鳶山(2616m)越中沢岳(2591.4m)


★ひとこと   「五色ヶ原から絶景稜線で越中沢岳を経てスゴ乗越へ」

鳶山から越中沢岳を望む
   
★行った日   2009年8月20日(木)  晴   単独
 
★コース

五色ヶ原山荘5:38→6:13(2616m)鳶山6:21→7:04越中沢乗越7:09→8:10(2591.4m)越中沢岳8:24→9:19鞍部9:31→10:03(2431m)スゴノ頭11:16→スゴ乗越11:53→スゴ乗越小屋12:40

 スゴ乗越付近は雷の名所らしい(太郎平小屋前に掲示あり)ので昼過ぎにはスゴ乗越小屋に着くべく短い行程だ。五色ヶ原山荘から草原の木道を鳶(とんび)山へ向ってなだらかに上る。鳶山へ続く稜線から振り返ると朝靄に包まれた立山連峰や後立山、裏銀座の峰々が五色ヶ原の平原の彼方に連なっていた。稜線の小高い丘のような鳶山からは南方にこれから向う越中沢岳、スゴノ頭、薬師岳が稜線沿いに並んでいる。鳶山から草原の展望尾根を下ると越中沢乗越だ。この鞍部からなだらかに幅広い尾根を上り、ちょっとした樹林帯やハイマツ帯を過ぎて、草原のような稜線を上りつめると越中沢岳だ。途中の岩稜帯では子連れのライチョウが餌を拾っていた。山頂はまさに北アルプス展望台だ。

   (鳶山へ向って草原を行く)   (五色ヶ原を振り返る)    (草原とハイマツ境界稜線を行く)

               (鳶山へ向う稜線から五色ヶ原方面を振り返る)

     (鳶山頂上)        (薬師岳へ向って尾根を下る)   (越中沢岳へ続く稜線)

              (鳶山から立山、五色ヶ原、後立山方面)

              (鳶山から越中沢岳、薬師岳方面)

    (越中沢乗越へ下る)     (ハイマツ帯をなだらかに上る)   (矮小なトウヒ林を上る)

(越中沢岳から稜線を振り返る)   (沈思黙考のライチョウ)      (越中沢岳山頂)

           (越中沢岳から立山、後立山、裏銀座、薬師岳の峰々の展望)

 越中沢岳から鎖場もある急坂を下って鞍部から登り返すとスゴノ頭だ。縦走路はピークを通らず西側を巻いて下るが、ハイマツ帯の岩稜を飛び石伝いになだらかに100メートルほど東へ上るとスゴノ頭ピークだ。山頂南面に苔の生えた斜面があり、正面に薬師岳やスゴ乗越小屋が見え、登山道からも離れており、静かな休憩の適所だ。ここで涼風に吹かれながらの昼寝は最高の気分だ。照りつける陽光の暑さで目覚めたが約1時間寝てしまった。こちらを見つめるライチョウにウインクして縦走路に戻り、ゆっくり下り始めた。スゴ乗越まで意外に険しい急坂を下り、樹林帯を上ると木道が現われ、キャンプ場を過ぎるとスゴ乗越小屋だ。
 こんなにゆっくりした山行は滅多にない貴重な経験だ。快晴のもと北アルプスの山々を眺めながらの尾根歩き、ライチョウとの出会い、スゴノ頭での優雅な昼寝など素敵な一日だった。

   (スゴノ頭へ向って下る)         (鎖場もある)      (こちらを凝視するライチョウ)

   (スゴ乗越へ下る)      (スゴ乗越への急坂の下り)  (スゴノ頭昼寝場所から薬師岳)

            (スゴノ頭から越中沢岳、立山方面を振り返る)

            (スゴノ頭から赤牛岳、薬師岳方面を望む)

     (スゴ乗越)        (越中沢岳(左)とスゴノ頭(右))     (先がスゴ乗越小屋)

★道で出会った花(8月19日の浄土山に一括掲載)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       剱・立山
・2万5千分の1地形図  立山、薬師岳

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