浄土山(2831m)獅子岳(2741m)


★ひとこと   「室堂から浄土山を経て花期終わりかけの五色ヶ原へ」

竜王岳肩から五色ヶ原を望む
   
★行った日   2009年8月19日(水)  晴後曇   単独
 
★コース

高槻3:22(名神、北陸道)=立山IC(県道)=7:58立山駅駐車場8:20(ケーブル、バス)=室堂9:20→9:30ミクリガ池展望台9:36→10:27カルデラ展望台10:36→(2831m)浄土山11:17→11:28一ノ越分岐11:51→鬼岳東肩12:30→13:28(2741m)獅子岳13:38→14:32ザラ峠14:40→五色ヶ原山荘15:32

 お盆も終わってやっと夏らしい安定した天気が続いているので、念願の室堂から五色ヶ原を通って折立へ下るルートに出発だ。大阪から4時間半で立山駅前到着だ。常願寺川沿いの臨時駐車場に車をとめ、ケーブルとバスを乗り継いで懐かしい立山の峰々に囲まれた室堂平に着き深呼吸だ。
 室堂ターミナルのすぐそばのミクリガ池展望台にまず立ち寄って周囲の景色を堪能してから一ノ越へ向った。途中から浄土山方向へ右折し遊歩道を上る。途中で振り返ると100人以上の学童登山の団体の行列が一ノ越方向へ向っていた。浄土山登り口を過ぎて直進するとすぐに立山カルデラ展望台だ。カルデラの向うに五色ヶ原の平原が見え、その彼方に薬師岳などこれからたどる稜線の山々が連なっていた。浄土山分岐点まで少し戻り、ゴーロ帯の急坂を上ると浄土山だ。山頂には祠の石積みがり、そのすぐ先が一ノ越と五色ヶ原分岐点の広場だ。

    (室堂平へ降り立つ)    (一ノ越を正面に見て右折する)(100人以上の学童集団登山)

             (ミクリガ池展望台から立山の山々の全景)

(浄土山分岐を過ぎて展望台へ) (先が立山カルデラ展望台)  (展望台から五色ヶ原と薬師岳)

             (カルデラ展望台上り道から室堂平を俯瞰)

          (カルデラ展望台から立山カルデラとこれから向う稜線を望む)


   (浄土山の登り口)      (ガレ場の急坂から振り返る)  (浄土山頂上の祠の石積み)
 
 広場のすぐ先に竜王山の岩峰があり山頂へ向う道もあるが、縦走路はその山裾を下って鬼岳との鞍部へと下る。竜王山東面には立派な岩壁がありクライマーの姿が見えていた。岩場の急坂を下るとハクサンフウロなどの高山植物が目を楽しませてくれる。近くに残雪はあるが、岩場の露出した夏道を上り返すと鬼岳東面の肩だ。頂上を巻いて稜線を下ってミヤマキンバイやハクサンイチゲなど花の多い稜線を上り返すと獅子岳山頂だ。振り返ると鬼岳や竜王岳がのしかかってくるようだ。

    (一ノ越分岐から雄山)     (竜王岳肩の展望広場)   (御山谷の彼方の針ノ木岳)

 (鬼岳、獅子岳の稜線へ下る) (ちょっとした岩稜越えもある)   (クライマーの練習岩場)

 
 (ザレ場の斜面をトラバース)  (所々で咲くハクサンフウロ)     (急坂を下る)

   (鬼岳の東肩を巻く)      (鬼岳、竜王岳、雄山を振り返る)     (獅子岳山頂)
 
