ダイヤモンドトレール-紀泉山脈 1(二上山〜金剛山)

二上山(517m)岩橋山(658.8m)大和葛城山(959.2m)金剛山(1125m)


★ひとこと   「二上山からダイトレで金剛山を経て千早本道へ」

二上山雌岳下りから金剛山、大和葛城山を望む

★行った日   2011年3月5日(土)  晴  単独
 
★コース

JR高槻駅6:38(JR)=阿部野橋駅(近鉄)=二条山駅8:10→二上山登山口8:24→(517m)二上山雄岳9:19→9:33(474.2m)雌岳9:42→竹内峠10:12→10:34中継アンテナ広場10:40→平石峠10:59→(473.0m)P473(万才山)11:13→(658.8m)岩橋山11:44→岩橋峠11:50→布施城跡分岐12:15→持尾辻12:26→忍海分岐12:45→忍海分岐12:58→弘川分岐13:29→13:42(959.2m)大和葛城山13:58→水越峠14:41→林道登山口15:10→紀見峠分岐16:18→(1125m)葛木神社16:25→16:31国見広場16:40→千早城跡分岐17:10→17:20金剛登山口バス停17:29(金剛バス)=18:00富田林駅18:16(近鉄)=天王寺(JR)=JR高槻駅19:31

 ダイトレの竹内(たけのうち)峠以北が未踏部分なので、二上山駅を起点に金剛山までダイトレをたどることにした。久しぶりの天王寺駅なので、田舎もの丸出しでJR天王寺駅ホームをうろうろ、遠回りして近鉄阿部野橋駅につき、南大阪線で二上山(にじょうざん)駅へやっと到着だ。早朝であれば車で1時間の所、2時間かかってたどり着いた。
 踏切を渡って歴史的な古い街並の細い路地を二上山の方向へ歩くと春日神社があってその先がR165だ。国道に沿って少し柏原方向へ行って陸橋を渡り、車から良く見かけるグリーンのガスタンクの所からちょっと戻ると二上山登山口だ。針葉樹林の林道をなだらかに進み、雄岳の表示通りに遊歩道に入ると爽やかなクヌギ林が続く。樹間から南に岩橋山をちらちら眺めながら気持ちの良い稜線の道を行くと、出発して約1時間で雄岳頂上だ。雄岳頂上は祠のある小さな広場があるだけで展望はない。山頂から雌岳の山頂広場を眺めつつ丸太階段を下り、鞍部の休憩所を過ぎて少し登り返すと山頂に日時計のある見晴しのよい雌岳山頂広場だ。山頂から満開のサザンカの並ぶ遊歩道を、南にこれから向かう大和葛城山や金剛山を眺めながら下り、岩屋峠を過ぎてピークをひとつ越えると竹内峠だ。国道を渡り、東屋の建つ休憩所から国道沿いに少し西へ行ってから南へ分岐している林道に入る。林道から山道に入り、道なりに進むと竹内峠から約30分で中継アンテナの建つ広場があり、山間から富田林の市街が望める。植林帯の続く稜線をアップダウンを繰り返しつつ進み、平石峠を過ぎて少し登ると万才山の四等三角点が道端にある。

   (よくR165を陸橋で渡る)    (陸橋を渡るとすぐ登山口)  (なだらかな遊歩道を進む)

  (さわやかなクヌギ林を行く)  (遊歩道を陽光を浴びて進む)   (二上山雄岳頂上広場)

  (雄岳から丸太階段で下る)     (鞍部の休憩施設)       (雌岳頂上の日時計)

           (雌岳下りからこれから進む真南の金剛山までの稜線を望む)

 (雌岳下りから富田林方面)    (竹内峠で国道を渡る)    (竹内峠から南へ林道に入る)

    (植林帯を進む)           (平石峠)          (稜線から富田林方面)

 植林帯の続く稜線の道を登り切ると遊歩道に三角点のある岩橋山だ。一旦下って岩橋峠を過ぎると比較的なだらかな植林帯の道が続き、布施城跡を左に、持尾辻(もちおつじ)で持尾を右に、忍海(おしみ)を二度左に分けて進む。リョウブなどの落葉樹林に入り、北尾根コース合流点を過ぎると丸太階段が延々と続き、弘川分岐付近のキャンプ場の水場で給水。電波中継塔の下を通って右横の草原を登ると広大な大和葛城山頂上広場だ。南にはこれから向かう金剛山、西には大阪平野の彼方に六甲山、東南には霞んでいるが台高や大峰の山々が白く輝き、東北には奈良盆地に大和三山(畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)、天香久山(あまのかぐやま))が並んでいる。山頂の南斜面には5月に見事な赤い絨毯となるツツジ園が広がっている。

   (見事な植林帯を行く)    (遊歩道わきの岩橋山三角点)      (岩橋峠)

  (歩き易い水平道が続く)     (薄化粧しだした持尾辻)     (延々と続く丸太階段)

    (リョウブ林を通る)     (広大な大和葛城山頂上)    (春の準備を始めたツツジ)

                (山頂から大阪平野、南〜西〜西北を望む)

              (山頂から霞んだ台高と大峰山脈、東〜南を望む)

                  (山頂から東北の大和三山を望む)

 金剛山を眺めながらツツジ園を下り、ダイトレの表示に従って稜線を進む。東側が急峻に切れ落ちた稜線のロープ柵に沿って下り、密集したスズタケの切り開きもある長い階段を下って杉林に入ると間もなく水越峠(みずこしとうげ)だ。ここで青崩(あおげ)方面へ下ることも考えたがバス停まで遠いので金剛山を経て下山することにした。水越峠から南へ別れる林道に入り、ゲートを過ぎて長い林道歩きだ。水越峠から約30分で名水、金剛の水があり、その先から表示に従って山道に入る。東屋を過ぎて丸太階段が枝尾根の上まで続いている。スギやヒノキの美林が続く尾根道を、途中で今しがた通ってきた大和葛城山の山頂広場を眺めながら、林道登山口から約1時間も登ると一の鳥居の紀見峠分岐だ。滑りやすい雪の残った林道を進み、最高点の葛木神社前を過ぎて少し下ると国見広場だ。大阪平野の見晴しが良いはずだが午後4時半を過ぎると夕暮れとなり霞のかかった眺望だ。残雪の広場を後にして千早本道の階段に辟易しながら下山、直ぐにやってきた金剛バスで富田林経由近鉄で帰阪した。
  いつも台高や大峰へ向かう際に山裾を通る三つの山塊、二上山、大和葛城山、金剛山を貫くダイトレは山道や道標も完備し、展望も優れた都会から近いハイキングコースだ。自己満足の類だが、以前からの分をつなぎ合わせると和泉山脈最西端から二上山まで完歩できた。

    (長い丸太階段を下る)    (スズタケの切り開きを下る)        (水越峠)

    (林道を延々と歩く)      (やっと林道から山道へ)      (丸太階段を上る)

   (稜線手前で白くなる)    (滑りやすい稜線道を行く)   (稜線から葛城山頂上広場)

 (紀見峠分岐付近の鳥居)    (最高点の葛木神社前)        (転法輪寺)

      (国見広場)            (国見広場)        (やっと千早本道の城跡分岐)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図
(1)二条山駅〜忍海分岐     (2)忍海分岐〜金剛登山口

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図  大和高田、御所、五条

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