東海自然歩道 2 (高槻〜嵐山)ポンポン山(678.9m)

 

★ひとこと   「北摂の名山から洛西の名刹を経て嵐山へ」

苔寺手前のしっとりとした街並み

★行った日   2009年1月4日(日)  曇一時晴   単独
 
★コース

JR高槻駅7:12(高槻市バス)=原立石バス停7:26→鳥居前7:36→神峰山寺7:50→川久保分岐8:06→本山寺駐車場8:29→8:56本山寺9:03→高槻の木9:24→空谷橋分岐9:34→9:58(678.9m)ポンポン山10:09→釈迦岳分岐10:24→杉谷10:47→府道出合11:04→金蔵寺11:25→11:30休憩11:40→大原野神社12:17→花の寺12:31→沓掛13:08→大枝町ロータリー13:29→13:32桂坂公園13:41→西芳寺14:27→鈴虫寺14:32→松尾大社14:43→松尾橋14:48→嵐山15:12→15:17阪急嵐山駅15:27(阪急)=阪急高槻市駅16:10

 昨日に引き続いて東海自然歩道2回目として、高槻からポンポン山を経て、洛西の名刹をぬうように嵐山へ向う計画だ。
 最近、新設された酒樽のような原立石バス停から出発、山沿いに進み、牛地蔵のある鳥居前を通過し、東海自然歩道の表示通りに右折して山道に入る。竹林の中を上ると車道に出合い、しばらく車道を進むと初詣で賑わっている神峰山寺だ。山門の前を通って、坦々とした尾根伝いの舗装林道を進み、川久保への林道を右に分け直進するとバス停から約1時間で本山寺駐車場だ。ここから急になった舗装路をフーフー云いながら登ると勧請掛(掲示には五穀豊穣を願って十二筋のしめ縄を掛けること)の門が建っている。ポンポン山への道を右に分けて大杉の立つ参道を進むと急な階段の上が本山寺本堂だ。今年の安全登山を祈ってから本堂裏を直進すると先ほどの山道と出合い、尾根道をなだらかに上ると20分ほどで高槻の古木「大杉」の祠だ。残雪が目立ち始めた杉林や雑木の尾根を進み、空谷橋への道を左に分け、本山寺から1時間も歩くとポンポン山三角点広場だ。数人のハイカーしか居ない山頂からの展望はあまり良くなく、京都方面は雲の中だったが、霞のかかった淀川流域の彼方に生駒山や金剛山が薄く望めた。
 雪解けのグチャグチャの尾根道をなだらかに下る。途中、川久保谷へ下る道や大原野へ下る谷道など、わき道は自然回復のため閉鎖されていた。釈迦岳への道を右に分け、急坂を下って田園地帯に出ると杉谷だ。善峰寺方面を右に分け、左へ車道を進み、府道との出合いを右に行ってすぐに左の山道に入る。道端に数多くの古い墓石が集積されているそばを通り、山腹をジグザグに下ると金蔵寺だ。小塩山は山門を入るが、東海自然歩道は古い参道を下る。

 (牛地蔵もある鳥居前を通過)    (神峰山寺山門)       (坦々とした林道を行く)

  (本山寺手前の急坂を上る)   (本山寺山門の勧請掛)         (本山寺本堂)

  (整備された尾根道を行く)    (高槻の木の下の祠)       (杉の美林を行く)


  (残雪の雑木林を行く)       (ポンポン山三角点)      (山頂から霞む金剛山)

   (平坦な雪解け道を下る)    (ステン手すりの急坂を下る)     (墓石の墓場の横を行く)

 (急斜面をジグザグに下る)      (金蔵寺山門)        (しっかりした歩道が続く)

 車道を何回か横切って下り、集落の中を表示通りに通り、洛西特有の手入れの行き届いた竹林を抜け、田園地帯を進むと大原野神社だ。鳥居をくぐって初詣で賑わう拝殿の手前から、花の寺近道の表示通りに小道を抜けると、花の寺(勝持寺)へ向う参道だ。シーズン中は大賑いだが閑散とした山門前を通り、柿畑が点在し、遠くに比叡の山並みが連なる典型的な洛西の田園風景の中を沓掛に向って進む。沓掛でR9を横切り、昔の山陰道を少し東進してから公園風の桂坂を上って洛西のニュータウンへ入る。東海自然歩道の古い案内書では、ニュータウンに入らず山陰道をそのまま下って樫原(かたぎはら)を通る大回りルートだ。美しい桂坂から大きなロータリーを通り、桂坂公園の並木道を過ぎ、ニュータウンの外れから竹薮を下る。手入れの行き届いた見事な竹林が延々と続く道を下ると洛西の古寺が多く集まる古い街並みに出る。淨住寺、地蔵院など由緒ある寺院の前の散策路を北上、苔寺(西芳寺の拝観は申し込み制)や鈴虫寺(華厳禅寺)の傍に到着だ。著名な寺には観光客が多く鈴虫寺では拝観に列を作っていた。月読(つきよみ)神社を過ぎて松尾大社に近づくと裏通りまで初詣の車が大渋滞、境内は参詣人で満杯だったので早々に桂川河川敷へ抜け出した。正面に愛宕山、東に少し白くなった比叡山を見ながら、暖かい日差しを浴びて沢山の人々が凧揚げなどをしている河川敷をサイクリングロードを通って渡月橋へ向い、嵐山から阪急で帰阪した。
 きょうは曇勝ちの天気だったが暖かく、北摂の名山を経て、洛西のしっとりとしたたたずまいを楽しむことができた。特に、桂坂公園から竹林を経て洛西の名刹をたずねるコースがお勧めだ。


  (街角を標識通りに下る)    (洛西名物の竹林を通る)   (初詣で賑わう大原野神社)

       (花の寺)             (洛西に多い柿畑)          (大枝町の桂阪)


  (大枝町の並木道を行く)    (大枝町から竹林を下る)   (洛西の街角に多い石仏)

        (地蔵院)         (西芳寺拝観は申し込み制)         (鈴虫寺)

      (月読神社)   (初詣で大賑いの松尾大社)     (サイクリングロード上の松尾橋)

  (愛宕山へ向って歩く)    (右に比叡山を見ながら歩く)      (間もなく嵐山)

 
★道で出会った花

★ルート断面図

★地  図
(1)原立石バス停〜空谷橋分岐  (2)空谷橋分岐〜大原野神社

(3)大原野神社〜西芳寺                   (4)西芳寺〜嵐山

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都西山
・2万5千分の1地形図  高槻、法貴、京都西南部、京都西北部

Homeへ