京都一周トレール(2)
北山コース東部(比叡山〜大原戸寺〜二ノ瀬)
水井山(794.1m)


★ひとこと   「雪の比叡山から戸寺、鞍馬、貴船を経て二ノ瀬へ」

横高山頂上

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★行った日   2006年1月26日(木)  曇時々雪後時雨   単独
          
★コース(画像タイトルの数字はその場所の標識番号を示す)

阪急高槻駅7:08(阪急、京阪)=7:50出町柳8:02(叡電、ケーブル)→8:45ケーブル叡山駅8:50→スキー場跡9:03→ドライブウエー橋9:23→浄土院9:28→釈迦堂9:39→玉体杉10:18→横川中堂分岐10:26→(767m)横高山10:36→(794.1m)水井山11:01→東海自然歩道合流11:29→仰木峠11:35→道迷いロス10分→東海自然歩道分岐11:53→林道始点12:05→戸寺バス停12:21→江分神社分岐12:42→12:53江分峠12:58→静原神社13:28→薬王坂峠13:59→鞍馬14:12→14:37鞍馬寺金堂14:45→貴船15:18→貴船口15:37→15:52二ノ瀬駅16:05(叡電、京阪)=河原町16:54(阪急)=阪急高槻駅17:14

 京都南部は晴後曇の天気予報だったが、比叡山頂上付近は日本海側からの影響を受け雪雲の中だ。八瀬ではうっすらと白い程度だったがケーブル比叡駅付近は20センチ位の積雪だったのでスパッツを着けて出発する。ここが京都一周トレール北山コースの始点だ。
 林道の踏み跡をたどって15分も登るとスキー場跡だ。積雪も豊富で今にも動き出しそうなリフトもあり、時代の流れを感じさせる風景だ。少し登ってからなだらかに下ると根本中堂方面から来た東海自然歩道と合流するドライブウエーの橋だ。橋を渡って石段を下ると最澄の御廟、浄土院の前に着く。ここから西塔の釈迦堂まで綺麗に除雪されていて歩き易い。ここを過ぎると山道になりすぐドライブウエーをくぐり回峰行者も歩く尾根を進む。アップダウンを繰り返しつつ踏み跡をたどると杉の古木がある。玉体杉だ。琵琶湖や京都市街が望めるのだがきょうはガスっていて全然駄目だ。少し坂を下ると元三大師の石碑や案内板の建つ四叉路だ。右は横川に向かう東海自然歩道、左は八瀬登山口へ向かうが、京都一周トレールは直進して横高山へ向かう。踏み跡もなくなった急坂を登る。

   (ケーブル八瀬駅)         (ケーブル叡山駅)      (北山コース始点標識1)

    (北山コース案内図)       (スキー場跡:2)         (ドライブウエー橋:6)

   (ドライブウエー橋:7)     (浄土院への下り石段)         (浄土院:8)

 (転法輪堂(釈迦堂):9-2)    (道沿いの石の地蔵さん)   (だんだん雪が深くなる尾根道)

..

  (視界ゼロの玉体杉:11-2)    (横川中堂分岐:12)         (横高山:13)

 10分も登ると横高山頂上だ。積雪は30センチくらいに増え踏み跡がないが、鹿か狐の足跡が山道のとおりに続いているので、所々にある赤テープを確認しながらこれをたどった。この尾根道は、けもの道のとおりに人が通る道がついているようだ。横高山を下って再度、急坂を登り返すと水井山だ。踏み跡のない雪の急坂は、下に何があるかわからず、再々、木の根っこでスリップするので苦手だ。水井山から急坂を下り東海自然歩道と合流して、なだらかに下ると仰木峠だ。
 峠から100メートルほど下った所から戸寺へ向けて間道を下り始めたが、雪のため踏み跡がわからず道をはずすおそれがあったので元へ戻り東海自然歩道を下った。仰木峠から20分も下るとトレールの標識があり、ここから東海自然歩道と分かれて戸寺へ下った。分岐点から10分も下ると林道が始まり、あと15分でコンビニもある戸寺バス停だ。
 R367を横切ってそのまま下ると高野川を渡る。橋の上から南に比叡山、北には金毘羅山、翠黛山(すいたいざん)がかすんで見えている。道標どおりに進み、江分神社の石碑のある所で車道を横断し、江分神社の手前を左折して林の中を登ると江分峠だ。右へ登ると金毘羅山から翠黛山、左へ登ると瓢箪崩山から岩倉へ抜けられる。峠から旧道を下ると静原の集落だ。静かな田園風景の中、静原小学校の前を通って峠から30分で静原神社に着く。


 (けもの足跡だけの尾根道)     (水井山:16-1)         (枯れ木のオブジェ)

 (さらに雪が深くなる尾根道)   (東海自然歩道と合流:17)       (仰木峠:18)

 (東海自然歩道と分岐:19)     (林道始点:21)        (戸寺から比叡山を望む:25)

 (金毘羅山(左)と翠黛山(右))   (江文神社標識:28)         (江分峠:31)

    (静原神社:35)      (集落内のにぎやかな標識:37)  (薬王坂入口から見た静原)

 静原神社から約30分で薬王坂の峠だ。薬王坂の上り坂に南北朝時代の石仏である薬王坂弥陀二尊板碑が大木に抱かれて建っている。峠から右へ行けば天ヶ岳、左は竜王山だ。鞍馬から二ノ瀬までずっと車道を歩くのは気が進まないので、竜王山を経由しようとしたが雪のため踏み跡が不明瞭のおそれがあり、鞍馬から貴船へ越えて貴船口へ出ることにした。薬王坂の急坂を下るとすぐに鞍馬の集落だ。
 鞍馬寺の仁王門を入り坂道の参道を登ると、鞍馬の火祭りで有名な由岐神社だ。京都市天然記念物の樹高49.0m、胸高幹周6.42mの杉巨木もある。残雪の残る参道をのぼるとほどなく金堂だ。金堂前広場から午前中に通った比叡山が近くに見えるがきょうは霞んでいる。金堂左横から門をくぐると奥の院へ続く石段がある。標高約500メートルの峠を越え、僧正ヶ谷不動堂、奥の院魔王堂を過ぎ、金堂から30分も歩くと貴船川の橋を渡る。貴船に着くと京都北山特有の北山時雨が始まった。貴船川に沿って下ると貴船口駅だが、一応京都一周トレールを歩く予定なので二ノ瀬駅を今回の終着点にした。雪景色の鞍馬奥の院めぐりもなかなか風情があって歩きがいがあった。
 京都一周トレールは二ノ瀬を過ぎると、交通のアクセスが悪く、大岩はバス便が少なく、京町峠は鷹ガ峰まで遠い。次回は二ノ瀬を出発点として高雄まで行く予定だ。

  (薬王坂弥陀二尊板碑)        (薬王坂峠)       (薬王坂鞍馬側入口の八幡宮)

    (鞍馬寺仁王門)      (火祭りで有名な由岐神社)     (鞍馬寺参道の石段)

     (鞍馬寺金堂)          (霊宝殿へ続く道)    (霊宝殿前から見た霞む比叡山)

   (奥の院へ続く道)         (僧正ヶ谷不動堂)        (奥の院へ続く道)

    (奥の院魔王堂)           (貴船川橋)          (貴船口:45?)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)比叡山〜大原戸寺

(3)大原戸寺〜貴船〜二ノ瀬

(参考地図)
・新 阪急ハイキング65コース
・山と高原地図       京都北山1
・2万5千分の1地形図  京都東北部、大原

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