蓼科山(2530.3m)

 

★ひとこと   「七合目から将軍平を経て岩稜道の最短コースで山頂へ」

蓼科湖から端正な蓼科山を望む

★行った日   2007年10月18日(木)  曇  単独
        
★コース

(第8日)
春日温泉8:12(県道)=8:55七合目登山口9:12→10:02天狗の露地10:07→10:36将軍平10:45→11:18(2530.3m)蓼科山11:52→将軍平12:13→天狗の露地12:31→13:05七合目登山口13:19(ビーナスライン、R152)=高遠町(R152、県道、R153)=飯田IC(中央道、東海環状道、東海北陸道、名神)=高槻22:20

 2005年9月の蓼科山は雨のため頂上付近が雲の中で全く視界がきかなかったため、今回はそのリベンジだ。今回は全く計画外のため地図も持たず、宿で登山口までの道順を聞いて、2年前の記憶を呼び起こしてのいきあたりばったり登山だ。佐久の春日温泉から望月高原牧場を通って蓼科スカイラインに入りトイレや休憩所もある七合目一ノ鳥居登山口に到着だ。
 山頂付近は雲に隠れた曇り空だが、薄日のさす蓼科神社の鳥居をくぐり笹原林床のカラマツやオオシラビソの樹林をおだやかに登る。箕輪平からの道と合流する馬返を過ぎ、黄葉した樹林帯の石ころ道のざんげ坂を登ると天狗の露地だ。横道に少し入った岩塊原から女神湖や美ヶ原が眼下に俯瞰できた。さらに石ころ道や丸太階段が崩れた荒れた道を登りつめると将軍平の蓼科山荘だ。ここで大河原峠や天祥寺原からの道と合せて山頂へ向かう。ダケカンバやオオシラビソの樹林の中の岩の積み重なった急坂をあえぎつつ登る。足が思うように上がらないのは疲労が積み重なっている証拠だ。振り返ると丸い稜線に蓼科山荘の屋根が光っている。飛び石伝いに岩角を伝っていくと蓼科山頂ヒュッテだ。古い火山らしい岩塊原を進むと蓼科山三角点だ。遠くの山々から特徴のある円錐形の蓼科山が認識できるので山頂からの展望を期待したのだが、残念ながら見通しが悪く隣の横岳や美ヶ原が望める程度だった。山頂付近には蓼科神社奥宮や方位板もある。帰途、いつもクラシックを流している蓼科山頂ヒュッテの熱いコーヒーで身体を温め往路と同じルートで下山した。帰りはビーナスラインから茅野を経てR152で伊那谷の桜で有名な高遠城址のそばを通過。R153で南アの北沢峠の玄関口、長谷村を経て三伏峠の入口、大鹿村から飯田ICへ、午後10時以降の高速割引にかかるように帰阪した。
 茅野方面から見ると円錐形の蓼科山は諏訪富士とも呼ばれ、八ヶ岳連峰の北端に位置する独立峰だ。標高も2500メートルを越えてかなり高く、絶景を期待できる山だ。今回も展望はいまいちだったが、麓の静かな樹林帯や女神湖や白樺湖、遠くは茅野から仰ぎ見る山容が素晴らしかった。
 今秋最後の宿泊山行として、新潟、群馬、福島の県境付近の山々を訪れた。巻機山、平ヶ岳は山頂部に池塘の点在する草原を頂いた女性的な山だが、谷川岳、八海山、越後駒ヶ岳は対照的に岩稜主体の男性的な山だ。夫々魅力いっぱいの山々だが、晴れた日に谷川岳周辺を再訪したいものだ。


  (七合目一の鳥居登山口)   (樹林帯をなだらかに進む)       (石ころ道を登る)

   (紅葉した樹林を登る)        (天狗の露地)       (天狗の露地から女神湖、美ヶ原)

   (カラマツ?林を登る)      (丸太の荒れた道)        (将軍平の蓼科山荘)

    (岩角道を振り返る)      (山頂まで続く岩角の道)     (蓼科山荘を振り返る)

   (蓼科山頂ヒュッテ)        (蓼科山三角点)          (蓼科神社奥宮)

 
    (山頂から横岳)        (山頂から美ヶ原方面)       (紅葉の道を下る)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       八ヶ岳・蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
・2万5千分の1地形図   蓼科山

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