朝日岳(2418.3m)


★ひとこと   「花のトライアングル第3日:朝日小屋から蓮華温泉へ」

雪倉岳中腹から朝日岳を望む
                                               2010年8月5日撮影
★行った日   2010年8月6日(金)  曇時々晴   単独
 
★コース

(第3日)
朝日小屋5:04→(2418.3m)朝日岳6:00→栂池新道分岐6:31→五輪の森7:46→(1753.6m)花園三角点8:24→9:14白高地沢仮設橋9:26→休憩ベンチ9:36→ヒョウタン池9:47→瀬戸橋10:28→兵馬ノ平11:13→アヤメ平11:28→雪倉岳登山口11:51→朝日岳登山口11:57→蓮華温泉駐車場12:12(県道505、R148)=糸魚川(R148、県道114)=小谷温泉

 3日目は朝日岳から五輪尾根を下って蓮華温泉へ上り返す花の絶景ルートだ。きょうは早朝からガスが立ち込め、時折ガスが薄れて雲海の上に姿を現す雪倉岳や白馬岳を眺めながらの出発だ。
 水平道分岐の水谷コルを過ぎて振り返ると朝日平の彼方の富山湾上に雲海が広がっている。所々に設置された木道周辺には草地が広がり、咲き終えたチングルマの縮れ毛が風に揺れている。出発して1時間ほど登りつめるとガスに閉ざされた朝日岳頂上だ。山頂を後にし、緩やかにお花畑を下ると栂海(つがみ)新道分岐の吹上のコルだ。湿地帯ではヒオウギアヤメが群生し、ちょっとぬかるんだシナノキンバイやオニシオガマの咲く草原を下り、ダケカンバの森を抜けると五輪の森だ。青ザクと称する急なザレ場を下ると、はるか彼方まで木道が延々と続く五輪尾根の草原だ。夏の高層湿原風物詩のワタスゲが風に揺れるのを眺めながら下ると花園三角点だ。

 (朝日平から白馬岳(中央))    (朝日小屋を振り返る)       (花の木道を登る)

  (雲の中の朝日岳山頂)       (お花畑を下る)         (左は栂海新道)

  (花園の草原が続く)       (湿地に咲くヒオウギアヤメ)   (ダケカンバの疎林を下る)

  (五輪尾根の木道が続く)     (夏の高層湿原の風物詩)       (花園三角点)

 正面には明日訪れる予定の金山(かなやま)もある頚城(くびき)山塊の山々が見える筈だが、きょうは雲の中だ。右には蓮華温泉の赤い屋根が見えているが、一旦下ってから登り返さねばならないのでまだまだだ。。木道の終端で草原は終わり、樹林の中のカモシカ坂の急坂下りだ。この辺りで蓮華温泉を朝出発して朝日岳へ向かう数組の登山者とすれ違った。このルートは上りの方がずっとしんどそうだ。新しく架橋工事中の重機の音が響き渡る河原へ出ると白高地沢の仮設橋だ。橋を渡って河原で給水しながら一服だ。右岸沿いに少し下ると、休憩ベンチもある架橋の飯場だ。飯場から樹林に入り、ひょうたん池のそばを通り、あまり眺望の良くない白高地沢のぞきを過ぎて、支稜を越え、大杉のそばを下ると、このコースの最低点の瀬戸川を立派な橋で渡る。ここから蒸し暑い樹林を登ると兵馬ノ平の湿地帯だ。この時期、おおよその花期は終わり緑のジャングルだ。アヤメ平を過ぎて木道を登ると鉱山道の雪倉岳分岐だ。しばらく進むとキャンプ場下の朝日岳登山口だ。ここから地道林道を1キロばかり歩くと蓮華温泉駐車場だ。まだ昼過ぎで時間はたっぷりあるので給油と食料調達を兼ねて糸魚川までドライブだ。R148を往復して、県道で小谷温泉へ向った。午後3時ごろ雷雨に迎えられながら小谷温泉到着だ。
 今回はガスのため遠望は全く駄目だったが、五輪尾根では丁度色々な草花が花期を迎え、デジカメを操るのに忙しかった。一部にぬかるんだ所もあったが、緩斜面の木道を下るルートがメインなので、楽な道だ。今回のコース全体として、標高に応じた草花が豊富に咲き乱れ、今の時期、最高の花街道を楽しむことができた。特に、白馬岳から朝日小屋に至る稜線の花園が素晴らしかった。

    (正面は雲の中の頚城山塊、右はこれから向かう蓮華温泉、東へ五輪尾根を下る)

    (五輪尾根を下る)         (樹林帯に入る)          (白高地沢仮設橋)

  (今年末まで橋を工事中)     (瀬戸川手前の大杉)       (瀬戸川を渡る)

      (兵馬ノ平)          (雪倉岳分岐=鉱山道)      (朝日岳登山口)

★道で出会った花

   ハクサンイチゲ(朝日岳)  エンレイソウ(朝日岳) ウメバチソウ、ハクサンシャジン(朝日岳)

    モリアザミ?(朝日岳)         ?(朝日岳)        イワショウブ?(吹上のコル)

   ツガザクラ(吹上のコル)    リュウキンカ?(吹上のコル)  ヒオウギアヤメ(吹上のコル)

  シナノキンバイ(吹上のコル) ラショウモンカズラ?(吹上のコル) オニシオガマ(吹上のコル)

     ?(吹上のコル)       ヨツバシオガマ(吹上のコル)  ハクサンフウロ(吹上のコル)

  オオバギボウシ(五輪尾根)   オオサクラソウ(五輪尾根)    ムシトリスミレ(五輪尾根)

  トリアシショウマ?(五輪尾根)  ダイモンジソウ(五輪尾根)      ワタスゲ(五輪尾根)

   キンコウカ?(五輪尾根)     ワレモコウ?(五輪尾根)   ミヤマママコナ(五輪尾根)

    ホツツジ(五輪尾根)      ガクアジサイ(白高地沢)    ハクサンボウフウ(白高地沢)

   ヨツバヒヨドリ(白高地沢)    シナノナデシコ(白高地沢)    ヤマハハコ(白高地沢)

  イヌトウバナ?(白高地沢)   キバナノホトトギス(白高地沢)    ?(白高地沢)

   モミジコウモリ(白高地沢)       ウド(白高地沢)       ジャコウソウ(白高地沢)

★ルート断面図


★地  図
(1)朝日小屋〜花園三角点

(2)花園三角点〜蓮華温泉

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       白馬岳
・2万5千分の1地形図  黒薙温泉、白馬岳

Homeへ