京都一周トレール(3)
北山西部コース、西山コース(二ノ瀬〜高雄〜清滝〜嵐山)


★ひとこと   「二ノ瀬から高雄、清滝を経て嵐山へ」

渡月橋と愛宕山

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★行った日   2006年1月29日(日)  晴   単独
          
★コース(画像タイトルの数字はその場所の標識番号を示す)

阪急高槻駅6:54(阪急、京阪)=7:35出町柳7:45(叡電)=8:09二ノ瀬8:15→夜泣峠8:43→林道始点8:54→栗夜叉林道出合8:58→大岩(雲ヶ畑街道出合)9:09→山幸橋→氷室登り口9:30→西賀茂分岐→満樹峠分岐9:56→10:23小峠10:29→氷室神社10:39→釈迦谷分岐10:45峠(氷室配水地)→杉坂分岐11:06→京見峠→上ノ水峠分岐11:10→林道始点11:21→京見山荘11:26→奥長谷林道分岐11:28→上ノ水峠11:48→舗装林道11:55→沢ノ池尻12:06→福王子分岐12:17→毘沙門谷分岐12:27→12:37福ヶ谷林道出合12:49→周山街道出合13:06→神護寺参道13:19→休憩所13:36→林道出合13:52→愛宕山登山口→渡猿橋14:02→落合(河床橋)14:25→六丁峠14:40→鳥居本14:50→渡月橋15:28→15:33阪急嵐山駅15:35(阪急)=阪急高槻駅15:59

 京都一周トレール完歩の最終日に相応しく快晴だ。出町柳駅では花背や比良方面行きの定番の京都バスに沢山の登山客が並んでいたが叡電には登山靴姿は1人だけだ。車窓から白い比叡山頂を眺めながら岩倉を過ぎ、霜で真っ白な二ノ瀬駅に降り立った。鞍馬川沿いに200メートルほど進み標識通りに踏切を渡ると守谷神社(富士神社)だ。砂防堰堤の急な階段を登り、谷沿いの薄暗い針葉樹林帯を登り切ると駅から約30分で夜泣峠だ。左は向山、右は貴船山から滝谷峠に通じているが、直進して大岩へ向う。途中から林道が始まり、間もなく栗夜叉林道に合流して峠から30分も下ると雲ヶ畑街道と出合う大岩だ。大岩から山幸橋まで約20分の加茂川沿いの雲ヶ畑街道歩きだが、車が少ないので楽に歩ける。
 山幸橋の少し先から右の山道に入る。薄暗い樹林帯を抜けると畑の一本道となり、ほどなく十字路に出合う。直進は行き止まり、左は西賀茂へ下ってしまうので右折して戻る方向へ畑の中を登って行く。樹林の中の殆ど水平な山道を山幸橋から30分も進むと満樹峠分岐だ。満樹峠はかつて京と雲ヶ畑を結ぶ旧街道の峠らしい。満樹峠からは十三石山にも通じている。この分岐点から盗人谷に沿って標高差約200メートル登ると約30分で小峠だ。小峠からも満樹峠へ分岐している。小峠から10分も下ると氷室の集落を経て氷室神社前に着く。宮中に献上する氷を保存した氷室跡がこの付近に3ヶ所残っているそうだ。

  (二ノ瀬駅から鞍馬方面)   (霜のおりた最初の標識:47)      (守谷神社:48)

   (夜泣峠への登り道)    (夜泣峠、直進が大岩方向:50)   (夜泣峠からの下り道)

    (林道を下る:52)       (栗夜叉林道出合:53)      (雪深い栗夜叉林道)

 (大岩、雲ヶ畑街道出合:54)    (加茂川沿いに下る)    (雲ヶ畑街道の氷室登り口:56)

..

 (薄暗い針葉樹林帯を登る)  (畑のなかの西賀茂分岐:58)  (盗人谷沿いの薄暗い道)

 (北山西部コースの表示:59)   (盗人谷沿いの二ノ橋)        (小峠:62)

(小峠から下りの整然とした林)    (氷室の集落:64)           (氷室神社)

