一山(1064.4m)阿舎利山(1087.2m)

 

★ひとこと   「曇り空と台風余波の風を期待して西播磨の千米峰へ」

一山から阿舎利山を望む

★行った日   2007年9月6日(木)  曇  単独
        
★コース

高槻5:00(中国道)=山崎IC(R29、県道)=7:45阿舎利山林道広場7:54→一山林道登山口8:09→8:50(1064.4m)一山9:02→往路尾根合流点9:26→林道出合9:52→阿舎利山林道登り口10:05→P1004 10:30→阿舎利川源流碑10:54→11:00(1087.2m)阿舎利山11:10→P1004 11:26→阿舎利山林道登り口11:39→11:44阿舎利山林道広場11:48(R429)=フォレストステーション波賀12:50

 しばらく山へ行かないと体力が老化してしまうような強迫観念にとらわれる昨今だ。しかし、近くの低山はまだ暑そうなので台風9号の余波の風と曇り空を期待して西播磨の1000メートル峰へ出かけた。藤無山から南へ順に三久安山(さんきゅうあんやま)、阿舎利山、一山(ひとつやま)、東山の5峰が並んでいるが今回は後半の未踏3峰だ。山崎ICからR29を北上、安積から揖保川に沿って県道をさらに北上、三方町から阿舎利川に沿って進み、阿舎利の名水のそばを過ぎると数軒の家屋のある所が阿舎利集落だ。集落からは木材積み出しトラックで荒れた地道林道だ。時々乗用車のおなかをこするのを注意しながら登りつめると広場のある林道分岐点だ。直進は通行禁止、左は登山道の表示があって草深い林道が続いているのでこの広場に駐車。
 左の草深い林道を15分も進むと崖崩れで林道が半分埋まった手前に小広場があり赤テープもある。多分、一山登り口だ。踏み跡も消えている草深い急坂を倒木を越えながら尾根まで登りつくと赤テープが現れた。所々で倒木によりふさがれている杉林の尾根を急登するが、倒木の多さに辟易して右のススキ原を登ることにした。駐車広場からは緑の草原に見えていたが、身の丈に余るススキの密集した薮コギは容易ではなかった。おまけに見えない薮の下に岩角が点在するため難行苦行の連続だ。ようやく背丈の低い笹原となり、なんとか一山頂上へたどり着いた。山頂は樹木が切り払われ、南を除いて遮るもののない大展望だが、台風余波のためか雲がかかって遠望はきかなかった。これから登る阿舎利山が北方で豊かに両翼を広げ、広場にとめた車がはっきり見てとれた。


 (集落手前の阿舎利の水)      (林道駐車広場)       (草ぼうぼうの林道を進む)

   (林道わき一山登り口)      (倒木を越えて尾根へ)      (倒木の多い杉林を登る)

 (ススキ薮コギから阿舎利山)       (一山頂上)          (一山の笹原を下る)

                 (一山頂上から西南〜西〜北〜東を望む)

 一山頂上から踏み跡をたどって笹原を下り、すぐにススキ原の中の踏み跡を注意深くたどったがついに消滅、上りのような薮コギは御免こうむって右の倒木の杉林尾根に向った。この杉林に赤テープがあったので跡をたどったが右下へ向っているので、左上の倒木の稜線に戻った。倒木を越えてなんとか往路の尾根出合いまで下り、林道へ下らずに稜線ルートを進んだ。幾つかピークを越えると、木が切り払われた裸地にでてすぐ下には新しい林道が来ていた。この稜線の見晴らしはよく、東南方向に今下ってきた一山、南に午後登る予定の東山が見えている。新しい林道に沿って見晴らしのよい山の斜面を西進すると、駐車広場から伸びてきている林道に出合う。林道の向かい側の斜面に小さな阿舎利山の表示がある。
 表示に従って林道の斜面を登り、狭い尾根道を上り杉林を進む。尾根の左には新しい林道がつかず離れず並走し、右にも工事中の林道が現れる。どうもこの辺りは木の伐採が盛んでそのためか林道も沢山工事中であり、自然破壊が著しい地域のようだ。間もなく急坂が現れ登り切るとP1004手前のピークだ。ここで北方向へ曲がりなだらかなピークを幾つか越えると自然林帯になり阿舎利川源頭の小さな表示が現れる。表示通りに右下へ少し下ると場違いな阿舎利川源頭の立派な石碑が建っている。ピークへ向って登ると阿舎利山三角点だ。山頂はブナ林もある疎林帯に囲まれた明るい空間だ。東側のみ一部視界が開け阿舎利の集落が見えている。山頂から下るとき東北の尾根にもテープが見えているが、南の稜線をたどる。この辺りの稜線は丸くて広くピークからは支稜が複数出ているので下りのときは方向をチェックしながら下ることが必要だ。特に。P1004の先のピークからは直進の踏み跡もあるが、小さい林道登山口の表示に従って左の急坂を下る所が間違い易い場所だ。あとは尾根伝いに下り往路と同じ林道へ降り立ち、林道を左へ下るとすぐに駐車場所の広場に戻る。東南方向の正面には一山のはげた山頂が丸く輝いていた。午後の東山をめざして阿舎利の名水を汲み、R439でフォレストステーション波賀へ向った。
 予想通り曇で直射日光にさらされることもなく涼しい風も適度に吹き、下界は暑そうだったが快適な山歩きができた。折角の山日和だったが誰1人逢わず独占した山歩きだった。一山頂上付近の薮コギには辟易したが山頂からの大展望が素晴らしく、また、阿舎利山は山頂付近の自然林が美しかった。


    (倒木帯を下る)          (尾根往路合流点)       (林道出合から黒尾山)

        (林道出合から伐採中の丸坊主山、左:一山、中央:東山、右:黒尾山)

   (阿舎利山林道登り口)      (狭い尾根を進む)      (自然林の広い尾根を行く)

    (広葉樹林を行く)         (阿舎利川源流標識)         (山頂から阿舎利集落)

    (阿舎利山三角点)     (山頂付近のなだらかな雑木林)    (林道広場から一山)

★道端の花(殆ど咲いていない)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  音水湖

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