黒斑山(2404m)

 

★ひとこと   「車坂峠から黒斑山、鋸岳を経て湯ノ平へ周回」

草すべりから初冠雪の浅間山(前掛山)を望む

★行った日   2007年10月17日(水)  曇一時晴  単独
        
★コース

(第6日)
桧枝岐温泉7:19(R352、R289)=只見町(R252)=小出IC(関越道、上信越道)=佐久IC(R142、県道)=春日温泉15:20
(第7日)
春日温泉7:48(県道、チェリーパークライン)=車坂峠9:14→車坂山→避難ドーム10:19→湯ノ平分岐10:37→(2404m)黒斑山10:54→11:20(2366m)蛇骨岳11:30→(2319.1m)仙人岳11:47→Jバンド降り口12:05→(2254m)鋸岳12:10→Jバンド降り口12:14→前掛山分岐12:45→12:58湯ノ平口13:08→湯ノ平分岐14:06→中コース分岐14:12→裏コース分岐14:47→14:56車坂峠15:13(チェリーパークライン、県道)=春日温泉16:48

(第6日)
 昨晩から降り出し、今朝は小降りになったが山は見通しもままならない状況なので山登りは中止し、天気予報では晴の西方へ戻ることにした。1車線くねくね道の銀山平経由を敬遠して、小出ICまで同じ2時間で行ける只見まわりにした。小出ICから関越道に入り、小諸周辺で泊まって浅間山へ登ることにした。佐久市内で浅間山の地図を購入、佐久市役所観光課推薦の春日温泉に泊まった。
(第7日)
 浅間山は登山禁止のため黒斑山(くろふやま)か前掛山までしか登れない。浅間山は群馬県側からは登ることはできず、小諸の浅間山荘からと車坂峠の2ルートだけだ。後者は小諸からチェリーパークラインで標高2000メートル弱の車坂峠まで車で行けるので楽な登山だ。車坂峠にはトイレや温泉施設まであり、峠の駐車場にとめる。登山口には携帯利用の気象通報などを含む火山情報の緊急通報システム試行中の表示があった。便利なシステムだが全山を携帯電波でカバーするのが課題だ。
 黒斑山へは登山口から尾根を行く表コースと谷筋の中コースがあり、中コースの途中から蛇骨岳へ通じる裏コースは整備不良で閉鎖されている。表コースにてカラマツ林をなだらかに登り、車坂山を越えて一旦下り、火山礫帯を登る。車坂山からは車坂峠や高峰高原スキー場が西に広がっているのが見える。半分黄葉したカラマツやオオシラビソの樹林帯を登ると避難ドームがあり、尾根を下ると中コースとの合流点だ。更に、右側が切れ落ちたガレ場の尾根を登っていくと展望のよい露岩のトーミの頭だ。浅間山は雲の中だったが蛇骨山からJバンドまで続く外輪山の火口壁、湯ノ平高原などが展望できる。湯ノ平への急坂を下る草すべりの道を右に分け外輪山の縁を登りつめると黒斑山だ。見晴らし抜群の外輪山の最高点だ。黒斑山から火口縁の稜線を北上する。今朝降った初雪の残るオオシラビソ樹林を通り、しばらく右側の切れ落ちた見晴らしの良い道をたどると岩稜の蛇骨岳だ。裏コースの分岐点でもあるがロープで閉鎖され、Jバンドの方しか行けない。


    (車坂峠登山口)         (登山案内図)         (携帯利用の報知システム)

  (分岐点から表コースを登る)     (唐松林を行く)          (火山らしい岩場を登る)

           (車坂山付近から車坂峠(左)、高峰高原(右)を望む)

      (避難ドーム)         (瓦礫の急坂を登る)           (黒斑山)

         (黒斑山付近から北〜東〜東南を望む、中央の浅間山は雲の中)

     (稜線を行く)          (初雪の残る樹林帯)       (蛇骨岳の岩稜)

 ガスってきた火口壁の稜線を進み、仙人岳の三角点、虎の尾を過ぎた先がJバンド降り口だ。そのすぐ先が鋸岳?だが表示がなかったので確かではない。Jバンド降り口から急な岩角道を下ると草や小さな木がまばらに生えた賽の河原だ。賽の河原を下るに従いカラマツなどの樹木も大きくなって前掛山分岐点に着く。危険表示板のすぐ上からガスに覆われていたので前掛山登山は中止し、湯ノ平をそのまま下った。湯ノ平口で浅間山荘へ下る道と別れて草すべりの急坂だ。ジグザグに火口壁の急坂を約1時間かけて登ると稜線に合流する。急坂を登る途中で一瞬、ガスが晴れて浅間山(前掛山?)全容が姿を現した。山頂付近の山肌は初雪が山襞に彩を添えていた。稜線から中コースで視界のないオオシラビソ樹林帯を下り、黄葉したカラマツ林を過ぎると閉鎖中の裏コース分岐点だ。平坦な道をそのまま下ると車坂峠はすぐだ。帰りも往路の通り佐久を経て春日温泉に帰り着いたが、佐久は交通の便もよくこれから発展する美しい街だ。
 遠くから眺めると浅間山は常に噴煙を上げているのですぐ判別できるなだらかな山だ。群馬の嬬恋から眺めても優美な裾野をひく山だが、近くに行くと火山らしく険しい外輪山があり、本体のなだらかな山襞の一つ一つも遠くから見るとなだらかだが、かなり険しい凹凸だ。ガスがかかっていたが日本有数の活火山の片鱗に触れた山旅だった。


     (蛇骨岳)          (旧火口壁の稜線を行く)        (仙人岳三角点)

  (ガスってきた岩稜を進む)       (Jバンド降り口)          (岩壁の道を下る)

 
  (緑に覆われた賽の河原)      (前掛山登山口)        (活火山の危険表示板)

  (高木の生育した湯ノ平高原)   (湯ノ平高原から草すべり)      (草すべりの急坂)

 
   (草すべりから浅間山)     (草すべりから湯ノ平高原)        (稜線道に合流)

   (樹林が多い中コース)      (色づいた唐松林を下る)    (道が平坦になると車坂峠)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       浅間山・軽井沢
・2万5千分の1地形図  車坂峠、浅間山

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