岳だ。横岳周辺の尾根から西(赤岳鉱泉側)へ突き出た半島状の尾根があり、夫々小同心、大同心と名付けられている。先端には小さな平らな部分があるがこれが行場の跡のようだ。
 急な岩場の稜線を硫黄岳を正面に見ながら下るとなだらかな砂礫の下り道になる。硫黄岳山荘を過ぎるとケルンの建ち並ぶ硫黄岳へのなだらかなガレ場の上りだ。山頂の東北側は爆裂火口が大きく口を明け、断崖になっている。北方には双耳峰の天狗岳がガスの中に浮かび上がっていた。

      (赤岳山頂)          (赤岳頂上小屋)     (正面に横岳を見て下り始める)

 (横岳へ続く急下降の稜線)  (下ってきた岩場を見上げる)    (横岳と天望荘)

    (地蔵尾根分岐)        (横岳へ向かう稜線)      (稜線に点在する石碑)

 (稜線から赤岳を振り返る)     (意外に嶮しい稜線)          (三叉峰)

  (三叉峰付近の草紅葉)       (越えてきた稜線)           (横岳)

 
    (硫黄岳へ続く稜線)         (小同心)               (大同心)

    (急な下り稜線)        (砂礫の緩斜面を下る)       (硫黄岳に向かう)

    (硫黄岳山荘)          (硫黄岳登山道)        (硫黄岳のケルンの道)

 
     (硫黄岳山頂)       (硫黄岳の爆裂火口壁)    (硫黄岳から天狗岳を望む)

○硫黄岳〜赤岳鉱泉〜やまのこ村
 山頂で夏沢峠への道を右に分け、西へ岩場を下ると地肌が露出した赤岩の頭だ。ここから赤岳、横岳などが見える筈だがガスって駄目だった。オーレン小屋方面を右に分け赤岳鉱泉めざしてハイマツ帯の急坂をジグザグに下る。赤岩の頭から約1時間、ダケカンバからカラマツ林に変わる頃に赤岳鉱泉に着く。ここまで来る観光客が多いのか、普通の山小屋に比べて建物が大きく立派だ。
 赤岳鉱泉から歩き易い遊歩道となり、渓流沿いの庭園の散歩気分で歩ける。途中一ヶ所、鉄分が多い湧き水のせいか真っ赤な流れがあった。林道始点の堰堤広場からは気持ちの良いカラマツ林の一本道だ。赤岳鉱泉から朝に通った南沢分岐まで、急いでも約1時間半かかった。やまのこ村には登山者でない数人の人が泊っていたが、地元のキノコ狩りの人だった。特に珍しかったのは、この辺りに多い柳の古木の幹や枝に生えるヤナギタケ(食用)採取を主目的に来ている事だった。


    (赤岩の頭へ続く稜線)       (赤岩の頭)       (赤岩の頭から硫黄岳を望む)

  (赤岳鉱泉への下り道)       (ダケカンバの道)         (混交林の道)

     (針葉樹林の道)         (赤岳鉱泉)           (北沢下り遊歩道)

  (遊歩道傍の赤い流れ)      (北沢下り遊歩道)         (北沢下り遊歩道)

 
    (北沢下り遊歩道)       (堰堤広場付近)           (長い林道歩き)
 
★道端の花 
 
    (ホタルブクロ)       (ゴゼンタチバナの実)        (枯れたナナカマド)
 
(枯れかけたトウヤクリンドウ)      (ヤマハハコ)           (?の草紅葉) 
 
     (モリアザミ?)           (イブキゼリ)           (キオン)
 
        (?)            (ハバヤマボクチ)          (フジアザミ)
 
     (フジアザミ)            (フジアザミ)           (ミヤマトリカブト)

★ルート断面図

★地  図
(1)やまのこ村〜行者小屋、赤岳鉱泉〜やまのこ村

(2)行者小屋〜赤岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉

(参考地図)
・山と高原地図       八ヶ岳・蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
・2万5千分の1地形図  八ヶ岳西部、八ヶ岳東部

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