東海自然歩道 5 (大津〜宇治)音羽山(593.4m)

 

★ひとこと   「三井寺から西国札所の石山寺、岩間寺を経て宇治へ」

寒空の石山寺

★行った日   2009年1月20日(火)  曇   単独
 
★コース

JR高槻駅6:40(JR)=7:10大津京駅7:13→新羅三郎墓7:33→三井寺7:49→長等神社8:02→長等公園8:10→R1歩道橋8:41→NTT中継所9:25→9:44(593.4m)音羽山9:54→パノラマ台10:07→千頭山分岐10:20→林道始点10:34→幻住庵11:10→京阪石山寺駅11:37→石山寺11:50→12:47奥宮神社分岐12:55→岩間寺13:24→谷ノ奥13:40→東笠取14:03→西笠取14:20→峠15:08→炭山15:31→採石場16:06→三室戸寺分岐16:29→発電所放水路16:39→宇治上神社16:54→17:12JR宇治駅17:14(JR)=JR高槻18:00

 日帰り圏の東海自然歩道5回目は大津から三井寺を経て石山を経由、岩間寺、西笠取、炭山を通り宇治へ下る計画だ。湖西線の大津京駅が出発地だ。きょうは薄ら寒い空模様で琵琶湖もどんよりとした灰色だ。
 京阪の皇子山駅を横切って皇子ヶ丘公園の広い道を西進し、突き当たりを左折すると東海自然歩道の道標が現われる。山裾の散歩道を標識通りに進むと大津京駅から30分ほどで三井寺だ。山門前を通り過ぎてから道を間違えて三井寺境内に入ってしまった。拝観料(500円)を払ったがすぐに舞い戻り、寺域を出て南へ進む。疎水を越えて長等(ながら)神社前を過ぎた辺りで標識を見失ったがそのまま南進、長等公園で標識を見つけて山道に入る。市街地では標識を見失いがちだがここでは山裾の長等公園をめざすとよい。丘陵地帯の丘に広がる雑木林に散策路が続き、急坂を下ると公園から30分ほどでR1を渡る歩道橋だ。ここからNTT中継所までしんどい丸太階段が続き、中継所からなだらかな尾根を登ると石山寺と音羽山分岐があり、そのすぐ先が高圧鉄塔の立つ見晴し抜群の音羽山三角点だ。少しもやっているが、西北には山科市街の先に稲荷から清水の山塊があり、その先に京都市街が愛宕山を背景に広がっている。北方には大文字山、比叡山の先に白い蓬莱山がそびえ、その右には琵琶湖が顔を出している。京都全体が俯瞰できるなかなかの景勝地だ。

 (早朝の皇子ヶ丘公園を行く)   (整備された遊歩道に入る)      (新羅三郎墓)

    (三井寺(園城寺)山門)          (長等神社)         (寺院の多い小道を上る)

   (長等公園から山道へ)     (平坦な雑木林を行く)     (眼下に広がる大津市街)


     (急坂を下る)         (R1歩道橋を渡る)      (しばらく急な丸太階段が続く)

   (なだらかな雑木林を行く)        (石段を上る)           (音羽山三角点)

               (音羽山から西北の山科、京都市街〜大津を望む)


 なだらかに尾根道を下るとパノラマ台だが琵琶湖南部が望めるのみだ。P546を過ぎた次の鞍部の分岐点を直進すると千頭山を経て石山寺へ下れるが、順路はここから左へ急坂を下る。しばらく手摺のある丸太階段の急坂を下ると林道始点だ。林道をしばらく下るがすぐに遊歩道へ分岐し、灌漑用池をぬうように過ぎると国分集落に入る。山裾の住宅地を進み、芭蕉ゆかりの幻住庵を過ぎ、指導標に従って進むが途中で見失い、遠回りしながら進む。石山高校を迂回する道でやっと順路通りとなり、京阪石山寺駅を経て昼前に石山寺に到着だ。特に新設の住宅地内は標識がないケースもあるので難物だ。
 人もまばらな石山寺に入らず旧道を案内標識に従って進む。京滋バイパスをくぐる辺りで少し遠回りして車道を進む。歩道のない大型トラックが頻繁に通る道なので歩きたくない所だ。岩間寺分岐点から車も殆ど通らず、京滋バイパスを越えて道なりに進む。奥宮神社を右に分け直進すると石山寺から1時間半で岩間寺だ。ここは拝観料(300円)が必須だ。参道を進み、目下修理中の本堂に手を合わせ、直進する。奥宮神社を経て下る道と直接谷ノ奥へ下る道があるが順路の後者を下った。

