竹呂山(1129.2m)空山(900.9m)

 

★ひとこと   「原から竹呂山を経てカンカケ峠と池田から空山へ」

カンカケ峠から後山を望む

★行った日   2008年9月20日(土)  晴一時曇  単独
        
★コース

高槻5:07(中国道)=山崎IC(R29、林道)=8:00林道分岐8:16→林道屈曲点8:44→林道再合流9:03→林道終点9:11→稜線出合9:34→9:38尾根合流点9:45→10:08(1129.2m)竹呂山10:21→尾根合流点10:32→R972 10:59→カンカケ峠11:25→11:53林道分岐12:00(林道、R29、R429、県道、林道)=13:00空山登山口近くの林道拡幅部13:08→登山口13:12→14:09(900.9m)空山14:24→登山口14:52(林道、県道、R429、R312)=よふど温泉極楽湯(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道、中国道)=高槻20:25

 少し涼しくなってきたので気になっていた宍粟市の山だ。踏み跡しかない山だがブナ林が美しい竹呂山とその西隣の平成之大馬鹿門の片割れ(もう片方は後山の東にあるおごしき山にある)が建つ空山だ。山崎ICからR29を北上、道の駅「波賀」の少し先を左折し不動滝をめざしてりんご園の斜面を進み、不動滝入口から地道になった林道を最徐行で走ると林道分岐点があってここで一般車は通行止だ。左は復路で通るカンカケ峠への道だ。
 杉林や雑木の林道を約30分直進すると林道屈曲点だ。そこから直進して沢筋を登ると再び先程の林道に出合い直進するが、この辺りの林道は荒れ果てて林道跡地だ。林道終点から沢筋に入り、ブナや灌木の急坂を登り切るとブナの多い稜線に上がる。広葉樹林の尾根を右から来た尾根を合わせて北上するとほどなく竹呂山三角点だ。樹林に囲まれて展望は全くない。ネットを見るとここから三室山までの稜線は深い笹薮のため積雪期しか通れない様だ。帰りは稜線をカンカケ峠まで南下する。山頂からブナ林もある稜線を1時間も進むとカンカケ峠だ。途中、明確な踏み跡は消え、稜線の各ピークでは方向を確かめながら下り、峠の林道へは勾配の緩い場所を探して降り立った。峠から逆に稜線に取り付く場合は標識や踏み跡もないので登り易い所を無理やりつっこむことが必要だ。下山時の稜線では子連れの猪がけたたましく鳴きながら駆けて行ったのが印象的だった。峠の西側は展望が開け、後山など県境の山々や、平成之大馬鹿門の建つおごしき山と空山が展望できたが大馬鹿門のモニュメントは裸眼では確認できなかった。峠から林道を30分も下ると駐車した林道分岐点だ。


   (林道分岐通行止地点)     (杉林の林道を直進)     (林道屈曲点から沢筋を直進)

  (倒木の多い沢を登る)     (林道に再度合流する)    (林道終点から沢を直進する)

 (ブナや灌木の沢筋を登る)    (ブナの稜線に上がる)    (尾根合流点付近の樹林)

(樹林に囲まれた竹呂山三角点)(左ブナ林右杉林の稜線を下る) (美しい広葉樹林を下る)

               (カンカケ峠から西方の後山方面を望む)


     (カンカケ峠)       (カンカケ峠から段ヶ峰を望む)  (カンカケ峠から林道を下る)

 空山はカンカケ峠から眼と鼻の先にあるが、車では大甲山の登り口でもあるトリガタワ峠を通るR429で大きく迂回することが必要だ。ちくさ高原へ向う県道横の空山と平成之大馬鹿門の大きな標識に従って右折して林道に入る。ほどなく害獣防御扉があって、そのすぐ先が空山登山口で、その先に拡幅部があるので駐車する。登山口から自然に返った昔の段々畑か人家の石垣と杉林との間を進み、ススキが生い茂った旧畑跡をかき分けて行くと、杉林の中に立派な登山道が現われる。山頂まで切れ目のない杉植林帯が続き、最後に小灌木で囲まれた平成之大馬鹿門のモニュメントの建つ空山頂上に着く。おごしき山のものとほぼ同じモニュメントだ。周りの木々が生長して、後山や植松山以外は見えず、おごしき山の様な素晴らしい展望は得られなかった。登山口から2時間もあれば往復できるので話の種に登ってもよい山だ。帰途、よふど極楽湯で汗を流し、北近畿豊岡道から中国道を経て帰阪した。
 竹呂山は正式の登山道はないが薮コギもなく、下山時に稜線の各ピークで方向確認さえしっかりやれば安全で静かなブナ林稜線を楽しむことができる山だ。空山はこの一般コース自体は植林帯ばかりで何の特徴もないが、平成の大馬鹿門を一見するのは無駄ではない。

 (害獣防御扉の先が登山口)  (林道わきの空山登山口)  (自然に返った旧段々畑を行く)

 (ススキ原をかき分けて進む)  (山頂まで過ぎ植林帯を登る)   (空山頂上のモニュメント)

   (平成之大馬鹿門)       (山頂から望む後山)      (山頂から望む植松山)

★道端の花

    ホオズキ(空山登山口)    ツリフネソウ(空山登山口)    ミズヒキ(空山登山口)

  オタカラコウ(空山登山口)   ヤマゼリ?(空山登山口)    サンショ(空山登山口)

★ルート断面図
(1)竹呂山                                (2)空山


★地  図(GPS軌跡)
(1)竹呂山                     (2)空山

 

 

 

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  西河内

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