韓国岳(1700.1m)新燃岳(1420.8m)

 

★ひとこと   「硫黄山から韓国岳、新燃岳を経て高千穂河原へ縦走」

韓国岳から新燃岳、高千穂峰を望む

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★行った日   2006年4月11日(火)  雨
          2006年4月12日(水)  曇一時晴   単独
          
★コース

(第1日)
高槻3:05(名神、中国道、山陽道、九州道)=えびのIC(県道)14:20=霧島神宮温泉15:50
(第2日午前)
霧島神宮温泉8:05(タクシー)=硫黄山登山口8:26→1合目8:37→3合目8:52→5合目9:08→6合目9:20→8合目9:30→9:41(1700.1m)韓国岳9:51→11:15(1429m)獅子戸岳11:24→新湯分岐11:35→(1420.8m)新燃岳12:04→湯之野分岐12:15→12:30(1332.4m)中岳12:40→自然研究路分岐13:09→高千穂河原13:35

(第1日)
 このところ数日交代に雨が降っているので、次の晴の周期を期待して雨の日に出発した。高速の深夜料金を利用すると大阪からえびのまで4850円も安くなるので早朝の出発だ。全行程、殆んど雨中ドライブに終始した。上り車線では死亡事故渋滞があったが、下り車線は順調で予定通り雲の垂れ込めたえびのICに到着、えびの高原へ向かった。あすの韓国岳登山口を確認するため硫黄山へ行ったがガスっていて真っ白だ。仕方がないのできょうの睡眠不足を補いあすの英気を養うために霧島神宮温泉へ向かった。
(第2日午前)
 雨は降っていないがガスで真っ白の中を雨具完全武装で硫黄山の韓国岳登山口に向かった。タクシー代は3040円だ。霧の登山口にはすでに登山者の車が数台着ていた。立ち枯れたような小潅木の登山道を黙々と登り、5合目辺りで突然太陽が顔を出し雲海の上に出た。下界にはえびの高原が広がっている筈だがただ雲海が波打っているだけだ。赤茶けた火山台地を登り、8合目辺りからは意外に大きな韓国岳火口が覗ける。山頂に着く頃には噴火しているような大浪池のガスがとれて本来の姿になっていた。韓国岳山頂からはあまり遠くは望めなかったが雲海の上に、えびの高原から高千穂峰に至る山々や噴火口群が火山の博物館のように並んでいる姿は壮観だ。


   (硫黄山登山口)          (硫黄山小地獄)        (縦走路入口の灌木林)

  (山頂までの合数表示)      (石ころ道の階段)       (見晴らし台の5合目)

 (雲海を抜け火山台地を登る)  (雲海を見下ろして登る)        (韓国岳火口壁)

     (韓国岳火口)      (お湯を沸かしたような大浪池)    (ガスのとれた大浪池)

 
   (山頂付近の火口縁)       (韓国岳三角点)      (やっと頭を出した高千穂峰)
 
                (韓国岳山頂付近から南東〜西を望む)
 
                 (韓国岳山頂付近から東〜西南を望む)

 雨具を脱ぎ軽装となって、高度変化と雲海の後退のため刻々と変化する山々の姿を楽しみながら丸太階段の縦走路を下り始めた。見た目より急な道を下りきった所にある琵琶池付近から笹原と小潅木帯の高原漫歩だ。この辺りではキリシマツツジが芽を出し始め、ハルリンドウなどの草花が草原に彩りを添えていた。ここから見える韓国岳や獅子戸岳はなだらかだが、かなり厳しいガレ場を登りきると小潅木のある平原状の獅子戸岳頂上だ。小鳥がさえずる展望の良い別天地だ。急な道を下ると、右が新湯、左が大幡池、直進が新燃岳の4叉路だ。明るい小雑木林のだらだら坂を登ると新燃岳の火口の北縁だ。火口の底には妖しいエメラルドグリーンの池があり、少し水蒸気?が立ち昇っている。火口縁を時計方向に回ると東南縁の新燃岳だ。遠くから見る火口は箱庭のように可愛らしいが実際に火口縁を歩くとなかなか大きい事が実感できる。


 (縦走路を下る、正面は御池)   (雲海へ向かって下る)    (日に輝く小潅木帯をいく)
 
 (獅子戸岳へ向かう平原の道) (後ろにはなだらかな韓国岳)    (小林市街と夷守岳)

(意外に急な獅子戸岳の上り)       (獅子戸岳)         (急な獅子戸岳の下り)

 (新湯分岐、正面は獅子戸岳)    (新燃岳火口縁)         (新燃岳からの下り)

                   (新燃岳火口、正面は韓国岳)

 新燃岳からはハルリンドウなどの草花を眺めながら草原を立派な木道で下る。コルで湯之野への道を右に分け上りきると浅い火口の縁へ着く。小さな火口池を右手に見て直進すると中岳だ。山頂掲示板では、韓国岳から市房山まで見える熊本方面、高千穂峰から開聞岳まで見える鹿児島方面、の展望が素晴らしいらしいが、きょうは韓国岳は見えたが間近の高千穂峰は御鉢から上が綿帽子だ。
 中岳からしばらく急なガレ場をジグザグに下る。下るに従って姿を変える高千穂峰や高千穂河原の俯瞰図が興味深かった。急坂を下りきるとなだらかな石畳の遊歩道になりキリシマツツジの群落が現れる。途中からツツジコースとモミジコースの2本の自然研究路が分岐しており、数輪咲き出したツツジコースで下山した。最後に薄暗い針葉樹林帯を抜けると高千穂河原だ。大きな駐車場やビジターセンターもある。
 まだ早かったのですぐに高千穂峰へ向かった。

 
   (新燃岳からの下り木道)       (中岳火口)              (中岳)
 
  (中岳から韓国岳を望む)   (中岳から高千穂峰を望む)  (中岳からのガレ場の下り)
 
 (中岳下山路から高千穂河原)(中岳下山路から高千穂河原)  (下山路から見た高千穂峰)
 
   (険しい中岳下山路)    (中岳下山路から高千穂河原)  (自然研究路の小灌木帯)

 (自然研究路から高千穂峰)   (自然研究路から中岳)      (高千穂河原出口)

 
★道端の花
  ミツバツチグリ?(獅子戸岳)    スミレ(獅子戸岳)     ショウジョウバカマ?(新燃岳)
 
    ハルリンドウ(中岳)     ショウジョウバカマ(中岳)    ハルリンドウの白(中岳)
 
キリシマツツジ?の新芽(韓国岳) クサボケ(高千穂河原)    クサボケの蕾(高千穂河原)
 
    ?(高千穂河原)         ?(高千穂河原)      キリシマツツジ(高千穂河原)
 

★ルート断面図
(1)硫黄岳登山口〜韓国岳〜新燃岳火口北縁      (2)新燃岳火口北縁〜高千穂河原

★地  図(GPS軌跡)

(参考地図)
・山と高原地図       霧島・開聞岳
・2万5千分の1地形図  韓国岳、日向小林、霧島温泉、高千穂峰

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