★ひとこと 「福井県側から白山南縦走路の花と展望の2千米峰」
大長山から別山(左)三ノ峰(右)を望む
★行った日 2007年6月12日(火) 晴一時曇 単独
★コース
高槻3:19(名神、北陸道)=福井IC(R158、県道)=6:58上小池駐車場7:08→登山口7:28→山腰屋敷跡7:46→8:45六本桧8:50→9:42剣ヶ岩9:52→10:36展望ベンチ10:41→三ノ峰避難小屋11:19→11:32(2128m)三ノ峰11:38→12:30別山室跡12:38→13:17(2399.4m)別山13:29→別山室跡13:50→三ノ峰14:33→三ノ峰避難小屋14:42→14:58展望ベンチ15:05→剣ヶ岩15:24→六本桧15:55→16:30山腰屋敷跡16:36→登山口16:45→17:00上小池駐車場17:15(県道、R158、R157)=横倉鉱泉
このところ日本海に寒気団が居座ってあちこちで雷雨が発生していたが、やっと東へ抜けたので、梅雨入り前の晴れ間を利用して出発した。福井県から登る今年初の2000メートル峰だ。早朝の快調ドライブ、R158から全線舗装された県道に入り大阪から約3時間半で道路終点の上小池駐車場着だ。トイレや水場もある広い駐車場にはすでに数台の車がとまっていた。
駐車場の奥から山道に入りだらだら下っていくと林道に出合う。右の橋を渡ると刈込池だが林道をしばらく直進すると左側に三ノ峰登山口の表示が現れる。初め急登だがすぐになだらかな道となり樹林を抜けると休憩ベンチもある小広場だ。山腰屋敷跡で白山登山道の古い標柱も建っている。ブナやミズナラの自然林の中を登り続けると木々の梢越しに南の願教寺山が見え、だんだんと低くなってくるのに勇気づけられる。急坂を登りきると稜線の六本桧だ。東北にはこれから登るアルペン的山容の三ノ峰が立ちはだかり、西南には荒島岳やあす登る予定の赤兎山(あかうさぎやま)が朝日に輝いていた。名称通りに数本の桧の大木が茂る福井と石川の県境稜線を東へなだらかに登っていく。すぐに見晴らしの良い小灌木と笹原の稜線となり、後方に赤兎山や大長山、前方に三ノ峰を見ながら高度を上げていく。間もなく前方に大きな剣ヶ岩の岩壁が現れ、その横のダケカンバ疎林の石ころ道の急坂を登りつめると剣ヶ岩の上に着く。説明板もあって好展望所だ。
(駐車場から山道へ) (入口付近の樹齢三百年の栗)
(刈込池分岐)
(三ノ峰登山口)
(ブナ林を行く) (山腰屋敷跡)
(ブナ林を登る)
(梢越に見える願教寺山)
(六本桧)
(六本桧から登ってきた西南方向を望む)
(六本桧付近の桧の大木) (イワカガミ咲く尾根道) (三ノ峰に向う見晴らし尾根道)
(赤兎山を背に尾根道を行く)
(だんだん近付く三ノ峰) (剣ヶ岩)
剣ヶ岩から厳しい上りが待っているが高山植物が咲き、森林限界を越えた気持ちの良い展望の稜線歩きだ。次の平坦部には展望ベンチがあり休憩の適所だ。ここから最後の急坂を登りきると石川、福井、岐阜の3県境の打波ノ頭だ。なだらかな石ころ道を左へ進むと三ノ峰避難小屋の建つ鞍部で白山南縦走路(石徹白(いとしろ)道)と合流する。この辺りはハクサンコザクラやニッコウキスゲが咲き乱れるお花畑の筈だがまだ寒々とした笹原だ。5分もなだらかに登ると三ノ峰山頂だ。正面(北側)には山肌に残雪を残し適度に両翼を張った格好の良い別山が望めた。
(剣ヶ岩横のダケカンバ)
(剣ヶ岩上の笹原尾根) (大長山と赤兎山を振り返る)
(登ってきた尾根道)
(展望尾根ベンチで一息)
(間近に迫る三ノ峰)
(展望尾根ベンチから登ってきた西南方向を望む)
(展望尾根ベンチからこれから登る東方向を望む)
(打波ノ頭直下から尾根道俯瞰)(避難小屋前で南縦走路合流) (三ノ峰避難小屋)
ピンクの花をつけた満開のミネザクラをかき分けて三ノ峰山頂をあとにし、笹原をジグザグに鞍部まで下り、残雪の残る稜線を登る。適度にとけたなだらかな雪渓をさくさくと快調に登り、急坂のガレを越えると笹原平原の別山平だ。別山室跡の石垣が残り、草原で昼寝をしたい気分だ。半分雪に覆われた御手洗池とその先に見える別山を組み合わせた景観は格別だ。別山平からハクサンイチゲの咲き始めた稜線をひと登りすると白山が間近に見え、眼下にはチブリ尾根が伸び、尾根の避難小屋も鮮やかに見えている。別山神社の祠のある山頂からは文字通り360度の展望だ。槍、穂までは見えなかったが、北は白山連峰、西は大長山などの加越国境の山々、南は白山縦走路の峰々の彼方に越美国境の山々の大展望だ。山頂でしばし至福の時を過ごし、往路と同じコースで下山した。あすの大長山、赤兎山に備えて勝山市へ向った。
上小池から別山ピストンコースは早朝出発すれば十分日帰り可能だ。六本桧までは樹林コースのためもくもくと登るだけだが、後は眺望抜群の尾根道コースのため景観を楽しみながらゆっくりのぼればよい。高山植物を楽しむには7月に入ってからがよいが、真夏は日差しを遮るものがないため日射対策が必要だ。
(三ノ峰山頂)
(山頂付近の満開のミネザクラ) (三ノ峰から笹原を下る)
(三ノ峰を見上げる)
(残雪の稜線を行く)
(別山平を別山に向う)
(御手洗池と別山)
(別山平から険しい稜線を登る) (稜線に咲くハクサンイチゲ)
(別山頂上から北〜東〜南を望む)
★道端の花
ムシカリ(上小池) タニウツギ(上小池) サンカヨウ(山腰屋敷)
ユキザサ(山腰屋敷)
オククルマムグラ(山腰屋敷) ?(六本桧)
ツボスミレ(六本桧) ツクバネソウ(六本桧)
ヤマツツジ(六本桧)
イワカガミ(六本桧) ヤグルマソウ(六本桧)
ミヤマキンポウゲ(剣ヶ岩)
エンレイソウ(剣ヶ岩) ミヤマキンバイ(剣ヶ岩) ハクサンチドリ(剣ヶ岩)
ナツトウダイ(剣ヶ岩) ニシキゴロモ(展望尾根) コバイケイソウ(展望尾根)
ミツバオウレン(展望尾根) ツバメオモト(三ノ峰)
キヌガサソウ(三ノ峰)
ヒメイチゲ(三ノ峰) ミネザグラ(三ノ峰)
?(三ノ峰)
ハクサンイチゲ(別山) ?(別山) ?(別山)
オオバキスミレ(別山) ショウジョウバカマ(三ノ峰) ニリンソウ(展望尾根)
アオイスミレ?(剣ヶ岩) マイズルソウ(剣ヶ岩)
ツマトリソウ(剣ヶ岩)
コケモモ(六本桧) チゴユリ(山腰屋敷) ホウチャクソウ(山腰屋敷)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 白山・荒島岳
・2万5千分の1地形図 願教寺山、二ノ峰、加賀市ノ瀬、白山
Homeへ