燕岳(2762.9m)

 

★ひとこと   「中房温泉から合戦尾根を経て特異な岩峰の燕岳へ」

燕山荘からガスが切れ始めた燕岳を望む

★行った日   2006年8月23日(水)      曇一時晴  単独
          2006年8月24日(木)早朝   晴       単独
          
★コース

(第1日)
高槻4:46(名神、中央道、長野道)=豊科IC(R147)=9:20穂高町(バス)10:50=中房温泉11:40→第1ベンチ12:13→12:37第2ベンチ12:41→13:10第3ベンチ13:20→第4ベンチ13:55→14:30合戦小屋14:47→合戦沢ノ頭(三角点)15:07→燕山荘15:59
(第2日早朝)
燕山荘5:18→(2762.9m)燕岳5:47→燕山荘6:15

(第1日)
 お盆の渋滞も終わり、台風も消え去って安定した天候になってきたので、懸案の燕岳から表銀座縦走コースへ出発した。中央道からは薄曇で南アは見えず、安曇野でも太陽は照りつけていたが常念岳をはじめ北アの峰々は雲の中だ。穂高町のコンビニで山行中の昼食を買い込み、JR穂高駅近くの駐車場に車をとめた。一日3便しかない数組の登山者を乗せたバスで中房温泉へ向かった。
 登山者の車で満杯の駐車場横から登山道に入る。すぐにシラビソやトドマツの針葉樹林帯の急登だ。30分も登ると樹林の中の小広場がある、第1ベンチだ。さらに30分も同じような急坂を登ると第2ベンチだ。この時間帯は登る人は少ないが下山者が多く挨拶に忙しい。第2ベンチからは平らな尾根道も現れダケカンバの混じる少し楽な道になる。第3ベンチを過ぎると風化した花崗岩の道も現れ、第4ベンチを過ぎて急坂を登りきると突然、小屋の前に飛び出す、合戦小屋だ。汗だくで登ってきた時の合戦小屋名物「西瓜」は何物にも変えがたかった。なお、合戦の名称の由来について「坂上田村麻呂をからめた鬼退治の物語」が掲示されていた。
 合戦小屋裏からナナカマドのトンネルをくぐって合戦尾根の登山道を登る。この辺りから道端の所々に草原が広がり高山植物が咲いている。小屋から20分も登ると合戦沢の頭の三角点だ。この小広場からは燕岳や大天井岳が望めるらしいが、きょうはガスのため駄目だ。ここから稜線伝いに小1時間登るとお花畑を経て燕山荘だ。遠くから賑やかな声が聞こえていたが2、300人の中学生登山者で小屋は満員だった。ガスのため展望が駄目なので燕岳頂上往復を明日に譲って休養することにした。


   (中房温泉登山口)     (林床に笹が茂る針葉樹林帯)(しんどくなった頃第1ベンチ着)

   (平らな尾根道もある)       (大木の樹林帯)     (頃合を見て現れる第3ベンチ)

 (花崗岩が現れだした登山道)   (西瓜が甘い合戦小屋)    (合戦尾根の頭の三角点)

  (花崗岩の尾根筋を登る)     (燕山荘下のお花畑)    (中学生登山で満員の燕山荘)

(第2日早朝)
 早朝はガスに包まれていたがサブザックだけを携えて燕岳山頂へ出発。時々ガスの切れ目に朝焼けが映えて稜線がピンク色染まっていた。風化した花崗岩の道をたどった燕岳山頂はガスで何も見えなかったが、帰りには急にガスが晴れて、裏銀座縦走コースの山々やこれから向かう大天井岳が見えてきた。また、登山道わきの砂礫帯には沢山のコマクサが震えていた。燕山荘まで戻り、晴れ上がった山並みを楽しみながら表銀座縦走路を歩み始めた。


 (ガスに朝焼けが映える燕岳)     (燕岳山頂直下)          (燕岳山頂)
 
  (燕岳から朝の槍ヶ岳)      (燕岳から大天井岳)       (燕山荘から燕岳)

   (朝日に映える燕山荘)   (雲海に閉ざされた安曇野)    (砂礫に生きるコマクサ)

★道端の花

   ハナニガナ(第1ベンチ)    ホタルブクロ(第2ベンチ)  アキノキリンソウ(第4ベンチ)
 
  カニコウモリ(第4ベンチ)      ゴマナ(合戦小屋)        キオン(合戦小屋)
 
  コウゾリナ(合戦尾根)      ヤマハハコ(合戦尾根)    クロトウヒレン?(合戦尾根)
 
  カラマツソウ(合戦尾根)   チングルマの綿毛(合戦尾根)  オヤマリンドウ(合戦尾根)
 
  ゴゼンタチバナ(合戦尾根)   エゾシオガマ(合戦尾根)     シシウドの実(合戦尾根)
 
 アオノツガザクラ(合戦尾根)    コケモモ(合戦尾根)     ヤマトリカブト?(合戦尾根)
 
    ?(合戦尾根)          ヤマトリカブト(燕岳)       ミソガワソウ(燕岳)
 
   ハクサンフウロ(燕岳)       クモマグサ(燕岳)      ミヤマコゴメグサ(燕岳)
 
   カンチコウゾリナ(燕岳)      テガタチドリ(燕岳)      ミヤマキンポウゲ(燕岳)
 
    イタドリ(燕岳)         ニッコウキスゲ(燕岳)       ウサギギク(燕岳)
 
   オオカサモチ(燕岳)         コマクサ(燕岳)        トウヤクリンドウ(燕岳)

★ルート断面図


★地  図(GPS軌跡)


(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       槍ヶ岳・穂高岳・上高地
・2万5千分の1地形図  槍ヶ岳、有明

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