苗場山(2145.3m)

 

★ひとこと   「小赤沢三合目から池塘が点在する湿原を経て山頂へ」

苗場山の高層湿原

★行った日   2008年10月20日(月)  晴  単独

★コース
(第6日目)
栄村小赤沢6:20(林道)=小赤沢三合目駐車場6:39→7:08(1470m)四合目水場7:12→(1580m)五合目7:34→(1750m)六合目8:06→(1800m)七合目8:25→(1940m)八合目8:44→木道始点8:52→和山分岐8:58→赤倉山分岐9:15→赤湯分岐9:31→9:36(2145.3m)苗場山9:53→和山分岐10:20→木道始点10:24→八合目10:29→六合目10:52→五合目11:14→11:29四合目水場11:34→小赤沢三合目駐車場11:53(林道)=12:10栄村小赤沢13:00(R405、R117=豊田飯山IC(上信越道)=須坂長野東IC(R19、R158)=高山西IC(高山清見道、東海北陸道、名神)=高槻0:30

 苗場山は長野と新潟県境にあり、数多くのスキー場がある新潟県側にくらべて長野県側は短コースの登山道があり、今回は秋山郷の小赤沢から登ることにした。昨日、紅葉狩りの車で大混雑のR405で小赤沢にて宿泊。今朝、舗装林道で標高1300メートルの大きな駐車場まで車で上り、小赤沢ルート三合目から出発だ。
 登山口から紅葉した広葉樹林だ。しばらく進むと右の尾根に出て杉の大木も点在するブナ尾根を登る。振り返ると西に紅葉の間から端正な鳥甲(とりかぶと)山が顔を出している。四合目標柱の右下から美味しい水が湧いている。この辺りから針葉樹林のぬかるんだ道が現われ、横木を打ちつけた輪切りにした木が歩行用に並べられている。葉を落とした毛細血管のようなダケカンバの森が現われると道の勾配がきつくなり、六合目位から八合目位までが、山腹をトラバースする歩き難い急斜面のロープ場が多い道だ。最後に、背の低い笹薮の道をしばらく登ると高層湿原が現われ、歩き易い木道だ。池塘の点在する大草原がどこまでも続いているようだ。


  (小赤沢3合目登山口)      (広葉樹林帯を進む)      (木の股くぐりもある)

   (支尾根に点在する大杉)   (後に朝日に照らされた鳥甲山)     (明るい4合目水場)

  (ごろごろ岩の道を登る)   (針葉樹のぬかるんだ道を行く) (笹の茂るダケカンバの道)

 (滑り易いフィックスロープの道)(葉を落としたダケカンバの林)  (岩ごろごろ道の急坂が続く)

  (笹原になると草原は近い)   (高層湿原の木道が始まる)  (池塘の点在する湿原が続く)

            (湿原の和山分岐付近から東南〜南〜西〜西北を望む)

 和山分岐を過ぎると背の低い針葉樹林に入り、岩角伝いに飛び歩き、その後再び湿原の木道となる。赤倉山分岐を過ぎてなだらかに登ると山小屋の遊仙閣だ。その裏の林の中に展望のない三角点がある。現在、遊歩道の工事中で付近に青シートがかぶせられている。湿原が広いため山々の展望はいまいちだったが、池塘が点在する広大大湿原は苗場山特有のものだ。今日中に帰阪の予定なので昼までに往路通りに下山した。飯山、長野、松本から高山を経て0時を少し過ぎる頃に帰阪した。
 苗場山は女性的な山容で山頂には多くの池塘が点在する高層湿原を有している。湿原に花が咲き乱れる季節もよいが、黄金色に輝く草原、紅葉に色付く広葉樹林などこの季節にも捨てがたい味のある山だ。
 今回は好天に恵まれた越後、南会津の山を歩く5日間だった。苗場山は数人の登山者にしか逢わなかったが、百名山の燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、土日の守門岳、浅草岳は大繁盛の山歩きだった。私見ながら今回の5山を好きな順に並べると季節にもよるが守門岳>浅草岳>燧ヶ岳>会津駒ヶ岳>苗場山だ。

(針葉樹林帯をなだらかに登る)    (再び木道が始まる)       (どこまでも続く木道)

(多数の池塘が散在する高層湿原)  (山小屋の遊仙閣)      (工事中の苗場山頂上)

              (山小屋付近から東北〜東〜南〜西を望む)

   (朝の支尾根を下る)          (大瀬の滝入口)    (樹木とのコントラストが美しい滝)

★道端の花

    ヤマゼリ(大瀬の滝)    ゲンノショウコ(大瀬の滝)      ゴマナ(大瀬の滝)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       谷川岳・苗場山・武尊山
・2万5千分の1地形図  苗場山

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