アポイ岳(810.6m)

 

★ひとこと   「少し時機を逸した固有種の多い花の名山アポイ岳へ」

R336からアポイ岳(右)を望む

★行った日   2007年7月10日(火)  晴一時曇  単独
          2006年7月11日(水)  曇後小雨  単独
          2006年7月12日(木)  小雨     単独
          2006年7月13日(金)  雨       単独

★コース

(第10日)
白金温泉9:45(道道、R237、R235、R336)=えりも岬(R336)=アポイ岳登山口(R336)=様似17:00
(第11日)
様似6:45(R336)=6:55アポイ岳登山口7:00→1合目(登山道入口)7:10→2合目7:30→3合目7:43→4合目7:54→5合目(休憩小屋)8:01→6合目8:18→7合目8:30→馬の背8:37→幌満分岐8:47→8合目8:51→9:11(810.6m)アポイ岳9:15→幌満お花畑9:36→幌満分岐9:56→馬の背10:05→5合目(休憩小屋)10:28→1合目(登山道入口)11:09→11:22アポイ岳登山口11:32(R336、R235)=鵜川IC(日高道、道央道)=虻田洞爺湖IC(R230、道道)=ニセコ五色温泉17:35
(第12日)
ニセコ五色温泉9:00(道道、R5)=後方羊蹄山倶知安登山口=半月湖自然公園(R5、R229)=神威岬(R229)=積丹岬(R229、R5)=小樽市街=小樽港21:00
(第13日)
小樽港(前日23:30)=舞鶴港21:00(R27、R9、府道)=高槻

(第11日)
 アポイ岳は低標高だが日高山脈が太平洋へ落ち込む最南端に位置し、カンラン岩と濃霧の影響により本州2000メートル級の高山植物が生育する山だ。固有種も非常に多い。様似(さまに)の町からキャンプ場やファミリーパークのある登山口まではすぐだが、きょう中にニセコへ異動の計画なので午前中に下山するべく朝早くに出発だ。今朝は昨日と異なり山頂付近には雲がかかり天候の悪化を暗示していた。
 トイレもある駐車場から広い遊歩道を道なりに進む。アポイ岳の表示に従って登山道に入りトドマツ林をなだらかに登る。徐々に傾斜を増した林の中をジグザグに登ると、出発して約1時間で支尾根上の5合目の小屋だ。初めて展望が開けアポイ岳の山頂や海岸線が望める。この辺りからハイマツ帯となりアポイハハコや咲き残りのアポイアズマギクのある展望の良い支尾根の急坂を登る。やがて展望の良い稜線の馬の背だが風が強くなり霧も流れてきた。全く同定はできなかったが北方には日高山脈の山々が雲間からのぞき、東にはこれから登るアポイ岳の急坂、足下にはエゾコウゾリナが風に揺れていた。草花の咲く見晴らしの良い稜線を東へなだらかに登り、幌満お花畑への道を右に分け、急坂を登る始める。山頂手前の背の低いダケカンバの森を抜けると視界のまったくない小広場の山頂だ。沢山の人であふれていたのですぐ下山だ。
 ダケカンバの小灌木帯を抜けハイマツ帯の急坂を下ると監視カメラの設置された幌満お花畑だ。花期が過ぎてヒダカソウはなかったがエゾムラサキが淋しげに咲いていた。ここから幌満への下り道は閉鎖されている。アポイ山腹のトドマツやダケカンバの森をトラバースして分岐点まで戻って往路の経路で下山した。様似から美しい海岸線を経て日高道、降りだした道央道から洞爺湖畔を通り雨と霧のニセコ五色温泉に予定通り到着した。
 花の名山の名残はあったが花期は早く5〜6月が適期と思われ、残念ながら今回は固有種の殆どを見ることができなかった。手軽に登れるので早い時期に再度訪れたいものだ。


     (アポイ岳登山口)        (登山道入口)      (針広混交林をなだらかに進む)

    (熊用釣鐘もある)      (5合目から尾根を登る)      (岩角の急坂を登る) 

  (馬の背から日高海岸)         (馬の背)        (馬の背から花の稜線を登る)

   (岩稜も現れる)         (山頂付近のダケカンバ林)     (アポイ岳三角点)

  (稜線を幌満方向へ下る)   (幌満お花畑から先通行止)  (アポイ岳山腹をトラバース)

(第10日)
 移動日なので朝はゆうゆう出発、R237でサラブレッドが群れ遊ぶ牧場を眺めながら門別へ。時間が早かったので太平洋岸を走り襟裳岬へ寄り道だ。岩礁が沖合いへ向って続く美しい岬だ。周辺の草原にはエゾカンゾウやチシマフウロが咲き乱れていた。帰途、アポイ岳登山口を確認して様似へ着いた。
(第12日)
 濃い霧に包まれた雨の朝だ。昨年の雨の後方羊蹄山のリベンジを計画していたが、今年も雨で何も見えないのでは仕方がないので中止だ。下界は雨はあがっているのでとりあえず倶知安登山口まで行ってみるが山体は雲の中。近くのブナやカエデの原生林の遊歩道を通って火口湖の半月湖へ行ってみたが紅葉時期が良さそうな所だ。倶知安から積丹半島周遊して小樽をめざした。半島の西岸は断崖の連続する海岸を行くR229は圧巻だ。神威(かむい)岬と積丹(しゃこたん)岬に立ち寄ったが、約1キロの遊歩道が岬の突端まで続く花の豊富な神威岬が最高だった。あとは雨の小樽で時間をつぶしてフェリーの人となった。
(第13日)
 夜、予定通りに雨の舞鶴着、深夜に帰阪した。昨年に続く北海道だが幸運にも天気に恵まれ最終日以外は絶好の山歩きができた。北海の孤島、花の利尻山・礼文島、北海道の尾瀬・雨竜沼から暑寒別岳、北海道の屋根・花の大雪山、噴火口と花の稜線・富良野岳から十勝岳、日高山脈最南端・花の名山、アポイ岳、など訪れたすべての素晴らしい山々に感謝!


      (えりも岬)           (えりも岬の岩礁)         (えりも岬の段丘)

(後方羊蹄山倶知安登山口)  (半月湖へ針広混交林を行く)    (旧噴火口の半月湖)

 (神威岬からかむい岩を望む)      (神威岬)             (神威岬岩礁)


★道端の花
    ノリウツギ(2合目)      イブキジャコウソウ(6合目)   アポイアザミ?(6合目)
 
    エゾコウゾリナ(6合目)    サマニオトギリ(6合目)      キンロバイ(7合目)
 
     ?(7合目)         アポイアズマギク(8合目)  アポイヤマブキショウマ(8合目)
 
   ハクサンチドリ(8合目)     ヒオウギアヤメ(9合目)     キバナシャクナゲ(9合目)
 
  エゾルリムラサキ(幌満花畑)   チングルマ(9合目)       ヒメエゾネギ(7合目)
 
   アポイハハコ(7合目)         ?(7合目)         ?(登山道入口)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  様似、アポイ岳

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