烏帽子岳(2628m)

 

★ひとこと   「ブナ立尾根から裏銀座コースのプロローグの岩峰」

前烏帽子岳から烏帽子岳を望む

★行った日   2007年8月5日(日)  晴後霧  単独

★コース

(第1日)
高槻3:21(名神、中央道、長野道)=豊科IC(R147、県道)=8:17七倉温泉(タクシー)8:27=高瀬ダム8:37→不動沢吊橋8:48→濁沢登山口9:06→9:27標識11 9:32→9:55標識10 10:04→標識9 10:22→10:37標識8 10:45→11:00標識7 11:04→標識6 11:35→12:08標識5 12:19→12:45標識4(三角点)12:50→タヌキ岩13:00→13:38休憩13:42→14:30烏帽子小屋14:48→(2605m)前烏帽子岳15:20→縦走路分岐15:28→15:56(2628m)烏帽子岳16:00→縦走路分岐16:16→前烏帽子岳16:30→烏帽子小屋16:43

 7月が終わっても梅雨が明けず台風さえ上陸したがやっと安定した晴れが続きそうなので出発した。かねてから行きたかった静かな尾根歩きが楽しめる裏銀座コースだ。高速の深夜割引に間に合うように大阪を早朝出発すると約5時間で七倉温泉の駐車場に着く。駐車場には2、30台とまっていたがまだ半分位空いていた。待っているタクシーで高瀬ダム堰堤まで行くと稜線の上に烏帽子岳が頭を見せていた(タクシー代2300円)。運転手さんの話では今年は天候不順でやっとここ一両日から登山客が増えだしたそうだ。
 堰堤から不動沢トンネルを抜け不動沢の吊橋を渡る。さらに濁沢吊橋を渡り濁沢の右岸を上流へ進むと登山口だ。建設現場のような急な仮歩道がしばらく続くがすぐに地道になる。道端には11から始まる標識が烏帽子小屋まで続いているので登る励みになるが、いただけないのは赤ペンキで近くの木や石に番号を書きなぐっている点だ。もっとセンスが必要だ。針広混交林の急坂を登ると権太落しの崖淵にでて、右下の濁沢から沢の音が聞こえてくる。大きな針葉樹の続く樹林の尾根を登ると2208メートルの三角点だ。少し平地があるので休憩の適所だ。その先の崩壊地の崖を回り込んで登ると見晴らし場があり船窪小屋から続く稜線が眺められる。少し進むとダケカンバの大木が林立する林があり、そのまま登りつめると待望の稜線だ。少し下ると縦走路と出合い左に烏帽子小屋が建っている。

(高瀬ダム堰堤タクシー降り場)      (不動沢吊橋)         (濁沢を渡る吊橋)

     (濁沢登山口)        (建設現場のような仮歩道)   (11から少なくなる標識)

   (大木の尾根を登る)      (配慮のない標識もある)   (まだまだ続く樹林帯を登る)

    (P2208三角点)          (崖縁を登る)        (北方の見晴し場もある)

 (ダケカンバの大木林を行く)   (船窪からの縦走路出合)       (烏帽子小屋)

 夕食までには時間があり雷雨もなさそうなので明日の予定の烏帽子岳を登ることにした。烏帽子小屋から稜線をなだらかに北上する。コマクサ群生地の砂礫帯を経て到達するピークが前烏帽子岳だ。北には岩稜の尖塔、烏帽子岳とこれに続く稜線の峰々が連なり、東下には出発地の高瀬ダムが俯瞰できる。山頂から少し下ってから標識に従って縦走路から烏帽子岳へ左折する。ハイマツ帯を過ぎてハシゴや鎖場もある岩峰を登りつめると烏帽子岳山頂だ。山頂は岩頭のみで平地はない。往路と同じ経路できょうの宿泊地の烏帽子小屋へ帰着。
 ブナ立尾根は急坂で有名だが、登山道や道標もよく整備されゆっくりマイペースで登れば誰でも可能なルートだ。槍、穂高周辺と比べて人が少なく静かな山歩きができる所だ。

(前烏帽子から稜線を振り返る)(途中の砂地はコマクサ群生地)    (前烏帽子岳)

               (前烏帽子岳から船窪へ続く峰々を望む)

 (縦走路分岐から烏帽子岳)   (頂上直下に鎖場もある)    (山頂は居場所もない岩場)

  (山頂から北方の南沢岳)    (縦走路分岐から前烏帽子岳)   (赤牛岳付近へ沈む夕日)

★道端の花

 
   ヨツバヒヨドリ(標識11)   タマガワホトトギス(標識11)    ソバナ(標識11)
 
     ?(標識10)          シシウド(標識10)          ウド(標識10)
 
   カニコウモリ(標識9)      センジュガンビ(標識9)         ?(標識9)
 
 ヤマブキショウマ?(標識9)      ?(標識9)        ミヤマアキノキリンソウ(標識9)
  
 コバノイチヤクソウ(標識8)       ?(標識8)            クガイソウ(標識8)
 
   ホタルブクロ(標識8)       クガイソウ(標識7)       ヤグルマソウ(標識7)
 
  マルバダケブキ(標識7)     オオカサモチ(標識7)          ?(標識6)
 
   ゴゼンタチバナ(標識5)    ヤマブキショウマ?(標識5)    ヤマハハコ(標識4)
 
      ?(標識4)         マイズルソウ(標識4)       ツマトリソウ(標識4)
 
  ナツトウダイ?(小屋付近)       ?(小屋付近)       ミヤマゼンコ(小屋付近)
 
  ヨツバシオガマ(小屋付近)   コガネギク(小屋付近)      カラマツソウ(小屋付近)
 
  ミヤマキンバイ(小屋付近)   アオノツガザクラ(小屋付近)     ?(小屋付近)
 
タカネヤハズハハコ(小屋付近)  コイワカガミ(小屋付近)     ミヤマリンドウ(小屋付近)
 
 キバナノコマノツメ(小屋付近)    ?(小屋付近)         タカネニガナ(小屋付近)
 
  ウサギギク(小屋付近)     エゾシオガマ(小屋付近)    チシマギキョウ(烏帽子岳)
 
    コマクサ(烏帽子岳)    キバナシャクナゲ(烏帽子岳)  ミヤマコゴメグサ(烏帽子岳)
 
   コケモモ(烏帽子岳)      タカネツメグサ(烏帽子岳)  ミヤマコゴメグサ(烏帽子岳)
 
     ?(烏帽子岳)        タカネバラ(烏帽子岳)    ミヤマコゴメグサ他(烏帽子岳)
 
  クルマユリ(小屋付近)     チングルマ(小屋付近)      キヌガサソウ(小屋付近)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       鹿島槍・五竜岳・北アルプス
・2万5千分の1地形図  烏帽子岳

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