小秀山(1981.7m)

 

★ひとこと   「乙女渓谷から木曽原生林、岩峰を越えて裏木曽の名峰へ」

小秀山頂上から御嶽山を望む

★行った日   2008年6月2日(月)  曇  単独
        
★コース

下呂温泉7:30(R257、県道)=7:54乙女渓谷キャンプ場7:59→ゲート8:10→水場8:21→林道登山口8:33→祠8:36→休憩適地1 9:23→10:17休憩適地2 10:24→二の谷分岐(休憩適地3)10:46→かぶと岩11:17→第1高原11:25→第2高原11:40→第3高原12:02→12:18(1981.7m)小秀山12:30→第3高原12:40→第2高原12:56→第1高原13:10→かぶと岩13:14→二の谷分岐(休憩適地3)13:28→休憩適地2 13:40→14:07休憩適地1 14:13→林道登山口14:40→14:51水場14:54→ゲート15:03→15:12乙女渓谷キャンプ場15:17(県道、R257)=下呂温泉16:15

 小秀山は岐阜と長野の県境にあり阿寺山地の最高峰で200名山の一つだ。きょうの天気予報は夕方から雨だったので早く下山できるように出発だ。下呂温泉からR257で中津川方向へ向い、舞台峠で左折ししばらく県道を直進すると乙女渓谷キャンプ場の駐車場だ。
 二の谷への道を右に分け事務所の前を直進し、バンガロー群を見ながら道なりに進む。未舗装になった林道をしばらく進むとゲートだ。最後の水場を過ぎて駐車場から2キロで小秀山登山口の表示があって造林小屋が建っている。近くの祠からいよいよ登山開始だ。手入れの行き届いた桧の美林の急坂をジグザグになだらかに登る。休憩適地1から支尾根の道となり木の根の露出した急坂が続く。笹原林床のダケカンバやカエデなどの明るい自然林が多くなってくると休憩適地2だ。鶏岩の表示を過ぎると二の谷分岐点の休憩適地3だ。この辺りまでくるとコメツガが多くなり、岩角の急坂を登るとかぶと岩の岩登りだ。直登コースと右回りの展望コースがあり、晴れている内に展望を楽しもうと右回りコースを登る。巻道の岩壁シャクナゲ道でも鎖場もあってスリル満点だ。シャクナゲが途切れた道からから南側の展望がきき、恵那山は見えなかったが前山から伸びる稜線とアケボノツツジの淡いピンク色とのコントラストが素晴らしかった。


   (乙女渓谷キャンプ場)   (バンガロー横の林道を進む)  (林道ゲートで車はストップ)

  (林道わきの最後の水場)     (小秀山林道登山口)          (祠から登り始める)

(木曽桧の急坂をジグザグに登る)(稜線の木の根の道を登る)  (明るい稜線の雑木林を行く)

  (笹原の休憩地の表示)         (鶏岩の表示)            (鶏岩の岩峰)

    (二の谷分岐)           (岩場の急坂登り)       (かぶと岩の展望コース)

            (かぶと岩展望コースから東南〜南〜西〜西北を望む)

 かぶと岩の後ろ側から頂点に立つと、北側に白草山のなだらかな稜線が横たわり、その彼方に御嶽山が頭を出している。ここから高原状のなだらかな地形が続き、ぬかるみのコメツガ樹林を抜けて少し登ると見通しの良い笹原の第1高原だ。このぬかるみの辺りで大滝村から山頂を経て二の谷へ向う20人位の団体登山に出会った。前山から高時山方面へ向う縦走路分岐を経て笹原の稜線を過ぎてコメツガ林を抜けると第2高原だ。この辺りを小秀平と言うらしい。花期には草花が咲きそうだが今の季節はイワカガミやシャクナゲが少し咲いているだけだった。笹原を過ぎて霊気ただようコメツガ老木林をなだらかに登ると大岩が点在する小秀山三角点だ。北側に、眼下に木曽の樹林が広がり、眼前に残雪の御嶽山が迫っている。天気予報通り昼過ぎに急に雲が湧き、周りの山々が隠され始め、御嶽山も半分隠れてしまった。しかもポツリときたのであわてて下山を開始した。かぶと岩では直登コースで下り、景色が雲に隠されてしまったのでただ黙々と歩き続け、バスがただ1台、頂上付近で出会った団体さんの帰りを待つ乙女渓谷キャンプ場に雨にあわずに下山できた。きょうは位山近くに泊まって翌日に位山から川上岳ピストンの計画だった。しかし、台風5号が梅雨前線を押し上げて活性化し、あすの午前中までは雨らしいので下呂温泉でゆっくりして位山は午後半日登山の計画に変更して下呂温泉へ向った。
 小秀山は岩峰で隔てられた山頂付近に広がる庭園のような高原が素敵だ。かぶと岩の岩稜は高度感もあり展望も素晴らしく、山頂は御嶽山の展望台だ。麓の桧美林から始まり、広葉樹の自然林、岩稜、コメツガや笹原の高原など、変化のあるボリューム満点の山だ。

               (かぶと岩の上から西〜北〜東北を望む)

     (かぶと岩)            (かぶと岩)       (コメツガ樹林をなだらかに下る)

(見晴らしのよい高原を振り返る)   (明るい第1高原)        (縦走路分岐点)

   (笹原の稜線を行く)      (コメツガの老木林を行く)      (笹原の第2高原)

     (小秀平を行く)       (踊るコメツガの老木たち)      (小秀山三角点)

               (小秀山頂上広場から西〜北〜東を望む)

★道端の花

    キンポウゲ(林道)        ツクバネソウ(桧樹林)       コアジサイ(桧樹林)

   ミヤマシキミ(桧樹林)         フモトスミレ?(二の谷分岐)     シャクナゲ(かぶと岩)

 アケボノツツジ?(かぶと岩)       イワカガミ(第1高原)      ドウダンツツジ(第1高原)

     ムシカリ(第1高原)     ショウジョウバカマ(第1高原)  マイズルソウ?(第2高原)

   コバイケイソウ(第2高原)        ニリンソウ?(第3高原)     ヒメイチゲ(第3高原)

    カンスゲ(第2高原)          ユキザサ(第2高原)       アオイスミレ?(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  宮地、滝越

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