羅臼岳(1660.2m)

 

★ひとこと   「岩尾別からオホーツク海を見下ろす自然豊かな羅臼岳へ」

羅臼峠から羅臼岳を望む(登山前日)

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★行った日   2006年7月7日(土)  晴時々曇  単独
          2006年7月8日(日)  晴       単独
          2006年7月9日(月)  晴時々曇  単独

★コース

(第1日)
高槻(前日夜)(R9、R27)=舞鶴港0:45(フェリー)=小樽港20:45=小樽市街
(第2日)
小樽市街8:02=小樽IC(札樽道、道央道、旭川紋別道)=愛別IC(R39、R334)=ウトロ17:30
(第3日)
ウトロ5:08(道道、林道)=ホテル「地の涯」手前林道5:25→木下小屋5:37→P650岩峰横6:30→弥三吉水6:50→極楽平7:08→仙人坂7:21→銀冷水7:38→大沢雪渓入口7:55→雪渓上端8:20→羅臼平8:27→岩清水8:50→9:25(1660.2m)羅臼岳9:36→岩清水9:58→羅臼平10:12→大沢雪渓入口10:34→銀冷水10:45→仙人坂10:57→極楽平11:08→11:20弥三吉水11:24→オホーツク展望11:55→木下小屋12:23→12:30ホテル「地の涯」手前林道12:35(林道、道道)=13:00ウトロ13:30(R334)=小清水温泉16:30

(第1日)
 大阪はうっとうしい雨が続いているので、かねてから登りたかった梅雨のない北海道の山々へ出かけた。うん十年前のフェリーは30時間もかかり2船中泊が必要だったが今回は20時間だ。約30ノット(時速55キロ)の高速のためサイドデッキに出られないのが残念だ。順調な航海により小樽港に無事入港、倉庫街で夕食後北海道最初の夜を小樽で迎える。

(第2日)
 やはり北海道は涼しくじめじめべたべたの大阪と大違いだ。うん十年ぶりの北海道なので当地で始めての高速道路だ。札樽道から道央道で旭川方面に向かうが日曜日とあって行楽の車が非常に多かった。R39で層雲峡を通り石北峠を越えて北見へ向かうが、道幅が広いわりに交通量が極端に少ないためついついスピードがでてしまう。猛スピードで追い越していった車が覆面パトにつかまっている場面もあった。ネズミトリは全然見なかったが覆面パトは多く、つかまれば行政処分対象のスピードが出ているので、以後スピード厳重注意でドライブした。好天の道東の景観を楽しみながら知床半島に入った。ナメ滝のオシンコシンの滝、羅臼連山を映す知床五胡、羅臼岳を間近に見る羅臼峠などを楽しみ、あす登る羅臼岳の登山口を確認してからウトロへ舞い戻った。

(第3日)
○木下小屋〜銀冷水
 ホテル「地の涯」近くの林道の道端は登山者の車で数珠つなぎだ。仕方なく少し離れた道端に駐車する。地元車もあるが本州ナンバーやレンタカーが多く、この時期、本州の梅雨を逃れて北海道の山へ登る人が多いのを物語っていた。
 ホテル右横の小さな標識通りに進むとすぐに木下小屋だ。登山記帳を済ませて針広混交樹林の中を進む。ヒグマの警告板が建っていたので鈴を3個も付け直したが、うるさいのに閉口した。ほどなくダケカンバが目立つ道となり急坂を登るとオホーツク展望台だ。ダケカンバと小灌木の道を進むと冷たい水と小広場のある弥三吉水だ。小灌木帯をしばらく進むと正面に羅臼岳が見える極楽平だ。残雪の残る谷筋を越えると銀冷水だが水が流れているだけで取水し難い。

 
 (ホテル「地の涯」横登山口)       (木下小屋)       (しめ縄のある登山道入口)

  (トドマツ、ミズナラ混交林)     (広葉樹が多くなる)        (ヒグマの警告)

  (ダケカンバの林を行く)     (オホーツク展望台)       (眼下のオホーツク海)

     (小潅木帯に入る)         (弥三吉水)              (水場)

