人形山(1726m)三ヶ辻山(1764.4m)
★ひとこと 「中根平から樹林を経て斜面に雪形残る絶景の稜線へ」
梯子坂手前から三ヶ辻山を望む
★行った日 2010年6月11日(金) 晴一時曇
単独
★コース
高槻3:23(名神、東海北陸道)=五箇山IC(R156、林道)=7:43中根平登山口7:56→8:51第1休憩所(P1218三角点)8:57→第2休憩所9:33→10:08宮屋敷跡10:16→梯子坂乗越11:02→11:28(1726m)人形山11:46→梯子坂乗越12:05→12:47(1764.4m)三ヶ辻山12:56→梯子坂乗越13:22→宮屋敷跡14:00→第2休憩所14:15→第1休憩所14:33→15:00中根平登山口15:08(林道、R156)=五箇山
人形山(にんぎょうざん)は世界遺産の五箇山(ごかやま)近くの富山・岐阜県境にあって展望に優れた人気の山だ。手をつないだ姉妹の雪型がちょうど今頃現れると、田植えが始まる時期となるところからこの山名が付いたそうだ。2007年7月に全通した東海北陸道の五箇山ICからR156を富山方面に向かい、村上家の手前を右折して地方道を道なりに進み、人形山登山口の表示通りに左折して林道へ入る。林道の途中で人形山斜面の残雪模様を探したが、あまりはっきりと判別できなかったがそれらしい雪型は画像の通りだ。舗装部もあるが殆ど地道の悪路を最徐行で進み、中根山荘を過ぎると東屋や水場もある立派な登山口だ。
真新しい小さな祠、人形堂の横から登山道が始まる。1時間ほど杉林をなだらかに進み灌木林に変わる頃、P1218三角点のある小広場の第1休憩所だ。ブナの大木もある新緑の灌木帯を半時間ほど進むと第2休憩所だ。双方とも休憩所といっても道端に数枚の板が置いてあるだけだ。ここから勾配がきつくなり、振り返ると樹間から登ってきた稜線の彼方に高清水山、右には人形山から尾を引いている尾根筋が望めた。第2休憩所から半時間ほど頑張ると丘の上につき、一気に視界が広がる。ここは鳥居の建つ宮屋敷跡で以前はここにご神体があったそうだ。西南にこれから向かう人形山の稜線が連なっている。この辺りから草木の花が賑やかになり、地表にはイワカガミをはじめツバメオモト、ミツバオウレンなど、目の高さに純白のタムシバ、ムシカリやピンクのミツバツツジが鮮やかさを競ってる。ここから残雪のあるなだらかな幅広尾根だ。奇怪な形のダケカンバもあるスズタケ(チシマザサ?)が茂る小灌木帯を優美な三角錐の三ヶ辻山(みつがつじやま)を正面に眺めつつ進む。鞍部を過ぎるとロープ場もある梯子坂の急坂だ。振り返ると、女性的な曲線美の稜線が続いている。左に三ヶ辻山の急坂を眺めながら梯子坂を登りきると右は人形山、左は三ヶ辻山、分岐点の梯子坂乗越だ。西南の視界が開け残雪の白山がほのかに望めた。
(山名名残りの人型残雪模様) (中根平登山口広場)
(中根平登山口)
(杉林をなだらかに登る)
(第1休憩所とP1218三角点) (新緑の灌木帯を行く)
(第2休憩所)
(タムシバと主稜線) (ブナ林を登る)
(宮屋敷跡から人形山など(西南〜西〜北〜東北)を望む)
(宮屋敷跡)
(P1618の幅広稜線を行く) (のたうち回るダケカンバ)
(三ヶ辻山の見える稜線を行く)
(左に三ヶ辻山を見て梯子坂) (白山の見える梯子坂乗越)
見晴のよい草原の稜線を穏やかに進むと四角の山名盤もある人形山頂上だ。新しい山名板の建つすぐ先の切り開きから南の展望が開け、霞んでいるが白山を中心に猿ヶ馬場山から大門山まで並んで見えていた。三ヶ辻山へ向かうべく先ほどの梯子坂乗越から左へ入るが登山道はすぐ消えてしまった。倒木の多い笹薮への突入だが、踏み跡があるので迷うことはない。稜線の縁へでると明確な踏み跡となり笹薮の中にタムシバのゆれる道だ。残雪周りにはカタクリの花が残っている道を登りきると三ヶ辻山三角点だ。小さな切り開きのある山頂だ。梯子坂乗越を経て往路通りに下山し、きょうは五箇山泊まりであす大笠山へ向かう計画だ。
先週の日曜日に3百人位の人が集まって山開きがあったそうだ。登山道や山頂がよく整備されており、沢山の登山者と挨拶を交わした。見通しはあまりよくなく白山がようよう見える程度だったが、宮屋敷跡以遠は高木もなく近くの峰々の展望を存分に楽しむことができた。三ヶ辻山の登山道はあまり整備されていないが、少々薮っぽいのを我慢すれば、タムシバやカタクリの咲く少しワイルドな山歩きができ、人形山や歩いてきた稜線を見下ろす景観が美しかった。
(人形山めざして稜線を行く)
(人形山頂上) (人形山新表示板)
(人形山からかすかに見える白山(東南〜南〜西)を望む)
(人形山から稜線を下る) (梯子坂乗越から藪コギ)
(三ヶ辻山へ稜線を登る)
(タムシバと三角錐の三ヶ辻山)
(三ヶ辻山三角点) (梯子坂乗越へ稜線を下る)
(三ヶ辻山から人形山と宮屋敷跡へ続く稜線を望む)
(梯子坂から宮屋敷跡へ下る)
(宮屋敷跡からガスった人形山) (中根平登山口へ戻る)
タニウツギ(中根平) チゴユリ(中根平)
ユキザサ(P1014)
ミヤマニガイチゴ(第1休憩所)
ツボスミレ?(第1休憩所)
タムシバ(第1休憩所)
イワカガミ(宮屋敷跡) マイヅルソウ(宮屋敷跡)
ツバメオモト(宮屋敷跡)
ツクバネソウ(宮屋敷跡) ミツバオウレン(宮屋敷跡)
ミヤマカタバミ(宮屋敷跡)
ショウジョウバカマ(宮屋敷跡) エンレイソウ(宮屋敷跡)
オオバキスミレ(梯子坂)
ムシカリ(梯子坂) サイゴクミツバツツジ?(人形山) タチツボスミレ?(人形山)
ハクサンチドリ(人形山) カタクリ(三ヶ辻山)
ミヤマガマズミ(中根平)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 上梨
Homeへ