 獅子岳山頂で一息入れてから、しばらくなだらかに稜線を下る。その先からザラ峠まで梯子場もあるザレ場の滑り易い急坂が続く。途中で10人位の先行パーティーを追い越したがその中に負傷者(滑落?)がいた模様だ。ザラ峠を過ぎた辺りで爆音が響きヘリが姿を現した。ガスった山肌でホバリングを繰り返しながら負傷者を収容して飛び去っていった。ザラ峠の立山カルデラ側は崩壊地が続き、かつて佐々成政が通ったという立山温泉からのルートをたどるのは不可能だ。台地まで上ると木道が現われ、なだらかな五色ヶ原を横切る道を進む。残念ながら花期は終わったらしく淋しい草原が続くばかりだ。ほどなく五色ヶ原山荘が現われ、その彼方には大きな雪渓が残っていた。残雪により山荘には豊富な水があり、嬉しいことに風呂まであるのは感激だ。お蔭で初日は熟睡することができた。
 浄土山からザラ峠に至る尾根には豊富な高山植物が咲き、変化のある岩稜の稜線が素晴らしかった。花の楽園を期待した五色ヶ原は花期を逸していたが、鷲岳を背に広がる広大な緑の草原が美しかった。

 (しばらく平坦な稜線を進む)  (ザラ峠までザレ場の急坂だ)     (梯子場もある)

 (先行パーティーで負傷者?) (ザラ峠のカルデラ側は崩壊地)  (ザラ峠、今は下る道なし)

 (早くも負傷者救出のヘリ到着)  (負傷者を吊り上げた模様)  (獅子岳の尾根道を振り返る)

(五色の立山側は崩壊地が続く) (五色ヶ原は快適な木道だ)  (ただし花期は終わった様だ)

 
 (五色ヶ原に遅くまで残る残雪)   (五色ヶ原山荘に到着)   (夕日の輝く越えてきた山々)

★道で出会った花

    ウサギギク(室堂)       ヨツバシオガマ(室堂)      クロトウヒレン(室堂)

     ヤマハハコ(室堂)      ウラジロタデ?(室堂)      モミジカラマツ(室堂)

    オトギリソウ(室堂)       タカネヨモギ(室堂)       タカネニガナ?(室堂)

    ダイモンジソウ(室堂)   イワイチョウ(カルデラ展望台)   ミヤマキンバイ(浄土山)

 ミヤマバイケイソウ(浄土山)  タカネヤハズハハコ(浄土山)    イワギキョウ(浄土山)

   タテヤマリンドウ(浄土山)   オニノヤガラ?(浄土山)     イワツメクサ(浄土山)

  ハクサンフウロ(竜王山)    ラショウモンカズラ(竜王山)   カンチコウゾリナ(竜王山)

  ミヤマトリカブト(竜王山)         ?(鬼岳)           ハクサンイチゲ(鬼岳)

   ミヤマキンバイ(鬼岳)     ミヤマホツツジ(鬼岳)        ヤマゼリ(鬼岳)

  イブキボウフウ?(鬼岳)      ウメバチソウ(鬼岳)       イワカガミ?(獅子岳)

  ゴゼンタチバナ(獅子岳)     エゾシオガマ(獅子岳)     タチコゴメグサ(獅子岳)

     キオン?(ザラ峠)        メタカラコウ(ザラ峠)     ヒメコゴメグサ?(ザラ峠)

   クルマユリ(五色ヶ原)     コバイケイソウ(五色ヶ原)      コケモモ(鳶山)

     ?(越中沢岳)        トリアシショウマ(越中沢岳)    シシウド(越中沢岳)

  キヌガサソウ(越中沢岳)    エンレイソウ(越中沢岳)     チングルマ(越中沢岳)

   ニッコウキスゲ(スゴ乗越)   タテヤマウツボグサ(間山)    カンチコウゾリナ(間山)

  オオレイジンソウ(薬師峠)   ミヤマコウゾリナ(太郎平)  ギョウジャニンニク?(太郎平)

   オヤマリンドウ(太郎平)     モリアザミ?(太郎平)     シラヤマギク(太郎平)

   コガネギク?(太郎平)      チングルマ(太郎平)    カンチコウゾリナ(北ノ俣岳)

 トウヤクリンドウ(黒部五郎岳)ミヤマダイコンソウ(黒部五郎岳)  シナノオトギリ(赤木岳)

  ミヤマクルマバナ?(折立)     ヤブテマリ?(折立)      ゴゼンタチバナ(折立)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       剱・立山
・2万5千分の1地形図  立山

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