傾山(1602.2m)

 

★ひとこと   「黒仁田からなだらかコースで九折越を経て最後の急登で傾山へ」

P1378稜線(センゲン平)から傾山岩峰を望む

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★行った日   2006年4月15日(土)  雨
          2006年4月16日(日)  晴一時曇   単独
          
★コース

(第5日)
高千穂町(R218)=日之影町(県道6)=見立橋(リフレッシュ出羽)
(第6日)
見立橋(リフレッシュ出羽)(県道6)6:34=奥村林道分岐6:45(奥村林道)=奥村・黒仁田林道合流点7:23→黒仁田7:43→九折越8:23→P1378 8:43→杉ヶ越分岐9:24→手前ピーク9:31→大白谷コース分岐9:39→9:43(1602.2m)傾山9:56→杉ヶ越分岐10:12→P1378 10:42→九折越10:54→黒仁田11:23→11:40奥村・黒仁田林道合流点11:45(奥村林道、県道6)=12:30見立橋(リフレッシュ出羽)(県道6)13:00=杉ヶ越(県道6、R326、R10)=大分米良IC(大分道、宇佐別府道、R10、椎田道、R10)=小倉東IC(九州道、山陽道、中国道)=高槻0:50

(第5日)
 一日中降ったりやんだりの天候のため高千穂町をぶらぶらしてから日之影町に向かう。計画では大崩山(おおくえやま)に登る予定だったが傾山(かたむきさん)へ変更した。そこで、日之影町から傾山へ登るための車ルートの調査に出かけた。第1は見立橋からユウガツル、黒仁田を経て九折越(つづらごえ)、第2は奥村林道、黒仁田を経て九折越、第3は県道6の杉ヶ越トンネルから、の3コースがある。第1はユウガツル手前で大変な悪路の地道林道となり歩く距離が長い。第2は地道の奥村林道を途中まで行ったが最徐行でなんとか通れそうだ。第3は歩く尾根道が非常に険しいと宿のオジサンに脅かされた。そのため奥村林道コースに決定した。
(第6日)
 日之影川沿いに上流方向へ県道6を進み、見立のあけぼの荘の先から左折して奥村林道へ入る。奥村林道はすぐに地道になり悪路がしばしば現れるので最徐行して通過する場面が多々あった。しかし8.6キロの林道を40分で走れたのでまだましだ。いままでの悪路は尾鷲の矢の川林道と皇海山の栗原川林道だ、奥村林道は悪路にランクインしないくらいだ。黒仁田林道との合流点から先の路面が悪そうだったので道端に駐車した。
 この合流点ではユウガツルを経て見立橋から登ってくる道とも合流し、黒仁田へ向かう。黒仁田まで約1キロ余あるが車でも十分来れそうだ。黒仁田では実際に数台が駐車し、タクシーもきていた。黒仁田からは荒れ果てた林道となり、やがて荒れたV字谷の縁の林の中を登る。藪の中でじっとこちらを見ている視線に気づいてカメラを構えようとすると、イタチより大型の金色の四つ足の動物が走り去っていくのが見えたが、後で宿の人に尋ねるとテンらしいとのことだった。野生のテンを見るのは初めてだ、つややかな毛並みが印象に残った。黒仁田コース最後の水場を過ぎ、針葉樹林帯をひと登りすると広々とした見晴らしの良い九折越の峠だ。峠は、左は祖母山へ続く縦走路、直進は大分県側の上畑コース、右は傾山へ向かう尾根道、の交差点だ。明るいスズタケの茂るブナ?林の尾根をゆるやかにのぼるとセンゲン平だ。目の前に左に本傾、右に後傾の双耳峰が迫ってくる。しばらくなだらかに下ると後傾の根元にあたるコルだ。ここから急登だ。

 
 (県道6から奥村林道分岐)   (奥村・黒仁田林道合流点)  (林道傍の黒仁田山神社鳥居)

    (黒仁田小広場)        (湿地帯の横を進む)        (荒れた道を進む)

       (水場)            (九折越の広場)        (九折越、正面は傾山)

(明るいブナ?林を行く)         (P1378)             (稜線を進む)

 
 (急登下からピークを望む)     (急斜面を登る)         (フィックスロープもある)

 木の根や岩角を掴んで登る場面もしばしばあるが要所にフィックスロープがあるので楽だ。時々通過してきた尾根筋を振り返りながら登り、杉ヶ越からの道を合わせて少し進むと後傾頂上だ。大崩山系や祖母山系が絶景だ。本傾との間のコルまで下り大白谷コースを合わせて本傾を登りつめ三ツ尾コースを合わせると傾山頂上だ。山頂の大きな岩、立ち枯れた白い幹、青い松とのコントラストが絶妙だ。頂上からの絶景は言うことなし。
 きょう帰阪の予定なので早々に頂上を後にして往路と同じ経路で下山した。

 
    (明るい稜線を登る)        (杉ヶ越分岐)         (明るい稜線を登る)
 
  (手前ピークから祖母山)    (谷間越しにピークを望む)   (ピーク間の稜線を渡る)

(岩峰の間から見える祖母山)   (大白谷コース分岐)       (三ツ尾コース分岐)

     (傾山頂上)            (傾山三角点)       (山頂から通過してきた稜線)

                (傾山頂上から南南東〜西北西を望む)

 五葉山の姿を眺めつつ奥村林道を下り、県道6で杉ヶ越トンネルを通過して大分県側を下った。杉ヶ越トンネル西口には数台の登山者の車が駐車していたので、このコースも繁盛していると思われる。大分米良ICから大分道で北上し、めっぽう風の強い別府SAで一服、北上を続け小倉東ICから高速で帰阪した。夕暮れ時の関門海峡大橋は素晴らしく、おまけに自衛艦まで夕日に映えていた。0時過ぎに大阪に着いたので高速の深夜割引額は3450円だ。
 今回の南九州の山歩きは一日雨にたたられたが、シーズを少し外したせいもあって静かな印象深い山旅だった。火山の博物館のような高原漫歩の韓国岳縦走路や高千穂峰、山登り気分を満喫できた市房山、本当はもっと厳しいと思われるがハイキング気分の祖母山、ダイナミックな岩峰と展望の山、傾山、など夫々特徴ある山々を堪能できたのは幸せであった。

 
                 (奥村林道から東〜南を望む)
 
   スミレ(黒仁田林道)     杉ヶ越登山口(トンネル西口)  大分県側県道6から傾山
 

 (別府湾SAから別府湾)   (めかりPAから関門海峡大橋)  (めかりPAから下関方面)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(参考地図)
・山と高原地図       祖母・傾・大崩山
・2万5千分の1地形図  見立、小原

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