白馬岳(2932.2m)小蓮華山(2768.9)
★ひとこと 「花のトライアングル第1日:蓮華温泉から白馬岳へ」
雪倉岳中腹から白馬岳(左)旭岳(右)を望む
2010年8月5日撮影
★行った日 2010年8月4日(水) 晴後曇
単独
★コース
(第1日)
高槻3:50(名神、北陸道)=糸魚川IC
8:00(R148、県道505)=9:02蓮華温泉9:20→11:35天狗の庭11:45→13:18白馬大池山荘13:27→14:27P2612
14:37→(2768.9m)小蓮華山15:41→三国境16:20→17:21(2932.2m)白馬岳17:27→白馬山荘17:37
今回は蓮華温泉を起点に白馬岳から朝日岳を周回する2泊3日の花回廊トライアングルコースだ。1日目は蓮華温泉から白馬大池を経て白馬岳までだ。糸魚川ICから姫川に沿ってR148を南下、標識に従って蓮華温泉へ向かう県道505に入る。ここでうっかり失敗、糸魚川を給油せずに通過してしまった。白馬岳から帰りに金山(かなやま)登山のため小谷(おたり)温泉へ向かう予定なので、蓮華温泉からの帰りに糸魚川をピストンして、給油と共にコンビニで食料補給することにした。糸魚川から1時間かかって到着した蓮華温泉駐車場は30台位がとまれるが満車、他都府県の車が圧倒的だ。少し手前の空地に駐車だ。蓮華温泉は暑く、かんかん照りだが山にはガスがかかり、帰りに通る予定の五輪尾根は雲の中だ。
蓮華温泉ロッジ横を過ぎると蓮華七湯巡りの入口があり、その隣が白馬大池登山口だ。ブナの森を抜け、ロッジの赤い屋根を見下ろしながら九十九折れの道を登る。標高1500メートルでも蒸し暑く、玉の汗を滴らせながら登るが早くもバテ気味だ。右下の兵馬ノ平を眺めたりしながら標高2000メートルを越えるとやっと絶景ポイントの天狗の庭だ。地形的には雪倉岳や朝日岳、下りに通る五輪尾根が見える筈だが、全て雲の中だ。ガスり始めてやっと少し涼しくなり、低木の散在する草原の草花を眺めつつ急坂を登る。やがてツガやダケカンバの樹林帯に入り、登り続けると広々とした草原だ。ハクサンイチゲやチングルマが咲き揃い、湿地帯にはヒオウギアヤメが彩りを添えている白馬大池のお花畑だ。山荘の南側には大きな白馬大池が広がっている筈だが真っ白だ。白馬大池山荘でジュース500ccを一気飲みして元気回復、いよいよガスの中を白馬岳に向かって出発だ。
登ってきた蓮華温泉への道を右に見送り、ハイマツ帯を登ると雷鳥坂と呼ばれる砂礫帯の幅広い尾根だ。やがてP2612の船越ノ頭の見晴しピークだが雲の中だ。地形的にはここから絶景の稜線歩きが続くがきょうは残念ながら駄目だが、足元の可憐な草花が花の盛りを迎えている。瓦礫の山のような小蓮華山ピークを過ぎ、なだらかな下りにさし掛かると雷鳥のお出迎えだ。単独行の雄らしい。稜線を一旦下って鞍部から少し登り返すと三国境の分岐だ。あすはここを雪倉岳方面へ向かうが、きょうは稜線を白馬岳へ登る。相変わらず視界は殆どないが、咲き終わったウルップソウやコマクサの咲く岩稜の急坂を息を切らして休み休み登り、、分岐から1時間も登ると誰もいない白馬岳山頂だ。丸机のような方位盤と山名柱が霧の中に寂しく建っているだけだ。視界ゼロの山頂から10分も下ると白馬山荘だ。ここは収容人員の割りに登山者が少なく、仕切り付きの区画を1人で占有でき安眠できた。
標高2000メートル以上のガスは晴れることがなく、期待した眺望には恵まれなかった。しかし、噂に違わず花の最盛期を迎え、色とりどりの花園を楽しむことができた。なお、出だしの蓮華温泉が蒸し暑く、天狗の庭までに大量の汗をかいて消耗し、バテバテになって白馬岳をやっと越える有様だった。
(蓮華温泉ロッジ横を通る) (ロッジ裏の白馬大池登山口)
(樹林帯を登る)
(右下に兵馬ノ平が見える) (絶景ポイントの天狗の庭) (五輪尾根は雲の中)
(栂の樹林帯を登る)
(白馬大池の満開の草原) (湿地帯のヒオウギアヤメ群落)
(ハイマツ帯をなだらかに登る)
(ガスった稜線を黙々と登る) (色鮮やかなタカネナデシコ)
(何もない小蓮華山頂上) (雷鳥の出迎え)
(岩場に咲くミヤマアズマギク)
(あすも通る三国境の分岐点)
(白馬岳への岩稜の上り) (白馬岳頂上)
(ガスの中に現れた白馬山荘)
(やっと白馬山荘到着) (夕日に輝く旭岳)
★道で出会った花
★ルート断面図
★地 図
(1)蓮華温泉〜白馬大池 (2)白馬大池〜白馬岳
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 白馬岳
・2万5千分の1地形図 白馬岳
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