  (なだらかな尾根道を下る)  (パノラマ台から近江大橋)  (千頭山分岐点の石柱の表示)

   (分岐点から急坂を下る)       (林道始点)            (小川に沿って下ると池)

  (芭蕉ゆかりの幻住庵)      (わかり難い街角を行く)     (やっと瀬田川に出る)

     (石山寺山門)        (石山の裏街道を行く)       (奥宮神社分岐)

(岩間寺が近づくと地蔵が多い)     (岩間寺参道)          (岩間寺本堂)

 
 雑木林のU溝の急坂下り、車道と合流して右へ進むとすぐに奥宮神社からの道と合流する谷ノ奥だ。棚田風景を眺めながら集落を過ぎて舗装道路を道なりに進むと清滝宮の建つ東笠取の交差点だ。平出の集落の中を通る近道もあるが順路は車道だ。東笠取から西笠取の下り道には宇治市銘木百選のヤマモモの巨木やカヤの巨木があり目を楽しませてくれる。一部、車道をバイパスして下ると、醍醐や瀬田川にもでられる大きな集落の西笠取だ。車道には丸太の垣根が多く見られるが廃棄物不法投棄防止のためだ。宇治市の野外活動センターのアクトパル宇治もある。ここから炭山までが山越えの長い谷山林道歩きだ。炭山は平安時代から炭の産地だったが近年陶芸家の工房が多くなったそうだ。炭山から志津川に沿って林道を下るが途中にある採石場からはジャリトラが頻繁に通るので最悪の道だ。三室戸寺分岐から新しい住宅地に入って道が判らなくなるが、なるべく左の山寄りを通ると発電所の放水路の施設が現れる。このそばの遊歩道に入り、道なりに下ると源氏物語ミュージアムの畔に出る。美しい石畳の遊歩道を道なりに進み宇治上神社を過ぎ、真っ赤な沈む夕日に向って赤い朝霧橋を渡る。橘島から宇治市街を抜けるとJR宇治駅はすぐだ。
 前半のコースは西国札所の三井寺や石山寺があり、風光明媚な音羽山を通るルートだが、後半は岩間寺周辺を除き舗装林道が殆どだ。京滋バイパス付近と炭山の採石場近辺を除き、車も少ないので自然豊かな田園風景を楽しむことができた。

  (岩間寺から急坂を下る)   (谷ノ奥手前で府道に出合う)    (谷ノ奥の棚田風景)

     (岩間山を振り返る)        (東笠取の清滝宮)           (山道を下る)

      (西笠取)          (炭山まで長い林道歩き)         (炭山)

     (途中にある採石場)        (発電所放水路)          (宇治へ下る雑木林の道)

  (源氏物語ミュージアム)        (宇治上神社)       (朝霧橋で宇治川を渡る)

   (朝霧橋で沈む夕日)       (閑散とした橘島)          (JR宇治駅)


★道で出会った花

★ルート断面図
(1)大津-石山寺

(2)石山寺-宇治

★地  図
(1)大津〜R1歩道橋   (2)R1歩道橋〜千頭山分岐

(3)千頭山分岐〜石山寺〜千町三丁目

(4)千町三丁目〜炭山

(5)炭山〜宇治

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  京都東北部、京都東南部、瀬田、宇治

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