南木曽岳(1676.9m)

 

★ひとこと   「木曽の樹海を経て急峻な岩峰越えで中央アルプス展望台へ」

避難小屋展望広場から中央アルプスを望む

★行った日   2008年6月1日(日)  晴  単独
        
★コース

高槻3:19(名神、中央道)=中津川IC(R19、R256、林道)=7:00南木曽岳登山口7:10→男滝女滝7:23→林道出合7:52→林道登山口7:59→分岐8:12→金時の洞窟8:15→喉の滝8:26→金明水8:32→8:49稜線出合8:54→かぶと岩9:41→金時池分岐9:48→9:52(1676.9m)南木曽岳10:03→避難小屋→10:15展望広場10:33→摩利支天10:51→分岐11:47→林道登山口11:58→12:16南木曽登山口12:24(林道、R256、R257、県道)=乙女渓谷キャンプ場(県道、R257)=下呂温泉15:00

 梅雨入り前の晴れ間を狙って裏木曽の名峰、南木曽(なぎそ)岳と小秀山、飛騨三名山の一つ、位山へ出かけた。南木曽岳は中央アルプス最南端の独立峰で、木曽樹林が生い茂り、花崗岩の岩峰がそびえ立つ人気の山で300名山の一つだ。高速深夜料金に間に合うように早朝出発し、山頂に雲のかかった恵那山を眺めながら中津川から馬籠を経て蘭(あららぎ)キャンプ場の先の南木曽岳登山口駐車場に3時間半で到着した。晴の日曜日とあって10数台の車がすでにとまっていた。
 林道を少し進むと避難小屋やトイレのある登山口だ。そのすぐ先のゲート手前から登山道に入り、男滝女滝へ向うべく右へ分岐して進むと滝の下だ。男滝女滝とも木々に覆われた小さな滝だ。元へ戻るのもシャクなので、地形図の点線の道を意図して、沢に沿ったそま道を進んだがすぐに薮コギだ。一応、薮は刈り込まれているが迷路のような踏み跡を支尾根に沿って進むと地図通りに林道に飛び出した。林道をなだらかに下るとやっと林道登山口だ。山道に入るとすぐに小さな沢を渡り、なだらかに登ると上り下り一方通行の分岐点だ。しばらく沢に沿って進み、金時の洞窟や喉の滝の横を通り、トラバース道に入ると金明水があるがあまり水は豊富でなかった。高野槙の大木の生い茂る支尾根の道になると急坂となり、笹林床の鎖場や桟道をフーフー言って登ると絶壁にかかる立派な桟道が現われる。蘭集落の彼方にそびえる雲のかかった恵那山が絶景だ。更に、笹原林床の高野槙などの大木の林立する急坂を登り、右にかぶと岩を見上げながら登りつめると笹原となり、金時池分岐を過ぎると南木曽岳三角点だ。石碑の建つ山頂は樹木に囲まれて薄暗いが、すぐ先の平らな岩の上の展望台から北方の雄大な景色が望め、木曽樹林の彼方に残雪を頂いた御嶽山と乗鞍岳の姿が素晴らしかった。


  (駐車場から林道を進む)   (ゲート手前右の登山口へ)       (男滝女滝分岐)

 (木の葉でおおわれた男滝)    (薮コギで稜線を進む)            (林道出合)

     (林道登山口)             (沢を渡る)         (上り下り一方通行分岐)

  (花崗岩の金時の洞窟)        (桟道が現われる)        (高野槙の大木林)

   (岩壁を桟道で巻く)       (桟道から恵那山を望む)     (高野槙林の桟道を行く)

      (かぶと岩)          (山頂近くの笹原を行く)      (南木曽岳三角点)

  (南木曽岳三角点近くの展望所から木曽樹林越しに小秀山(左)御嶽山(中央)乗鞍岳(右))

 山頂付近は大岩の点在するなだらかな笹原の高原で、東寄りに避難小屋が建ち、東端の小広場が山岳展望台だ。展望説明板もあって山名同定も楽しい360度の眺望だ。東北の間近に中央アルプスの峰々、北には御嶽山から乗鞍岳、さらに遠くに北アルプスが望めるはずだがきょうはボーっと霞んでいた。いつまでも眺めていたい気分を振り払って笹原の小道を摩利支天に向う。下山路を左に分けて直進すると摩利支天展望岩だ。恵那山方面の展望台だ。少し戻って下山路をたどり、けっこう急な支尾根の大木樹林帯を下る。鎖場や桟道もあり整備された登山道で安全に下ることができる。合流点から林道登山口に出て林道を下り、表示に基づいて樹林の遊歩道に入りあずま屋の横を通ってなだらかに下ると登山口だ。時間がまだ早かったので、あすの小秀山登山口の乙女渓谷を訪れてからゆっくり下呂温泉へ向った。
 期待に違わず南木曽岳は名山だ。木曽銘木の一つである高野槙の大木が林立し、山頂部は大岩や樹木の点在するなだらかな笹原草原が美しく、山頂からの中央アルプスや御嶽山の景観に圧倒される思いだった。

 
  (山頂付近の笹原を行く)     (避難小屋展望広場)     (摩利支天へ稜線を行く)

          (避難小屋展望広場から西〜北〜東〜南〜西の360度を望む)

 (稜線から避難小屋方向)      (摩利支天付近)           (摩利支天展望所)

              (摩利支天展望所から東〜南〜西を望む)

 (摩利支天分岐から下る)      (岩壁の桟道を下る)     (高野槙大木林を下る)

    (シャクナゲが満開)     (木の根の道を下る)       (登山口近くのあずま屋)

★道端の花

   ウスギヨウラク?(山頂)      イワカガミ(山頂)     セリバオウレン?(山頂)

   ショウジョウバカマ(山頂)          シャクナゲ(山頂)         ヤマツツジ(林道)

    ヒメシャガ(林道)                ニガナ(林道)         タニウツギ(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       木曽駒、空木岳
・2万5千分の1地形図  南木曽(なぎそ)岳、兀(はげ)岳

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