修験業山(1093.8m)栗の木岳(1061m)

 

★ひとこと   「八幡宮から道なき支沢をよじ登って修験業山と栗の木岳へ」

栗の木岳下り尾根から局ヶ岳を望む

★行った日   2006年12月4日(月)  晴  単独
        
★コース

高槻5.15(近畿道、西名阪)=針IC(R369、R368、県道)=7:27若宮八幡宮駐車場7:42→林道左支沢へ7:56→登山道合流9:28→尾根道出合9:59→(1061m)高宮10:07→10:23(1093.8m)修験業山10:30→高宮10:43→尾根道出合10:48→(1066m)栗の木岳11:20→若宮峠11:40→P785 11:51→支尾根別れ12:01→林道出合12:18→逢神橋12:32→若宮八幡宮駐車場12:40(県道、R368、R42、林道)=祠前小広場13:52

 きょうは西高東低の冬型気圧配置のため晴だが風が強く寒い日だ。北部は時雨模様のため展望のよい伊勢の山へ出かけた。針から榛原付近にかけて気温零度で、今シーズン初めて目にする霜で真っ白だ。室生から曽爾へ抜けるR368の栂坂(とがさか)峠には新トンネルが開通して随分通り易くなっていた。R368のJR伊勢奥津(いせおきつ)付近から雲出(くまず)川に沿って県道を南下し、逢神(おうじん)橋を過ぎて沿道に灯篭の列が現れると八幡宮の駐車場だ。出発して2時間余で三峰山系東端に位置する修験業山麓の若宮八幡宮だ。
 石の鳥居をくぐって参道を進み社務所の横を通って林道跡へ入る。谷の右岸に沿って小さな並木の植えられた林道をさかのぼり、小さな鳥居のある祠のところで谷を左岸へ渡る。林道正面の「左へ」標識に従って左の谷へ下り、更に左の支沢をさかのぼった。これが間違いらしく本流をもう少しさかのぼるのが正解?らしい。天気もよく時間の余裕もあり現在位置確認もできていたので、登山道のある支尾根まで支沢をよじ登ることにした。小さな滝を越えたりして荒れた支沢をのぼったが2段の滝が現れて正面突破できず左の崖をよじ登った。木や岩角を頼りに急坂を登り2段の滝を高巻きしたが手がかりのない急坂を横切るのに最も神経を使った。再度、沢筋に戻り、倒木や岩角を越えて登り、最後に登山道のある支尾根に向かうため右の斜面に取り付き杉の幹に掴まりながらよじ登り支尾根にでた。急斜面の支尾根を登っているとやがて右からきた登山道と合流した。登山道で登れば30分位の所が1時間半もかかってしまった。幸い岩稜がなかったので登りきることができたが、いくら水の殆どない沢であっても未知の山での沢登りはあまりお勧めできない。
 所々にフィックスロープのあるやせ尾根の急坂を登るとトチノキの大木のある主稜線出合だ。自然林の主稜線を西へたどるとすぐに石造りの鳥居のある高宮だ。川上八幡宮奥宮が祀られている山頂からは、北方に特徴ある三角錐の倶留尊山や大洞山、尼ヶ岳が連なり、南方には迷岳や池小屋山、更には太平洋がかすかに光っているのが展望できた。


      (若宮八幡宮)       (修験業山登山ルート案内)       (林道跡始点)

      (谷を渡る)       (表示通りに左の支沢へ入る) (小さな滝を越えて支沢を登る)

 (滝を巻くため左崖をよじ登る)     (急坂を登る)       (杉の幹を手がかりによじ登る)

(やっと支尾根の登山道に合流)(しめ縄をくぐって急坂を登る)    (もうすぐ主稜線)

  (稜線出合のトチノキ)           (高宮)           (明るい自然林を行く)

 
                 (高宮から西〜北〜東北を望む)

  高宮からヒメシャラやリョウブの清々しい尾根道を西へたどるとすぐに修験業山だ。丸い広場の山頂は灌木に囲まれているのであまり展望は良くない。山頂からは西の三峰山の方向に稜線が伸びている。主稜線を元へ戻り、高宮から支尾根出合いを越えて栗の木岳へアップダウンを繰り返しながら東進する。やせ尾根岩稜も現れる尾根筋を最後に急登するとシャクナゲに囲まれた栗の木岳山頂だ。北方だけ視界が開いている。
 シャクナゲの林を抜けるとフィックスロープもある雑木林の急坂だ。進行方向の局ヶ岳大展望に見とれつつ、木を掴みながら高度差約200メートルの急坂をすべり下ると若宮峠だ。主稜線から左へ灌木のガレ場を斜めに下る。途中には炭焼窯跡の石積みが残っていた。やがて支尾根に達すると杉林の支尾根上を赤マークに従って下る。この支尾根から駐車場へ向かって左へ下る大宮谷ルートを見逃してしまい、赤マークを目印に下ってしまった。赤マークに従って進むと支尾根から右の杉林の急坂を下り大和田谷に沿った林道へでた。しばらく林道を下ると逢神橋で県道に合流し、朝、車で通った道を進むと八幡宮駐車場だ。
 次ぎの七洞岳へ登るべくR368で栃原へ向かった。


 (さらに明るい主稜線を行く)     (修験業山頂上)      (主稜線から栗の木岳を望む)
 
                (主稜船から東南〜南〜南西を望む)
 
   (ヒメシャラの稜線を行く)  (自然林ピークを幾つか越える)   (シャクナゲの林を行く)

    (栗の木岳山頂)       (木を掴んで急坂を下る)         (若宮峠)

               (局ヶ岳を真正面に見ながら栗の木岳を下る)

  (雑木林を斜めに下る)     (登山道端の炭焼窯跡)       (支尾根を下る)

   (杉林の急坂を下る)     (木和田谷沿いの林道を下る)      (逢神橋)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  宮前

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