 釈迦谷へ下る道を左に分け、舗装林道を直進すると杉坂へ出る道を右に分け、約30分で京見峠だ。梢の間から京都の町が僅かに垣間見えるだけで峠の名前ほどではない。峠から右の山道に入る。樹林帯を抜けたところから南東方向の視界が開け、京都の町が遠望できる休憩の適所だ。アップダウンのあまりない尾根道を進むと京見山荘の所で奥長谷林道に合流する。林道をしばらく進んでから左に並行する山道に入る。右下に先ほどの林道を見ながら左へカーブすると右から来た林道に再び合流する。すぐに林道の車止めがあり、その手前から右の山道に入ると京見峠から約40分で上ノ水峠だ。上ノ水峠の分岐を右に行くと京都遠望の絶景ポイントだ。間もなく中川から来ている林道に合流し車止めまで進むと広場があって沢ノ池が広がっている。沢ノ池は意外に大きく短径100メートル長径500メートルほどの四角形で凍結していた。池の東岸を南下し、最後に尾根を登ると、上ノ水峠から約30分で宇多野の福王子へ下る分岐点だ。
 尾根道をしばらく高雄方面に進んでから急坂を下ると福ヶ谷林道に合流する。正面に愛宕山の山頂部がのぞいているのを眺めながら舗装林道を下ると福王子分岐から40分ほどで周山街道と合流する高雄だ。周山街道を車に気をつけながら少し進んですぐ右に下ると西明寺参道の写真撮影の名所、赤い橋の指月橋だ。清滝川に沿って進み、谷山林道を右に分け、高雄橋を渡ると神護寺参道だ。


(氷室から京見峠へ向う林道:66)(京見峠から沢池へ向う:68)    (山道が林道になる)

 (京都が遠望できる休憩適所) (霞む京都、手前は衣笠山?)     (京見山荘:71)

   (灌木の尾根道:74)         (上ノ水峠:76)      (沢ノ池へ向う展望箇所:77)

(中川始点の林道で沢ノ池へ:79)  (凍結した沢ノ池:80)  (福王子分岐点付近の尾根道:82)

(福ヶ谷林道へ向って急坂を下る) (福ヶ谷林道出合:85)    (福ヶ谷林道から見える愛宕山)

   (福ヶ谷林道を下る)       (周山街道出合:87)     (周山街道から右折:88)

             (西明寺前指月橋)       (神護寺前高雄橋)        (神護寺参道)

 高雄から清滝まではよく整備された1時間弱のハイキングコースだ。清滝川は渇水状態で浅いよどみでは氷が張っていた。途中で月輪寺や空也滝方面から来る林道と合流して愛宕山登山者であふれかえっている清滝が京都一周トレッキングコースの終点だ。しかし、最近(1、2年前?)、清滝から嵐山、松尾山を経て上桂駅へ至る西山コースが追加されたので、嵐山まで歩くことにした。
 工事中の渡猿橋が西山コースの出発点だ。高雄から嵐山までほぼ東海自然歩道と同じ道をたどる。清滝川沿いの遊歩道で保津川との合流点まで進み、河床の橋を渡って対岸の道路へでる。あとは六丁峠まで車道を上りつめ、峠付近から保津峡の眺めを楽しんでから鳥居本の愛宕神社鳥居まで下る。清滝からほぼ1時間だ。鳥居本から嵐山へかけての旧道は晴天の休日とあって冬季にもかかわらず家族連れが多く、登山靴姿は場違いな感じだ。二尊院、常寂光時、落柿舎、などを通って早くもボート遊びに興じている桂川にでた。人人人の渡月橋を渡り、愛宕山の姿を見ながら春のようなひと時を楽しんだ。
 京都一周トレールの伏見稲荷から嵐山までの全行程は73.1キロだったが、トレール以外の比叡山や鞍馬山の分を除くと66.8キロだ。西山コース残りの松尾山から上桂まで4.5キロなので全部で71.3キロだ。機会があれば最後まで歩きたいが住宅街が多いのが難点だ。今回、観光客も少なく、低山歩きに適した冬季に一周したが、純然たる山歩きとは一味違った静かで変化のある楽しいひと時を過ごすことができた。

 (渇水状態の清滝川清流)        (休憩所)            (林道出合:93)

(愛宕山登山口北コース終点:94) (愛宕神社参道登山口)    (渡猿橋の西山コース1番:1)

   (西山コースの表示:1)        (清滝川金鈴渓)        (渇水状態の清滝川)

   (落合の河床橋:4)    (六丁峠付近から亀岡側保津峡)(六丁峠付近から嵐山側保津峡)

  (鳥居本つた屋付近:8)       (鳥居本の旧街道)       (鳥居本の旧街道)

       (落柿舎)           (嵯峨野の竹林:18)          (渡月橋:20)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)二ノ瀬〜氷室〜京見峠

(2)京見峠〜高雄〜清滝

(3)清滝〜嵐山

(参考地図)
・新 阪急ハイキング65コース
・山と高原地図       京都北山1、京都西山
・2万5千分の1地形図  大原、周山、京都西北部

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