(清水山登り口:18補) (清水山三角点手前の石灯籠) (清水山三角点:18-2)
一旦、尾根を下って高台寺への分岐を過ぎて上り返すと見晴らしの良い東山山頂公園だ。これから向かう予定の比叡山山頂がすぐそこに見えている。将軍塚の手前を左に入り稜線を度々現れる標識通りに進むと尊勝院だ。粟田口の街中を抜けると三条通だ。三条通を東進した突き当りが蹴上だ。赤煉瓦の水力発電所跡を左下に見て直進し、古めかしい煉瓦のトンネルでインクラインをくぐり、インクラインに沿って坂道の遊歩道を登る。インクラインは昭和の初め頃まで使われ、琵琶湖疎水を利用した舟を落差のある水面まで運搬するための台車の軌道だ。大神宮橋でインクラインを越えて坂道を登ると日向大神宮だ。階段と坂道で急坂を登ると水準点218だ。ここからほぼ尾根伝いに雑木林の道で高度を徐々に上げ、最後に一周トレールとも別れて最後に登りつめると大文字山山頂だ。西南の見晴らしは良いが多くの団体さんで満員だったので早々に山頂をあとにした。
(清水寺方面分岐尾根:19) (高台寺方面分岐点:20) (東山山頂公園)
(東山山頂公園から見た比叡山) (将軍塚:22)
(尊勝院:27)
(粟田口:28) (三条通出合:29) (蹴上:30)
(インクラインと並行路) (疎水溢水門) (インクライン台車)
(大神宮橋:32) (日向大神宮:33)
(松林の尾根道:36)
(水準点218) (大文字山へ続く尾根道:42) (大文字山山頂)
(大文字火床から京都市街と妙法、舟形、左大文字を望む)
山頂から尾根伝いに10分も下ると展望抜群の大文字火床だ。京都市街が一望の下に望まれ、鳥居を除く五山(足元の大文字、正面の左大文字、少し右の舟形、右の松ヶ崎の妙法)も見ることができた。送り火を下から見ると大きな炎に見えるが、煉瓦を二組置いた火床の小ささが意外だった。大の字の右下方向へ下ると住宅地に出た所で、山頂手前で分かれた一周トレールと合流する。霊鑑寺横を通って下ると哲学の道と出合い、疎水の桜並木に沿って銀閣寺方面へ北上する。シーズンオフのせいか観光客の姿も少なく静かな散歩が楽しめた。銀閣寺橋から銀閣寺道(今出川通)を疎水に沿って西進し、白川通の浄土寺橋から20メートルほど手前を北東へ右折する。この辺りは標識がなく今熊野とともに道のわかり難い場所だ。道なりに直進し、次のT字路を右折して道なりに進むと御蔭通りとの三叉路だ。三叉路手前右側の乗願寺ガレージ壁面に久しぶりの標識がある。三叉路を左折して御蔭通を一筋西進して右折すとバプテスト病院へ向かう道だ。
標識に従って進むと大山祇神社があり、ここから山道の一本道だ。瓜生山へ向かう道を左に分け、しばらくしてその道と再び合流する。次に地獄谷への道を右に分け、すぐに曼殊院へ続く道を左に分けると林道となり、更に修学院へ続く道を左に分けて直進すると石鳥居だ。ここから山道となり音羽川を渡り、更に支谷を二つ渡って登り返すと雲母坂(きららざか)の水飲み対陣跡だ。左は修学院の雲母坂登山口、直進は赤山禅院、右は比叡山だ。通いなれた雲母坂を登っていくと残雪が増え出し、千種忠顕碑横を通りケーブル比叡駅に着くと真っ白だ。ここが東山コースの最終点74だ。
昨年末は大雪だったが1月14日の雨で融け路面の雪はさほどでもない。スリップに注意しながら旧スキー場跡から山頂駐車場へ向かった。夕方から風が強くなり雪も降り出したため展望はあまり利かない。駐車場から中継所めざして更に登るとアンテナ塔の傍らに大比叡三角点がある。汗が冷えて寒くなって来たので早々に下り、阿弥陀堂、根本中堂をへて坂本ケーブル延暦寺駅へ最終17時の便に間に合うように下山した。
きょうは好天の休日のため多くのハイカーと出合った。ちょっと強行軍の感ありだが、当初修学院までの計画だったが、次がケーブル叡山駅が目標となり、とうとう坂本ケーブル延暦寺駅まで行き着いてしまった。夕方になって風も出て天気がくずれだしたが、好天の東山三十六峰歩きは、京都市街を眼下に、なかなか風情のある山歩きだった。
(大文字中心火床) (大文字右下の火床の列) (霊鑑寺)
(哲学の道) (銀閣寺道(今出川通)遊歩道)
(御蔭通三叉路:53)