後方羊蹄山(1893.0m)

 

★ひとこと   「真狩から厳しい上りの続く道でコニーデ型火山の蝦夷富士へ」

洞爺湖へ向かう途中から見た後方羊蹄山?

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★行った日   2006年7月17日(月)  曇時々雨  単独
                    2006年7月18日(火)  曇時々雨  単独
                    2006年7月19日(水)  曇時々晴  単独
          
★コース

(第10日)
ニセコ薬師温泉7:30(道道、R5)=8:10羊蹄自然公園駐車場8:26→1合目8:48→2合目9:10→2.5合目9:15→3合目9:26→4合目9:55→5合目10:34→11:04 6合目11:09→7合目11:36→8合目11:56→9合目12:20→旧避難小屋跡12:58→雲泉岳分岐13:12→後方羊蹄山三角点13:24→雲泉岳分岐13:33→旧避難小屋跡13:44→14:02 9合目14:09→8合目14:24→7合目14:35→6合目14:51→4合目15:26→3合目15:44→2.5合目15:55→南こぶ展望台分岐16:04→1合目16:10→真狩登山口16:22→16:29羊蹄自然公園駐車場16:45(道道、R230)=壮瞥温泉
(第11日)
壮瞥温泉9:00(道道)=昭和新山(R453)=札幌(R5)=小樽市街=小樽港20:00
(第12日)
小樽港(前日23:30)=舞鶴港21:00=舞鶴西IC(舞鶴道、中国道)=高槻

(第10日)
 真狩(まっかり)登山口に向かうR5からは後方羊蹄山(しりべしやま)は雲の中だ。30分ほどでキャンプ場もある羊蹄自然公園の大駐車場だ。真狩登山口はキャンプ満開の自然公園を過ぎた山裾にある。後方羊蹄山は那須火山帯の北端にあり、今なお噴煙を上げつつある昭和新山、有珠山や、洞爺湖などのカルデラ湖とともに支笏洞爺国立公園に属している。また、富士山型のコニーデ型火山で蝦夷富士とも呼ばれる北海道を代表する山の一つだ。道は4本あり、真狩登山道は最も高度差の短い人気コースだが、何れもしんどい登山コースだ。
 表示板の林立する登山口で記帳を済まして針広自然林を緩やかに登る。ほどなく1合目を過ぎると南こぶ展望台への道を左に分け登り続ける。昨夜来の雨で登山道はどろどろぬるぬるの泥濘道だ。3合目辺りからは視界が開け東南の尻別山が雲の上に顔を出している。ミズナラ?の大木が点在する4合目辺りから勾配がきつくなり雲中に入り時雨模様になってきた。見通しのない霧の中を汗水たらしてただ黙々とつらい急坂を登るだけだ。


     (羊蹄自然公園)       (真狩コース登山口)      (1合目:針広混交自然林)

   (2合目:広葉樹林帯)      (3合目:見晴らし良好)      (顔を出した尻別岳)

    (真狩は雲海の下)    (4合目:これから急坂が続く)    (ガスった幽玄の世界)

   (5合目:良く滑る道)       (6合目:岩の道もある)    (ひねくれたダケカンバ)

 8合目から南西方向へ山腹を巻く。途中のガレ場にはイワブクロやチシマフーロなどが砂地にへばり付いていた。9合目の避難小屋もある倶知安コースへの分岐を過ぎると火口壁のコルへ出る。火口を時計方向へ回るように表示が建っているが、三角点へは反時計回りの方が早そうだ。しかし、南東の火口壁はやせた岩場らしく、その上ガスって先が全然見えないので順路通り遠回りして先を急いだ。旧避難小屋跡まではガレ場もあり高山植物の多い所だ。このピークの下りにはキバナシャクナゲの群落が広がっている。9合目から三角点まで旧避難小屋跡、倶知安コース分岐点、三角点ピークと3個もピークがあって小1時間かかる。ピークでは霧雨の風雨がきつく時刻も遅かったので早々に下山を始めた。あとで知った事だが、最高点はその先のピークだったので最高点は踏んでいない。5合目付近から下の登山道は折からの雨でつるつるべちゃべちゃぬるぬる、杖なしなので大変な努力で下山した。羊蹄自然公園まで戻っても時雨模様だった。
 R230で洞爺湖畔の壮瞥温泉に向かった。途中、興味があったのは真狩の街中に細川たかしの銅像の表示があったことだ。

(第11日)
 きょうは時雨模様だが登山の予定はなく小樽へ戻るのみだ。恵庭岳登山口には雨にも拘らず数台の車が止まっていた。昭和新山、札幌、小樽とぶらぶらドライブでフェリーに乗り込んだ。

(第12日)
 夜、予定通りに舞鶴着、夜遅く帰阪した。今回の北海道遠征は、遠くの展望はきかないが晴は羅臼岳、黒岳、夕張岳、降っていないが雲の中は斜里岳、十勝岳、強風の霧雨は雄阿寒岳、旭岳、後方羊蹄山だった。折角、本州の梅雨を逃れて行ったのだが、この時期、今年の北海道の天気も不順らしく恵まれた登山は少なかった。しかし、見知らぬ土地で人の親切に出会った事および人並みに山歩きができた五体に感謝、感謝だ。


(7合目:雨が降り出し完全武装)(8合目:ここから尾根を巻く)    (砂礫の高山植物帯)
 
  (9合目:避難小屋分岐)         (火口縁)            (高山植物帯)

     (高山植物帯)          (高山植物帯)          (旧避難小屋跡)

   (キバナシャクナゲ群落)     (倶知安コース分岐)       (後方羊蹄山三角点)


★道端の花
      ?(5合目)          ツマトリソウ(5合目)          ?(7合目)
 
    ゴゼンタチバナ(7合目)     シモツケソウ(8合目)        ?(8合目)
 
   イワブクロ(8合目)        チシマフウロ(8合目)          ?(8合目)
 
    クルマユリ(8合目)         ?(8合目)         ウラジロナナカマド(9合目)
 
    ウコンウツギ(9合目)      イワオトギリ(9合目)          ?(9合目)
 
     ?(9合目)         ミヤマキンバイ(9合目)    キバナシャクナゲ(9合目)
 
   エゾノツガザクラ(9合目)    ハクサンチドリ(9合目)      コケモモ(9合目)
 
   メアカンキンバイ(山頂)      オオカサモチ(山頂)       チシマギキョウ(山頂)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       ニセコ・羊蹄山
・2万5千分の1地形図  倶知安、羊蹄山

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