天狗岳(2645.8m)
★ひとこと 「唐沢鉱泉から黒百合平を経て展望の東西天狗」
スリバチ池付近から東天狗(左)と西天狗を望む
★行った日 2010年6月5日(土) 晴一時曇
単独
★コース
高槻3:52(名神、新名神、東名阪、伊勢湾岸道、東海環状道、中央道)=諏訪IC(R152、地方道)=9:06唐沢鉱泉9:16→10:18渋の湯分岐10:25→黒百合ヒュッテ11:11→11:56休憩12:05→中山峠分岐12:09→12:48(1640m)東天狗13:03→13:21(2645.8m)西天狗13:43→第2展望台14:14→14:36第1展望台14:40→枯尾の峰分岐15:10→15:49唐沢鉱泉15:55→茅野16:11
2年前に南八ヶ岳の権現山に引き続いて登ろうとしたが雨にたたられたのでそのリベンジだ。梅雨入り前の晴れ間を狙って早朝に出発、5時間かかってやっと天狗岳登山口の唐沢鉱泉に到着だ。2、30台の車がきていたが地元や関東ナンバーが多い。
下山時に通る予定の西天狗登山口を右に見て唐沢鉱泉前を直進、黒百合平の表示に従って少し先の丸太橋で唐沢を渡って針葉樹林に入る。コメツガやカラマツの茂るごつごつした岩角の道をなだらかに進み、出発して約1時間で渋の湯から来た道と合流だ。残雪が現れだした沢筋をどこまでも飛び石伝いに進むと黒百合平だ。黒百合ヒュッテ前を右へ残雪の急坂を上ると視界が広がり、森林帯を抜けて岩塊が堆積したハイマツ帯の鬼の奥庭だ。足下に小さなスリバチ池があり、正面に東西天狗の双耳峰がたおやかに盛り上がっている。ペンキマーク通りに岩塊原を登りつめ、中山峠から来た稜線の道と合わせて、最後の急坂を登ると東天狗山頂だ。本来、南ア、北ア、中アが望める360度の景観だが、東側はガスり、その他の方向も遠方は霞んで、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳の白い山肌が何とか判別できる程度だ。南には、近くの硫黄岳の火口壁、赤岳や阿弥陀岳などが残雪をまとった姿を見せ、北には、縞枯山の向こうに優美な三角錐の蓼科山がそびえ、西にはこれから向かう西天狗が存在感を主張していた。
(黒百合平は唐沢鉱泉前を直進) (唐沢を渡る)
(針葉樹林の岩角道を登る)
(山道の丸太橋を行く)
(飛び石伝いに進む) (渋の湯分岐)
(2200メートル付近から残雪)
(岩角の谷筋を登る) (黒百合ヒュッテから左へ)
(スリバチ池)
(天狗の奥庭の岩場を行く) (東天狗へ向かって登る)
(東天狗下の稜線を登る) (東天狗山頂) (東天狗から甲斐駒、仙丈ヶ岳)
(東天狗山頂から東〜南〜西〜北〜東を望む)
東天狗から西へ一旦下って、ほぼ同じ高さまで登り返すと西天狗の三角点だ。山頂からぼうっと霞む諏訪盆地が眺められたが、その彼方の中央アルプスは霞の中だ。山頂から西尾根の岩塊の急坂をペンキマークに従って下る。鞍部で樹林帯に入り、枯死したトウヒの林立する尾根をしばらく進むと正面に硫黄岳の火口壁が見渡せる第2展望台だ。赤岳や阿弥陀岳は山頂部しか姿を見せない。針葉樹林の西尾根の稜線をしばらく下り、第1展望台を経て枯尾の峰分岐点で稜線とお別れだ。樹林帯の斜面になだらかにつけられた道を下ると唐沢鉱泉の西天狗登山口だ。あすは経ヶ岳なのできょうは茅野泊りだ。
天狗岳は山域としては北八ヶ岳に属しているが山相は南八ヶ岳のようだ。北は火山が古く長年の間に風化して丸くなっているが、南は赤岳に代表されるように険しいが天狗岳も同じだ。ハイマツに囲まれた西天狗は青天狗、岩むき出しの東天狗は赤天狗と呼ばれているそうだ。天候さえよければ展望も申し分なく、短時間でアルペンムードが味わえる山域だ。
(東天狗から西天狗を望む) (西天狗三角点)
(西天狗からこれか下る西尾根)
(西天狗山頂から東〜南〜西〜北〜西北を望む)
(岩角の急坂を下る)
(枯死したトーヒ林尾根を行く) (第2展望台)
(西天狗を振り返る) (西尾根を下る) (第1展望台から蓼科山)
(枯尾の峰分岐)
(視界のない樹林を下る) (西天狗登り口)
タチツボスミレ?(唐沢鉱泉) クサイチゴ?(唐沢鉱泉)
コケモモ(東天狗)
セイヨウタンポポ(唐沢鉱泉) シャクナゲ(唐沢鉱泉)
ミネザクラ(唐沢鉱泉)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 八ヶ岳・蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
・2万5千分の1地形図 蓼科
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