(刃渡りから八ヶ岳(左)と瑞牆山や金峰山の山塊(右)を望む)
ここからハシゴ場や鎖場の連続だ。石碑が林立する刀利天狗の祠から黒戸山の中腹を巻き高度差100メートルほど下ると五合目小屋跡だ。更地に整地された小広場を少し下ったコルに五合目の祠があり、ここから連続したハシゴ場と鎖場で屏風岩を越える。またまた少し下って古い木橋の上に新しい木橋が作られた二重の橋を渡ってハシゴを登る。しばらく進むと七丈第1小屋だ。数十メートル先に第2小屋がある。第1小屋の隣の展望台からは南方に地蔵岳や観音岳、その奥に富士山が見えている。小屋は北杜市管轄で予約制ではなく、きょうは宿泊者が非常に多く、少ない人数で食事の世話など大変な様子だった。水は豊富でトイレも綺麗な小屋だ。
(第2日)
朝食抜きで出発、途中の岩稜で持参のパンをかじることにした。第2小屋のすぐ上のテント場を通り抜けて低木帯の急坂を登る。背の低いダケカンバやハイマツが茂る積み重なった岩の間をハシゴや鎖を頼りに登ると、やがて見晴らしの良い休憩適地の八合目の御来迎場の台地だ。ここでゆっくり朝食だ。夏の宿泊山行にはいつもプラムを持参しているが、甘くて皮のところの酸っぱい果実はたまらない味だ。
(刀利天狗の祠) (樹林を五合目へ下る) (コルにある五合目の祠)
(石塔を横目にハシゴ場を登る)
(さらに続くハシゴを登る) (尾根道を上って下る)
(鞍部の二重の木橋) (七丈小屋手前のハシゴを登る)(小屋から朝焼け富士と地蔵岳)
(七丈第2小屋の横を登る)
(石碑の建つ急坂を登る)
(山頂の白い岩めがけて登る)
(登ってきた尾根を振り返る)
(北方に浮かぶ八ヶ岳連峰) (小ピークにある御来迎場)
岩の台地から烏帽子岩の輝く白い岩山へ向う。ステップの刻まれた鎖場やハシゴ場を乗越えると逆鉾の立てられた岩山や烏帽子岩の下を通る。この辺りでやっと甲斐駒ケ岳山頂が見え、それに向って白い岩の斜面が続き、登りきると石碑群と駒ケ岳神社奥社の祠が迎えてくれる。その少し先が大賑わいの白い花崗岩の山頂だ。石の祠や1等三角点があり、360度遮るもののない大展望が得られる。西から富士山、地蔵岳、北岳、仙丈ヶ岳、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳が連なっていた。
ミズヒキ(吊橋) ヤマホトギス(笹平) ミヤマホツツジ(刃渡り)
サルオガセ(刀利天狗) ヤマハハコ(御来迎場) ヤマブキショウマ(御来迎場)
バイケイソウ(御来迎場) ゴゼンタチバナ(御来迎場) ミヤマコゴメグサ(駒山頂)
トウヤクリンドウ(六方石) ミヤマシャジン(駒津峰) ハナニガナ(仙水小屋)
シナノオトギリ(仙水小屋) ミヤマゼンコ(仙水小屋) ホタルブクロ(駒仙小屋)
ウド(駒仙小屋) シモツケソウ(駒仙小屋) タカネヒゴダイ(栗沢山)
オヤマリンドウ(ミヨシノ頭) キオン(ミヨシノ頭) イタドリ(ミヨシノ頭)
トモエシオガマ(早川小屋) セリバシオガマ(早川小屋) ?(早川小屋)
コケモモ(広河原峠) ハイマツ(高嶺)
ホウオウシャジン(高嶺)
ナナカマド(赤抜沢ノ頭) イワインチン(赤抜沢ノ頭) タカネビランジ(赤抜沢ノ頭)
ミネウスユキソウ(赤抜沢ノ頭)ミヤマウイキョウ?(赤抜沢ノ頭) ミヤマシシウド(地蔵岳)
ミヤマトリカブト(地蔵岳) キオン(鳳凰小屋)
サラシナショウマ(鳳凰小屋)
カニコウモリ(鳳凰小屋) ヤナギラン(鳳凰小屋) ミヤマヨメナ(鳳凰小屋)
?(鳳凰小屋) クロサワアザミ?(鳳凰小屋) タカネビランジ(鳳凰小屋)
ダイモンジソウ(観音岳) ノリウツギ(林道交差)
?(林道交差)
マルバダケブキ(水場) ツリフネソウ(林道) ?(林道)
マツヨイグサ(林道) クサボタン(林道) シナノナデシコ(林道)
セリ(林道) ?(ドンドコ沢) フシグロセンノウ(青木鉱泉)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(1)竹宇駒ケ岳神社〜五合目小屋跡
(2)五合目小屋跡〜北沢駒仙小屋
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)