東海自然歩道 1 (箕面〜高槻)竜王山(510.0m)

 

★ひとこと   「箕面大滝から残雪の北摂霊園、竜王山を経て摂津峡へ」

冬枯れの箕面大滝

★行った日   2009年1月3日(土)  曇一時晴   単独
 
★コース

阪急高槻7:29(阪急)=箕面8:15→箕面大滝8:54→政ノ茶屋9:26→開成皇子の墓10:13→勝尾寺分岐10:22→北摂霊園10:49→西谷林道始点11:02→11:44休憩11:54→泉原12:06→上音羽分岐12:38→忍頂寺12:58→13:27(510.0m)竜王山13:38→配水タンク13:51→車作大橋14:13→竜仙ノ滝14:29→竜仙峠14:47→萩谷15:04→15:29休憩15:36→白滝15:44→摂津峡出合15:46→16:08原立石バス停16:09(高槻市バス)=JR高槻16:29

 今年は昨年末から寒波が襲来し正月らしい寒さが続いている。遠方に出かけて雪道を走るのも億劫なので日帰り可能な近場の東海自然歩道を歩くことにした。正月メタボでへそ上ポニョにならないように、初回は東海自然歩道終点の箕面から高槻をめざす計画だ。正月休みで閑散とした箕面駅から常連と思われる散歩の人々と共に滝道へ出発だ。
 道の所々で紅白の花を付けている寒椿?や、渓流で身動きひとつしないアオサギを眺めつつ、赤い橋の瀧安寺を過ぎて滝道を最後まで詰めると箕面大滝だ。渇水状態で日頃の豪快さはないが美しい滝だ。少し戻って、シーズンには抜群に紅葉が素晴らしい、モミジが林立する左の坂道を上ると車道だ。小さな歩道トンネルを過ぎて、いつもは猿がたむろしている車道を勝尾寺方向へ向う。駐車場を過ぎると歩道もなくなり、初詣の車が頻繁に通る車道を遠慮しながら進むと、やっと東海自然歩道始点の政ノ茶屋公園だ。ビジターセンターや休憩所やトイレもある。
 公園駐車場手前の丸太階段の山道を登り、府道上の凍った歩道橋をこわごわ渡り、更に急坂を登り続ける。尾根上に出ると薄っすらと雪が残る杉林のなだらかな道になり、杉木立に囲まれた立体方位板を過ぎると間もなく開成皇子の墓だ。そのすぐ先に大阪方面の見晴のよい岩場があるが、数年前より木立が茂って視界が狭くなっている。次に、北摂霊園のそばを通るがこの辺りが今日のコースの最高点(約600メートル)だ。霊園から杉林の急坂をしばらく下ると、いつも水汲みの車で賑わう西谷林道始点だ。林道を30分も進むと、一旦、府道に出て、すぐその先で左折して多留見峠へ向う林道に入る。林道を進み、途中の表示に従って右折して山道に入り泉原(いずはら)へ下る。表示通りに右左折を繰り返して泉原の集落を抜け、素盞鳴尊神社を過ぎて山地を通り、田園地帯に出て府道を横切る。しばらく上音羽方面へ進み、再び山地に入って忍頂寺へ向う。

    (箕面公園入口)         (赤い橋の瀧安寺)     (木立の中の遊歩道を行く)

       (箕面大滝)          (モミジ名所の坂を上る)       (東海自然歩道始点)

 (整備された丸太階段を上る)  (なだらかな遊歩道を行く)     (木立に囲まれた方位板)


   (残雪の杉並木を行く)       (開成皇子の墓)     (あまり眺望のよくない見晴台)

   (見晴台から生駒山方面)     (北摂霊園が最高地点)        (残雪の北摂霊園)

   (杉の美林を下る)          (西谷林道始点)       (泉原の素盞鳴尊神社)

     (泉原の柿畑)         (落葉絨毯を行く)       (上音羽の田園地帯を行く)


 忍頂寺の交差点から急な階段を上り、更に急な遊歩道を上ると車道に出合い、車道を上りつめると宝池寺だ。ここから山道を少し上ると林の中に竜王山の三角点があって、その先に大きな展望台があり、大阪都心部のビル群、その彼方に生駒山、金剛山が霞んでいた。なお、忍頂寺という寺はなく、いまは町名だけだ。山頂から東南へ樹林帯を下ると配水タンク前の林道に出合う。更に標識通りに下り、清水廃寺の経塚を過ぎると車作(くるまづくり)集落に入る。その昔、御所車を作って献上したところからこの地名がついたそうだ。車作大橋周辺は安威川ダム関連で道路付け替え工事中だ。車作大橋から竜仙峡入口までの歩道のない府道歩きが最大の難所だ。きょうは乗用車が頻繁に通るだけだが、いつもはジャリトラがよく通る埃まみれの危険な道だ。府道から沢沿いに急坂を登ると竜仙ノ滝だが、渇水期のため涸れ滝だ。滝から急斜面をジグザグに登り、竜仙峠を越えて下ると萩谷集落だ。集落を過ぎて竹林のそばを下ると山茶花が満開の萩谷運動公園だ。いつ来てもサッカー場の緑の芝生が鮮やかだ。東海自然歩道は運動公園の南端を下っているが、サッカー場の南端から近道の萩谷連絡道を通って自然歩道に合流した。小さな白滝から摂津峡へでて、渓谷沿いに歩き、上の口から田圃の中を通って原立石バス停に到着だ。
 このコースは名瀑を起点、渓谷を終点に、里山風景を楽しみながら辿る歴史の道だ。こまめに道路標識があるので迷うことはなく、竜仙ノ滝のルートを除いて歩き易い整備された道だ。

    (忍頂寺交差点)         (竜王山三角点)         (竜王山展望台)

   (展望台から霞む生駒山)        (樹林帯を下る)          (車作の清水廃寺)

  (清水廃寺から車作集落)  (付け替え工事中の車作大橋)      (竜仙ノ滝入口)

    (枯れた竜仙ノ滝)      (急坂をジグザグに上る)      (薄暗い杉林を下る)

       (萩谷)           (運動公園サッカー場)    (運動公園の回廊を行く)

      (小さな白滝)        (渇水状態の摂津峡)      (原立石のバス停)

 
★道で出会った花
    白寒椿(箕面公園)       赤寒椿(箕面公園)      山茶花(萩谷運動公園)

★ルート断面図

★地  図
(1)箕面〜開成皇子墓

(2)開成皇子墓〜忍頂寺

(3)忍頂寺〜原立石バス停

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)


(参考地図)
・山と高原地図       京都西山
・2万5千分の1地形図  広根、高槻

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