(イザルヶ岳のダケカンバ) (イザルヶ岳山頂) (光小屋)
(コバイケイソウの草原を進む) (光岳山頂) (光石)
(第5日)
快晴に恵まれた朝だ。北方にはこれから向かう聖岳(ひじりだけ)、東方には雲海に浮かぶ富士山、南方には大無間山(だいむげんやま)が影絵のように連なっていた。しっかり朝食を食べて出発、センジガ原からイザルヶ岳へ立ち寄ってから易老岳まで同じ経路を戻った。
アップダウンを繰り返しながら樹林帯を進み最後に急坂を登りつめると樹林に囲まれた喜望峰だ。喜望峰からの下りから低木帯となって雄大な視界が開け、これから越えるべき茶臼岳、上河内岳などの峰々や聖岳が連なっているのが展望できる。
(光小屋付近から日の出前の北〜東〜南を望む)
(光小屋から朝焼けの富士山)(光小屋から朝焼けの大無間山) (イザルヶ岳から光岳)
(立ち枯れ樹林) (光岳方向を振り返る) (易老岳三角点)
(樹林帯を進む) (喜望峰) (喜望峰から見えた富士山)
(喜望峰からこれから越える茶臼岳、上河内岳方面を望む)
喜望峰からコルまで下ってから仁田池付近の緑の草原を木道で通り、ハイマツ帯の砂礫を登ると360度展望の茶臼岳だ。振り返ると喜望峰の彼方に光岳がなだらかな稜線を見せている。聖岳の手前の上河内岳めざしてずんぐりした稜線を下り、コルで茶臼小屋方面を右に分けて直進する。尾根中腹をトラバースしダケカンバの樹林を過ぎると草原だ。草原中の亀甲状土(土壌が凍結と融解を繰り返すうちに礫が分離して亀の甲羅状に並ぶ現象?)が天然記念物に指定されている。正面に優美な三角錐の上河内岳を見据えて草原をつめて行く。ダケカンバ帯を越えて砂礫の道を登ると上河内岳の肩に着く。小広場があり休憩の適所だ。ここにリュックを置いて山頂を往復する。山頂は文字通り360度の展望抜群だが、昼近くなるとガスって遠くは見えなかった。しかし、ガスで薄く覆われた聖岳の姿は神秘的でさえあった。
上河内岳からP2702(南岳)までの雄大な下り道には咲き終わっている筈のチングルマやハクサンイチゲなどが満開だった。きっと残雪が遅くまであったと思われる。ガレ場を通って樹林帯に入ると聖平はすぐだ。きょうは晴天の金曜日とあって聖平小屋は旧館も含めて超満員のようだった。
(仁田池付近の草原、正面茶臼岳) (茶臼岳頂上直下) (茶臼岳頂上、背景は聖岳)
(上河内岳めざして尾根を下る) (茶臼小屋分岐) (上河内岳めざして草原を行く)
(草原の亀甲状土) (格好の良い上河内岳) (上河内岳のザレ場を登る)
(上河内岳分岐) (上河内岳山頂) (雄大な上河内岳下り尾根)
★道端の花(聖岳を含む)
?(三吉平) ゴゼンタチバナ(三吉平) イワオトギリ(三吉平)
カラマツソウ(三吉平) タカネビランジ?(静高平) ミヤマコゴメグサ(静高平)
トリカブト(静高平) セリ(静高平) ミヤマコウゾリナ(センジガ原)
ハクサンフウロ(センジガ原) ニッコウキスゲ(光岳小屋) イブキトラノオ(光岳小屋)
シナノキンバイ(光岳) タカネイバラ(光岳) ハナニガナ(光岳)
トモエシオガマ(光石) タカネコウリンカ(光石) イワオウギ(光石)
ダイモンジソウ(光石) ?(光石) ?(光石)
ミヤマムラサキ(光岳) マルバダケブキ(喜望峰) ?(喜望峰)
?(茶臼岳) ミヤマコゴメグサ(上河内岳) ウサギギク(上河内岳)
ミヤマタンポポ(上河内岳) カネスミレ(上河内岳) エゾシオガマ(上河内岳)
タカネツメクサ(上河内岳) イワギキョウ(上河内岳) イワツメグサ(上河内岳)
ツマトリソウ(上河内岳) コイワカガミ(上河内岳) アオノツガザクラ(上河内岳)
ハクサンイチゲ(上河内岳) イチリンソウ?(上河内岳) ナナカマド(上河内岳)
キバナシャクナゲ(上河内岳) ハクサンチドリ(上河内岳) ミヤママンネングサ(上河内岳)
?(上河内岳) タカネグンナイフウロ(上河内岳) トリカブト(上河内岳)
ミヤマアズマギク(上河内岳)
タカネナデシコ(上河内岳)
タカネマツムシソウ(上河内岳)
?(上河内岳) ヨツバシオガマ(上河内岳) マイズルソウ(上河内岳)
ウスユキソウ(上河内岳) シナノキンバイ(聖平) タカネツメクサ(聖岳)
?(聖岳) タカネシオガマ(聖岳) チングルマ(聖岳)
コケモモ(聖岳) キバナノヤマオダマキ(西沢渡) ?(西沢渡)
?(西沢渡) ヒメシャジン(西沢渡) フシグロセンノウ(西沢渡)
★ルート断面図
(1)易老渡〜易老岳〜光岳小屋
(2)光岳小屋〜易老岳〜上河内岳〜聖平小屋
★地 図(GPS軌跡)
(1)易老渡〜易老岳〜光岳〜易老岳〜P2352
(2)P2352〜上河内岳〜聖平小屋
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)