京都一周トレール(4)西山コース(嵐山〜上桂)
唐櫃越(上桂〜馬堀)

 

★ひとこと   「嵐山から松尾山を経て上桂から唐櫃越で馬堀へ」

渡月橋から松尾山を望む

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★行った日   2006年2月9日(木)  曇時々雪しぐれ   単独
          
★コース(画像タイトルの数字はその場所の標識番号を示す)

阪急高槻駅7:42(阪急)=嵐山駅8:24→松尾山登り口8:40→山頂四叉路9:03→(276.1m)松尾山三角点9:11→山頂四叉路9:18→松尾谷林道出合9:55→西芳寺前→椋の木→山田岐れ10:11→10:22墓地10:28→桂坂野鳥遊園分岐11:02→11:38(415.1m)沓掛山11:46→舗装林道出合12:19→地道林道(林道分岐)12:32→林道終点13:07→(430.3m)みすぎ山13:13→住宅地13:46→JR馬堀駅14:01=JR嵯峨嵐山駅→14:30阪急嵐山駅14:35=阪急高槻駅14:58

 寒波襲来で一日中小雪の散らつくなか、京都一周トレール西山コースの残余の部分(嵐山〜上桂)と唐櫃越(からとごえ)へ出かけた。西山コースは清滝が始点だが1月29日に嵐山まで歩いているので、きょうは嵐山から松尾山を経て上桂までだ。更に、上桂を起点として明智光秀も通ったと言われている古道、唐櫃越で亀岡の馬堀駅をめざした。
 嵐山駅から桂川河畔まで出てみたが小雪まじりの悪天候のため愛宕山はおろか近くの小倉山さえ霞んでいたため、早々に駅前の西山コース案内板に従って松尾山登り口へ向った。嵐山駅から左へ直進し突き当りを左に行くと、右側にわかり難い小さな標識がある。竹薮のなかに軽四も通れるくらいの坂道が続いている。この辺りは筍の産地らしく手入れがゆきとどいた竹林だ。竹薮を抜けると明るい雑木林の尾根道をなだらかに登る。この道は分岐が多いが逐一標識が建っているので道に迷うことはない。山頂付近に四叉路があり、松尾山頂上回遊コースの起点になっている。登り口から約30分の山頂付近からは嵯峨野や太秦が展望できる。
 四叉路まで戻り、雑木林の尾根道をアップダウンしながら30分も南下すると竹薮が現れ、松尾谷林道に出る。上桂方向へ西芳寺川に沿って下り、西芳寺(苔寺)の門前を通ってしばらく進む。椋(むく)の古木のある交差点を右折し、次の交差点が山田岐れだ。左折すれば上桂駅だが右折して唐櫃越に向う。


   (松尾山登り口:26)       (遊歩道入口付近:27)      (竹薮がつづく:28)

   (明るい灌木の道:30)       (山頂四叉路:32)     (京都一周西山コース案内図)

 (四叉路のコース標識:32)    (松尾山頂上付近から嵯峨野、太秦市街、右端は双ヶ丘)

     (松尾山山頂:35)      (尾根伝いの遊歩道:39)     (尾根伝いの遊歩道:47)

    (竹薮が現れる:49)     (松尾谷林道出合:51)         (西芳寺前)

 住宅地を過ぎて竹林の道を登ると京都市街が遠望できる墓地だ。ここから竹林を過ぎると雑木林の道となり、墓地から30分も歩くと桂坂野鳥遊園の遊歩道に入る。冬枯れの雑木林からは鳥の声が全然聞こえないし、所々にある見晴しベンチからも洛西の山々がにわか雪に霞んでいた。しかし冬枯れの木々の枝を仔細に見ると早くも新芽の準備が整っている様だった。野鳥遊園から30分も進むと沓掛山の三角点だ。薄っすらと雪に覆われた三角点から北側だけ視界が開け、雪雲に隠れた愛宕山が霞んでいた。所々残雪のある尾根伝いに30分も進むと舗装林道に飛び出す。左へ下ると西山団地から老ノ坂峠のバス停だ。右は馬堀へ通じている。
 尾根伝いに舗装道路を15分ほど進むと左へ林道が分岐し広場もある。ここから地道林道を直進する。一部崖崩れ箇所もある林道を30分ほど進むと林道終点だ。正しい唐櫃越は一部林道を短絡する形で存在するが再び林道と合流している。林道終点で左側の細い山道を登るとすぐにみすぎ山三角点だ。ここは左に亀岡市街、右に愛宕山が見える高圧線が密集している所だ。山頂から急坂を30分も下ると猪除け扉を経て集落に入る。曲りくねった細い道を下ると鵜川を渡り広い道を約15分西進すると馬堀駅だ。下ってきた街角には何の表示もなかった(鵜川周辺が工事中だったので見落としたかもしれない)のでこの道を逆にたどって唐櫃越に入るには至難の業だ。ネットによると宝泉寺に唐櫃越登り口があるそうだ。
 帰りはJR嵯峨嵐山駅で降り、駅から桂川までいつも煩雑する表街道を避けて静かな瀬戸川沿いを散策し、渡月橋を渡って阪急嵐山駅から帰阪した。この季節、目前の春を期待してじっと耐えしのんでいる様な樹木の姿が興味深かった。きょうは人に逢うこともなく静かな古道歩きが楽しめた一日だった。


   (椋の木のある交差点)     (延々と続く竹薮の道)        (灌木の道)

   (桂坂野鳥遊園付近)     (雪空に霞む洛西方向)     (桂坂野鳥遊園展望台付近)

       (沓掛山)           (疎林帯尾根道)      (松林を過ぎると林道出合)

    (立派な舗装林道)      (日陰は真っ白な林道)    (林道から雪雲に霞む愛宕山)

    (尾根をたどる林道)       (崖崩れの林道)           (林道の終点)

 
     (みすぎ山)       (高圧線が密集するみすぎ山)   (唐櫃越馬堀側出口)

★ルート断面図

★地  図
(1)嵐山〜松尾山〜上桂〜沓掛山〜林道出合


(2)林道出合〜みすぎ山〜馬堀


(参考地図)
・山と高原地図       京都西山
・2万5千分の1地形図  亀岡、京都西北部、京都西南部

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