★ひとこと 「殿野からヤブ道で展望ピークを経てピラミッド型の山、唐笠山へ」
滝山から唐笠山を望む
★行った日 2007年12月1日(土)午前 曇時々晴 単独
★コース
高槻5:09(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R24、R168、県道)=7:20殿野集落郵便ポスト前7:38→林道終点8:00→杣道出合8:13→8:47休憩8:55→稜線出合9:00→杣道出合9:16→鉄塔9:20→展望ピーク9:44→10:09(1118.1m)唐笠山10:18→鉄塔10:41→杣道出合10:46→(往路)杣道出合11:00→車道出合11:38→殿野集落郵便ポスト前11:45(林道)=高野辻12:17
今春に天和山へ登った際に西にピラミッド型の唐笠山が目立っていた。唐笠山は大峰山脈から西へ伸びた支尾根の天和山、滝山に続く終端に位置している。R168の十津川街道を五条から南下、天辻峠を越え、坂本を過ぎて国道工事迂回路分岐を直進し、大塔支所前を左折して殿野へ向う。竜神の祠のところを直進すると高野辻だが、左折して狭い道の急坂を登り殿野の集落に入る。西教寺下の郵便ポスト前に2、3台の駐車スペースがある。
朝霧の立ち込めた殿野の集落のジグザグの車道を登りつめ未舗装の林道を東進する。しばらく進み、林道分岐を左へ入り、そのまま進むとクマの檻が置かれた所で終点だ。不確実情報だが、先ほどの分岐を直進すると浄水施設があってネット情報ではそこから登るようだ。戻るのもシャクなのでクマの捕獲箱の横から杉植林帯に入り、道なき道を登り始めた。倒木帯を避けて登ると、左から来た杣道に出合い(下山時にはこの道を下った)、ピンクのリボンのついたこの道をたどって所々笹薮コギをしながら進んだ。しばらく行くと斜面の崩壊帯に入り、リボンも踏み跡も判らなくなったので杉林の石ころ急坂に取り付き、最後に雑木林になってやっと稜線にたどりついた。支尾根を少し下ると、右から上がって来たリボンの道に合流し、見晴らしのよい鉄塔だ。山間部は朝霧に閉ざされていたが、鉄塔から白六山や、釈迦ヶ岳などの奥駈の山脈が望めた。鉄塔からは快適な巡視路だ。しばらく山腹の雑木林をトラバースしたが、またしても踏み跡が消えてしまい、そのまま直進して高野辻方向から続いている稜線と出合った。この辺りの東北面は完全に伐採され見晴らし抜群の展望尾根だ。大峰奥駈の峰々の展望台なので、少々回り道になってもこの展望ピーク踏破がお勧めだ。ピークから少し下ると先ほど見失った巡視路と出合い、そのまま尾根を北進する。しばらく進み、分岐点で巡視路は左へトラバースしていくが、そのまま尾根を急登すると雑木に囲まれた唐笠山三角点だ。
(殿野郵便ポスト前) (崖にしがみついている殿野集落)
(クマ捕獲箱もある林道終点)
(倒木帯を避けて登る)
(やっと杣道に出合う)
(道崩壊帯で杉林の急登開始)
(雑木林を登る)
(やっと尾根筋に出合う)
(見晴らしのよい鉄塔尾根)
(白六山(右)、釈迦ヶ岳(左)) (朝日のさす尾根を行く)
(雑木林の巡視路を行く)
(展望尾根ピークから東北〜東〜東南を望む)
見晴らしもよくないのですぐ山頂を後にして往路を戻り、右から来た巡視路と合流、尾根を下って展望ピークの手前から右の山腹を巻いて往路で見失った木の葉で埋もれた踏み跡に合流した。鉄塔を過ぎると巡視路はなくなり、ピンクリボンが頼りだ。尾根のすぐ先から左へ支尾根を激下りし、山腹のトラバース道に入った所が往路で道を見失った崩壊帯だ。崩壊帯を過ぎてなだらかに杣道を下り、往路の合流点を過ぎてそのまま杉植林帯を下った。この辺りからピンクリボンはなくなり、下方に集落の屋根が見えたがなかなか下る気配がないので、杣道から急斜面を遮二無二下った。ところが車道のコンクリート壁の上に出てしまい、道におりられるところをうろうろ探してやっと道におり立った。あとは集落の墓場を通る歩道で駐車場所に戻った。まだ昼前だったので近くの滝山へ登るべく、竜神の祠まで戻ってから1車線だが快適な舗装林道で高野辻へ向った。
唐笠山は遠くから眺めるとピラミッド型の格好のよい山だが、整備された登山道はなく磁石、地形図必携の山だ。山頂からの展望はないが途中の展望ピークから大峰山系の展望が素晴らしく、また、ひどい藪はないので地形図読み取り訓練にも好適だ。
(巡視路別れ) (雑木林の急坂を登る) (雑木に囲まれた唐笠山三角点)
(踏み跡の消えた雑木林を下る)
(過ぎ植林帯の激下り) (殿野集落の上に出る)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 南日裏
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