聖岳(3013m)

 

★ひとこと   「聖平から岩礫の急坂を経て南アの名峰、展望の聖岳へ」

百間平付近から聖岳を望む(右奥は光岳)

                                 昨年8月撮影

★行った日   2006年8月5日(土)  晴  単独

★コース

(第6日)
聖平小屋4:46→聖平小屋分岐4:50→5:09薊畑分岐5:14→5:58(2662m)小聖岳6:03→7:04(3013m)前聖岳7:10→7:31(2978.3m)奥聖岳7:38→7:55前聖岳8:02→小聖岳8:39→9:04薊畑分岐9:18→10:03苔平10:07→10:30休憩10:40→西沢作業小屋11:41→11:46西沢渡11:55→便ヶ島12:30(便乗)=易老渡(林道、R152)12:48=13:45旧南信濃村かぐらの湯(R152、矢筈トンネル、県道、R153)=飯田IC(中央道、名神)=高槻19:30

 聖平小屋から樹林帯を抜けると聖平の分岐点だ。聖岳(ひじりだけ)の標識に従って登り始めると東方の笊ヶ岳左の生木割山から朝日が昇りだし、まわりが赤く染まった。薊畑(あざみばたけ)分岐でリュックをデポし、身軽になってマルバダケブキの生い茂る草原を登り、樹林帯の急坂を過ぎると見晴しの良い低木のやせ尾根を登る。振り返ると昨日歩いた茶臼岳から上河内岳が真正面にそびえている。小聖岳からやせ尾根の岩稜を登る。正面のザレ場の急な斜面をジグザグに一歩一歩上ると前聖岳だ。文字通り360度の大展望だ。北には南沢をはさんで中央に赤石岳が盛り上がり、左へ百間平が広がり、その左の谷間には百間洞山ノ家が見えている。南には聖平を隔てて上河内岳から茶臼岳を経て光岳も眺められた。山頂の景観を思う存分楽しんでから奥聖岳を往復したが、途中の岩尾根の間にお花畑が広がりチングルマの群落が満開だった。


  (笊ヶ岳左からの日の出)  (朝日に照らされた薊畑分岐)      (お花畑を登る)

 (登ってきた尾根を振り返る)      (小聖岳)            (小聖岳の俯瞰)

     (前聖岳山頂)         (前聖岳を振り返る)          (奥聖岳)

(山頂間尾根のチングルマ群落)     (奥聖岳山頂)         (これから下る稜線)

 8時を過ぎると早くもガスりだした頂上を後にして砂礫の急斜面を下り始めた。順調に下って薊畑で一休みしていると、見たような顔に遭遇、三伏峠小屋前で再会を約した元気印の男性だ。予定通りテント泊を続けてきたそうだ。時間まで約束したわけではなかったが大喜びで再開を祝い、便ヶ島へ一緒に下山した。西沢渡までの下りは、易老渡の上り標高差約1400メートルに対し標高差約1300メートルと大差なく、どちらも急な樹林帯を行くルートなので優劣は付け難かった。まだ人の住めそうな工事小屋を過ぎると西沢渡だ。古いゴンドラの下流側に真新しいゴンドラが設置されており、ロープを手繰って沢を渡った。女性1人では無理かもしれない。西沢渡からは木材運搬用の軌道跡を整地した遊歩道が便ヶ島まで続いている。トンネルを抜けると便ヶ島の聖光小屋前に到着だ。
 余談だが、その男性は車を便ヶ島に置き、単車で鳥倉林道ゲートまで行って三伏峠から聖平まで縦走してきたそうだ。そのため単車を回収にゲートまで戻る必要があり、易老渡まで便乗させてもらったので大助かりだった。帰途、R152を南下してかぐらの湯でさっぱりして、飯田ICから中央道で帰阪した。今回の南アルプス南部の山行は6日間とも天候に恵まれ素晴らしい景観を満喫できた。特に、5泊連続して風呂に入れない山小屋暮らしが続くと体が臭ってくるが、今回は途中で下山して温泉施設でリフレッシュし町の空気を吸ったので快適な山行を続けることができた。


                   (奥聖岳から北方を望む)

     (下りの岩稜尾根)       (岩稜に咲く花)           (薊畑分岐)

     (苔平付近の樹林)       (西沢渡の作業小屋)      (西沢渡のゴンドラ)

   (便ヶ島へ続く遊歩道)     (道端の滝(滝ノ沢))       (トンネル出口は便ヶ島)

 
★道端の花(光岳に記載)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       塩見・赤石・聖岳
・2万5千分の1地形図  光岳、大沢岳、赤石岳、上河内岳

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