昨日の毛勝山から一昨日の鋲ヶ岳へ続く烏帽子尾根のほぼ中央に位置し、毛勝山西北尾根から飽かずに眺められる僧ヶ岳と越中駒ヶ岳だ。宇奈月温泉街から宇奈月温泉スキー場へ向う林道を進み、草深い林道第1登山口前を通り、次にちゃんと刈り払われた林道第2登山口前を通ってさらに進む。山腹を通る林道からはガスで見え隠れする烏帽子山とその稜線を眺めつつ高度を上げると、林道のほぼ最高点が1280僧ヶ岳登山口だ。道端に数台分のスペースがあるので駐車する。
ガスのかかった登山口を入り、あまり大きな木のない坦々としたなだらかな尾根道を上る。登山口から約1時間ほど進むと宇奈月から来た登山道と合流し更に稜線を進む。道端に池もある明るい草原のような稜線を進み、小さな表示「前僧ヶ岳」のある分岐点を右へ入り、小灌木帯を潜り抜けると紅葉した草原にケルンの積まれた前僧ヶ岳だ。草紅葉の仏ヶ原の草原の向うに僧ヶ岳が盛り上がっている。シーズンにはお花畑となる草原を進み、最後に小灌木帯をかき分けると僧ヶ岳山頂の広場だ。立派な山名石柱が建ち、次に向う駒ヶ岳がよく望めたが毛勝山は雲の中だ。
(1280僧ヶ岳登山口) (少しガスった登山道を行く)
(時折薄日のさす道を進む)
(宇奈月道へ左から合流)
(道端に池もある) (明るい平坦な道を進む)
(右へ上って尾根道を行く) (紅葉の始まった小灌木帯) (前僧ヶ岳)
(草原の先が僧ヶ岳)
(いまは草紅葉の仏ヶ平お花畑) (先の丘が僧ヶ岳山頂)
(僧ヶ岳山頂、彼方は駒ヶ岳)
(笹原の道を下る) (駒ヶ岳に向って尾根道を行く)
刈り込まれた笹原の道を下り小灌木帯の稜線を駒ヶ岳へ向って下り、最低鞍部から登り返す。僧ヶ岳から見ると急な山に思えるが実際の稜線はなだらかな上りの連続だ。ナナカマドなどの紅葉した小灌木尾根の最初のピークが北駒ヶ岳だ。ここから稜線を忠実にたどり、岩稜をロープの助けを借りて越えると山頂は直ぐだ。黒部市の真新しい山名石柱と三角点があり、後立山や毛勝山の向うに剱岳が見えるはずだが、きょうはガスのため駄目だ。帰りはガスが垂れ込め見るべきものもなかったので往路を2時間半で帰り着いた。帰途、舗装林道が続いていたので近道と思って片貝川方面へ下ろうとしたが1280登山口から約1キロで舗装は途切れて通行止だ。仕方なく宇奈月温泉へ下り、駐車場のある立ち寄り温泉を探したが見つからず、温泉にも入らず往路通りに帰阪した。
登山口が標高1280メートルなので2000メートル峰にしては標高差が少なく、急坂も少ないおだやかなコースだ。僧ヶ岳近くの仏ヶ原の草原や駒ヶ岳の大展望など素晴らしい山域だが、僧ヶ岳から登山道が開かれたのは比較的新しく2001年だそうだ。
(見た目よりなだらかな稜線を上る) (稜線を進む) (紅葉の始まった小灌木帯)
(僧ヶ岳を振り返る)
(北駒ヶ岳へ笹原を上る) (何も表示のない北駒ヶ岳)
(毛勝山へ向う西北尾根から駒ヶ岳を盟主とする烏帽子尾根を望む)
(少し急になった稜線を上る) (石碑にような岩塔の下を通る) (唯一の岩稜越え)
(ロープもある岩稜越え)
(山頂へ最後の稜線) (真新しい標識の駒ヶ岳山頂)
(ガスりだした稜線を下る) (僧ヶ岳山頂を通過)
(坦々とした尾根道を下る)
★道で出会った花(鋲ヶ岳に一括して記載)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 日本アルプス総図
・2万5千分の1地形図 宇奈月
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