奥三界岳(1810.5m)
★ひとこと 「夕森公園から長い林道歩きで滝と展望の山」
県境稜線付近から南木曽岳(中央奥)を望む
★行った日 2010年9月25日(土) 曇後晴
単独
★コース
高槻3:36(名神、中央道)=中津川IC(R19、R256、県道3、県道411)=6:52川上林道ゲート7:04→銅穴の滝7:28→林道別れ7:35→8:30丸野林道出合8:36→9:22丸野林道別れ9:29→登山口9:53→県境尾根出合10:42→11:19(1810.5m)奥三界岳11:36→県境尾根出合12:02→登山口12:34→丸野林道出合12:50→丸野林道別れ13:27→一つ滝・アゼ滝分岐13:57→14:13一つ滝14:19→アゼ滝14:30→一つ滝・アゼ滝分岐14:36→川上林道ゲート15:12(県道411、県道3、R256、R19)=中津川
奥三界岳(おくさんがいだけ)は阿寺(あでら)山系の岐阜・長野県境にあり、夕森公園から長い林道歩きが必要な山だ。中津川から下呂へ向かう国道を北上、坂下町で県道に入り、レジャー施設の整った夕森公園を過ぎると林道ゲートがあって手前に駐車スペースがある。
ゲートの横から川上林道に入り30分ほど歩くと銅穴(どうこ)の滝があり東屋もある。その直ぐ先で田立天然公園に向かう林道と別れて山道に入る。吊橋を渡って、桧の大木や切り株の点在する急坂をジグザグに小1時間登ると丸野林道出合だ。丸野林道は夕森公園から来ているが途中にゲートがあるらしく車の轍は残っていない。再び小1時間の地道林道歩きで、右手に夕森山、右下に谷筋を眺めながら進む。途中で路盤の崩れた所もあってゲートがなくても車は通れそうもなさそうだ。滝の前面の橋を渡った所で丸野林道と別れて、折り返し荒廃した林道に入り、先ほどの橋の上の橋を渡って荒れ果てた道をたどる。崖崩れの端をへずりながら登ると荒れた作業小屋があり、奥三界岳の標識がある。急な木階段を登り、樹林を抜けると県境尾根まで続く見晴の良い笹原だ。この山域の笹原には桧の切り株が点在している。その昔、木曽桧の大木が乱獲されて風衝地帯となり、今は一面の笹原になってしまったそうだ。お蔭で見晴しは抜群だ。恵那山やあす登る予定の安平路山(あんぺいじやま)や摺古木山(すりこぎやま)を見ながら刈り込まれた笹薮の道を過ぎ、谷筋を登りきると樹林に入る。
(川上林道ゲート広場を出発)
(舗装林道を坦々と進む) (道端の名もない滝)
(銅穴の滝の休憩所) (林道別れ) (頼りない吊橋を渡る)
(桧の大木もある急坂を登る)
(丸野林道へ合流) (車の痕跡のない地道林道)
(林道別れ付近の橋と滝)
(水量はないが美しい滝) (見る影もない森林軌道跡)
(登山口)
(県境付近の笹原を登る) (切り開かれた笹原を行く)
(恵那山を振り返る)
(沢筋を登る) (樹林帯に入る)
立ち枯れた桧もあるぬかるんだ樹林を進むと間もなく奥三界岳展望台だ。先客の熟年夫婦は福島からきて10日間位、周辺の山々を登られているそうだ。そのバイタリティーは驚きだ。展望櫓からは西方は開けているが、それ以外は周りの木々が成長したらしく眺望は駄目だ。往路通りに戻り、吊橋の手前から表示通りに一つ滝へ向かった。谷沿いのトリッキーな道を15分ほどたどるとなかなか豪快な一つ滝だ。帰途、アゼ滝にも寄ったが、こちらは最下段までは通行止めで上段の滝のみ上から眺めるだけだった。川上林道を経てゲートへ帰り着き、中津川へ。きょうは安平路山に備えて中津川泊りだ。
谷筋には数々の滝がかかり、県境尾根付近の笹原からの展望とあいまって、名山の趣がある。ただし、ゲートから山頂まで片道8キロだが、半分の4キロの林道歩きが前提だ。皮肉にも美しい笹原に点在する切株が木曽桧皆伐の記念碑だ。
(県境尾根付近からあす訪れる安平路山、摺古木山と恵那山を望む)
(薄暗い樹林帯を進む) (ぬかるんだ道を行く)
(奥三界岳山頂の展望台)
(展望台から小秀山方面(御嶽山は右の雲の中)を望む)
(一つ滝、アゼ滝分岐)
(滑りやすい桟道を行く)
(一人限定吊橋を渡る)
(豪快な一つ滝) (アゼ滝(上段のみ)) (川上林道をゲートへ戻る)
★道で出会った花
ササユリ(川上林道) ノアザミ?(川上林道)
オオハンゴンソウ(川上林道)
ツリフネソウ(川上林道) タカネニガナ(丸野林道)
オオイタドリ?(丸野林道)
ヨメナ(丸野林道) ヤマジノギク?(丸野林道)
ヤマハッカ(丸野林道)
ゲンノショウコ(丸野林道) ?(軌道跡)
ヤハズハハコ(軌道跡)
キンミズヒキ(川上林道) アケボノソウ(川上林道) ミズヒキ(川上林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 奥三界岳、三留野(みどの)
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