 
  (極楽平で見える羅臼岳)   (どこまでも続くダケカンバ)       (銀冷水)

○銀冷水〜羅臼岳
 銀冷水辺りから高山植物が目立ち始め、大沢の雪渓に入ると、側面の雪の溶けた所に色とりどりの花が咲いている。雪渓は急勾配もなく表面が凍っていなかったのでアイゼンなしで十分上り下りが可能だった。振り返ると雪渓の彼方のオホーツク海の青さが目にしみるようだった。雪渓上端部ではエゾノツガザクラやエゾコザクラなどのピンクが緑に映えて美しかった。ハイマツ林をなだらかに登るとお花畑が広がる羅臼平だ。山頂は狭く羅臼平は広いので休憩にはここが好適だ。東には雲海に国後島が浮かび、南にはこれから登る羅臼岳そびえている。ゆるやかにハイマツの平原を登ると高山植物の咲き乱れる岩清水だ。ここから道が険しくなり残雪の残る岩場をひと登りすると岩稜の羅臼岳山頂だ。南には明日登る予定の雲を頂いた斜里岳が、北には雲に閉ざされた三つ峰が見渡せた。羅臼岳は名山らしく団体さんが続々登ってきており、山頂は十人位で満杯になるほど狭いのですぐに往路と同じ経路で下山した。
 きょうは小清水温泉泊まりなので斜里町の知床博物館に立ち寄った。縄文時代からの知床文化や地質学的な知床半島の成り立ちが説明されているので一見の価値ありだ。オホーツク海岸べりの小清水原生花園を訪れてから小清水温泉へ向かった。


     (残雪が現れる)         (大沢雪渓登り口)      (さくさくと雪渓を登る)
 
(雪渓からオホーツクを見下ろす)   (もうすぐ羅臼平)        (羅臼平から羅臼岳)

 (羅臼岳中腹から三つ峰)          (岩清水)         (中腹の高山植物帯)

        (羅臼岳中腹から、オホーツク:左、三つ峰:中央、羅臼方面の雲海:右)

 (山頂目めざして岩稜を登る)    (意外に険しい登り道)         (もうすぐ山頂)

      (羅臼岳山頂)        (山頂から斜里岳方面)     (山頂から硫黄山方面)

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(山頂から雲海に浮かぶ国後島) (知床五胡へ向かう道から)    (オシンコシンの滝)
 
               (知床五胡から、硫黄山:左端、羅臼岳:右端)
 
★道端の花

    ?(オホーツク展望台)       ?(弥三吉水)      ゴゼンタチバナ(弥三吉水)
 
     ??スミレ(銀冷水)        ?(銀冷水)         マイズルソウ(銀冷水)
 
  タカネナナカマド(銀冷水)  ウラジロナナカマド(銀冷水)   タカネザクラ?(銀冷水)
 
    サンカヨウ(大沢)          ヒメイチゲ(大沢)      エゾコザクラ(雪渓上端)
 
  エゾノツガザクラ(雪渓上端)   コガネイチゴ(羅臼平)      エゾイソツツジ(羅臼平)
 
   イワヒゲ(羅臼平)       メアカンキンバイ(羅臼平)      イワウメ(岩清水)
 
  キバナシャクナゲ(岩清水)   アオノツガザクラ(山頂岩稜)  エゾヒメクワガタ?(山頂岩稜)
 
    メアカンフスマ(羅臼平)     チングルマ(羅臼平)     チシマクモマグサ(羅臼平)
 
  メアカンキンバイ(羅臼平)   ゴゼンタチバナ(雪渓上端)      ヒメイチゲ(大沢)
 
 オオバナノエンレイソウ(大沢)     ツバメオモト(大沢)        ?(銀冷水)
 
    ウコンウツギ(銀冷水)  ミヤマハンショウズル(オ展望台)  チシマフウロ(オ展望台)
 
   チシマフウロ(木下小屋)    クサフジ(木下小屋)        ?(木下小屋)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       利尻・羅臼
・2万5千分の1地形図  知床五胡、硫黄山、羅臼、知床峠

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