経ヶ岳(1625.2m)法恩寺山(1356.7m)


★ひとこと   「法恩寺山から尾根伝いに猛烈な藪コギで経ヶ岳ピストン」

北岳付近から経ヶ岳を望む

★行った日   2011年7月16日(土)  晴時々曇   単独
 
★コース

高槻4:38(名神、北陸道)=福井北IC(R416、R157、法恩寺道路、法恩寺林道)=8:16林道登山口8:47→法音寺跡9:35→9:40(1356.7m)法恩寺山9:48→(1360m)白山伏拝岳10:06→P1390 10:48→11:05休憩11:13→赤兎山分岐12:16→北岳12:20→12:41(1625.2m)経ヶ岳12:59→赤兎山分岐13:24→14:23P1390 14:29→15:06白山伏拝岳15:13→法恩寺山15:29→15:58林道登山口16:10(法恩寺林道、R157)=勝山16:50

 経ヶ岳(きょうがだけ)は県境の山を除く福井県の最高峰だ。越前白山禅定道(じょうぜんどう)で法恩寺山(ほうおんじさん)から白山伏拝岳(はくさんふしおがみだけ)を経て尾根伝いに経ヶ岳をピストンの計画だ。天気予報に反して山頂付近に雲のかかった山々を眺めながら、勝山からスキージャム勝山を通って法恩寺林道に入り、法恩寺山登山口の表示通りに進むと林道終点が登山口駐車場だ。地元の車が1台先着、支度中の同じ行き先の3人パーティーに挨拶を交わして出発だ。
 登山道に入るとすぐに平泉寺(へいせんじ)から中の平を経て続いている白山禅定道に合流、丸太階段を上る。やがて石畳の道となりブナ林を登るとスキー場の草原だ。少し霞んでいたが車で通ったスキージャム勝山が俯瞰できた。朝露で濡れた草原を嫌って小さな谷筋をコース通りに上ると白山禅定道に関連した法音寺(ほうおんじ)跡だ。小さな平地に祠がある。この少し先が方位盤や三角点のある法恩寺山頂上広場だ。ガスのため遠望は利かなかったが、周りの木々が生長して展望はあまり良くないようだ。山頂からだらだら坂を下り、リフト設備の横を通って上り返すと白山伏拝岳だ。禅定道はここから小原峠(おはらとうげ)を通って一ノ瀬へ向かっているが道は藪の中だ。山頂から少し下って、所々ぬかるみもある下刈りされた水平道を進み、ちょっと上り返すとP1390だ。ここから難行苦行の始まりだ。初めは地面の見える笹薮だが、だんだんと背丈を超える密な笹薮となり踏み跡を探すのが大変だ。足で歩き易い所を探りながら両手で笹を掻き分け、あっちこっち引っ掻き傷を作りながら進む。引き返そうと思い始めた頃、ガスが晴れ始めて北岳が眼前に見え、1キロ進むのに1時間半もかかってやっと赤兎山(あかうさぎやま)分岐だ。

      (中の平登山口)          (林道登山口)        (丸太階段を上る)

    (石畳の道を登る)        (ブナ林を登る)        (スキージャム勝山を俯瞰)

  (越前禅定道の法音寺跡)       (法恩寺山)           (山頂から下る)

    (白山伏拝岳)           (登山道説明図)        (下草刈りのすんだ道を行く)

 (P1390から始まる藪コギ)   (道跡も見えない笹藪こぎ)      (北岳がやっと見える)

    (北岳への登り)            (赤兎山分岐)        (北岳から経ヶ岳を望む)

 赤兎山へ続く稜線を左に分け、北岳のピークを過ぎ、霞が晴れつつある稜線を経ヶ岳めざして進む。分岐から格段に歩き易くなり、地面が見える程度の笹薮の道を、所々で咲くササユリやニッコウキスゲを愛でながら、一旦下って上り返し、笹薮の中の三角点を過ぎると経ヶ岳山頂広場に飛び出す。遠望は駄目だが、法恩寺山から続く稜線が長々と伸び、期待の白山、別山、三ノ峰は雲の中だが、手前の大長山(おうちょうざん)や赤兎山がぼんやりと望めた。やがて3人パーティーが到着し、藪との奮戦模様をお互いに称えあってから入れ替わりに下り始めた。法恩寺山横のリフトの建物が見える程度の近景を楽しみながら稜線を戻るが、一度通った道は歩き易い。赤兎山分岐を過ぎると激藪だが、下りは体重をかけて押し歩けるので楽だ。往路に通った道なので、周りを観察する余裕も生まれ、白山伏拝岳、法恩寺山を経て、駐車場へ帰りついた。きょうは明日の加賀大日山(かがだいにちやま)に備えて勝山泊まりだ。
 標高1000メートルから登るので標高差もあまりなく、あまく考えていたが想定外の激藪との奮闘に、往路4時間、復路3時間かかって疲れ果ててしまった。展望が利けば経ヶ岳から北岳へ続く稜線をたどる道が素敵だ。P1390から赤兎山分岐までの藪コギはあまり一般的でない。折角の素晴らしいルートなので藪の下草刈りを期待したい。

      (経ヶ岳へ)          (笹薮の中の三角点)      (経ヶ岳山頂広場)

               (経ヶ岳から登ってきた稜線を望む)

   (北岳へ向かって下る)      (赤兎山へ続く稜線)          (赤兎山分岐)

             (赤兎山分岐点から白山方面(見えない)を望む)


   (笹薮に埋まった道標)      (やっとP1390へ戻る)       (ブナ林を下る)

      (白山伏拝岳)       (法恩寺山へ上り返す)     (法恩寺山から望む経ヶ岳)

★道で出会った花(特になし)

   ダイコンソウ(法恩寺山)    ヤマアジサイ(法恩寺山)    コアジサイ(法恩寺山)

   ナツツバキ?(法恩寺山)    ヨツバヒヨドリ(法恩寺山)    ヤマツツジ(法恩寺山)

 ヤマブキショウマ?(法恩寺山)  ヤマハッカ?(法恩寺山)      ?(法恩寺山)

     ニガナ(法恩寺山)      モリアザミ?(法恩寺山)     コナスビ(伏拝岳)

   ササユリ(伏拝岳)       トリアシショウマ?(北岳)      シモツケソウ(経ヶ岳)

    ヨツバヒヨドリ(経ヶ岳)     ニッコウキスゲ(経ヶ岳)     カラマツソウ(経ヶ岳)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  越前勝山

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