加賀大日山(1368m)加賀甲(1312m)小大日山(1198.4m)


★ひとこと   「真砂廃村から池洞尾根で山頂を経て展望の徳助新道で下山」

P1053から小大日(左)加賀大日(中)加賀甲(右)を望む

★行った日   2011年7月17日(日)  晴   単独
 
★コース

勝山6:28(R416、R364、県道153、林道)=7:47真砂集落跡8:00→徳助新道登山口8:29→池洞尾根登山口8:41→9:23休憩9:30→10:16P1044 10:24→11:07(1312m)加賀甲11:20→水場11:39→12:00(1368m)加賀大日山12:14→P1153 12:53→小大日山13:10→(1198.4m)三角点→13:19休憩13:26→P1053 13:40→徳助新道登山口14:40→14:55真砂集落跡15:05(林道、県道153、R364)=山中温泉ゆーゆー館(R364、R8)=加賀IC(北陸道、名神)=高槻21:00

 加賀大日山(かがだいにちやま)は福井県勝山市の北にあり加越国境沿いの山だが石川県の山だ。2年前に尾根続きの越前大日山(えちぜんだいにちやま)(別名、越前甲(えちぜんかぶと))に行った時に尾根道が加賀甲(かがかぶと)方向へ伸びていたので一度行きたかった山だ。勝山街道からR364を北上、龍ヶ鼻(りゅうがはな)ダムを通って河内南谷林道で真砂(まなご)へ向かおうとしたが通行止めだ。仕方なく更に北上し、我谷(わがたに)ダムを東進して、真砂の加賀大日山へ向かう林道と河内南谷林道分岐点の空き地に駐車した。
 真砂集落跡から大日山の表示通りに林道を東進、登山者駐車場の隣の鳥居をくぐって徳助(とくすけ?)新道を通るべく登山案内図通りに進んだ。ところが、沢を渡った辺りから藪の中に道が消えていたので、池洞(いけぼら?)尾根に変更して先程の林道まで戻って先へ進むと、鳥居の少し先に徳助新道登山口が新しくできていた。林道をしばらく直進し池洞尾根登山口の表示通りに尾根端に取り付く。蒸し暑い中、小さな沢に沿って急坂を汗だくになって登るが意外な強敵の出現だ。猛烈な薮蚊が現れ、汗だくの動いている腕でも集団で刺し、手の平で叩くと赤くなった数匹がつぶれる始末だ。暑いけれども顔や腕に防虫ネットが必要だ。30分ほど頑張ると尾根の上に出て嘘のように蚊はいなくなってブナ林の稜線歩きだ。中又谷のぞきの表示を過ぎてP892付近で木々が途切れ、浄法寺山(じょうほうじいさん)はじめ加越国境の山々が望めた。視界のない樹林帯をひたすら登り続け、最後に急坂を上ると笹原が現れ、ちょっと笹藪をこぐと加賀甲だ。立派な大日山避難小屋が建ち、わきに小さな古い小屋も残っている。山頂は笹原でびっしり取り囲まれているが、笹原の東にどっしりとした加賀大日山が隣の越前甲と尾根続きで横たわり、その彼方に白山連峰や昨日登った経ヶ岳が望めた。半身が隠れる位の笹薮の道を下り、カタゴガ原と称する笹原を横切って、鞍部の大日谷源頭の水場を過ぎ、小樹林帯を登ると展望抜群の加賀大日山だ。方位盤のある山頂広場から白山連峰や奥越の荒島岳や加越国境の赤兎山(あかうさぎやま)、大長山(おうちょうざん)などが望めた。山頂から新保町(しんぼまち)・大杉方面への道があったが、越前甲へ向かう道は加賀甲からここまでの間に確認できなかった。以前の道は殆んど笹薮に消えてしまったようだ。

  (真砂集落跡を登山口へ)     (鳥居を間違ってくぐる)   (鳥居の先が徳助新道登山口)

 (少し先が池洞尾根登山口) (猛烈な薮蚊に襲われつつ進む) (P892付近から加越の山)

 (ブナ林の稜線を延々と登る)    (笹原にでると加賀甲)      (加賀甲の避難小屋)

                   (加賀甲から加賀大日山や白山を望む)

 (笹原から加賀甲を振り返る)  (加賀大日山へ笹原を進む)    (大日谷源頭付近の水場)

    (樹林帯を行く)        (加賀大日山三角点広場)      (徳助新道下り口)

 徳助新道の表示通りに小灌木帯を下り、眺望のよい稜線を上り返すと小大日山だ。加賀大日山と加賀甲が正面に鎮座し、左に白山連峰、右に加越国境の稜線が見え、展望抜群だ。少し先の三角点を過ぎ、P1053のピークまで展望稜線の漫歩だ。ピークを下ると標高1000メートルを切って樹林帯に入り、ブナ林や杉林の急坂をひたすら下る。所々で小形ナツツバキのようなリョウブの落花を踏みながら下ると徳助新道登山口だ。すぐ手前の大日谷の流れでリフレッシュし、掲示板の「つぶやき」を眺めながら夏空のカンカン照りの林道をしばらく下ると真砂集落跡だ。帰途、山中温泉のゆーゆー館で汗を流し、途中の八日市辺りで休日渋滞に遭いながら加賀ICからゆっくり帰阪した。
 アプローチの長い不便な山だが山頂からの見晴しは申し分なく、加賀甲からの緑の笹原とどっしりした加賀大日山の眺め、加賀大日山から白山を始め広大な眺めが素晴らしい。アップダウンの少ない登り一方の池洞尾根は殆んど樹林帯ばかりだが、徳助新道の展望稜線歩きはお勧めだ。

                (加賀大日山から白山の連峰を望む)

 (小大日へ小木帯尾根を行く)  (小大日から加賀大日山)        (稜線を進む)

             (小大日から加賀大日山や加賀甲をを望む)


   (稜線から振り返る)       (P1053から加賀甲)    (稜線から加越国境の山々)

     (ブナ林を下る)        (落下盛んなリョウブ)       (杉の美林を下る)

   (鳥居前まで戻ってきた)      (廃村跡の一言)        (林道を真砂集落跡へ)

★道で出会った花(特になし)

 ヨウシュヤマゴボウ?(集落跡)  ヤマアジサイ(集落跡)     トリアシショウマ?(集落跡)

   ツクバネソウ(集落跡)       コアジサイ(池洞尾根)       ?(池洞尾根)

      ?(池洞尾根)        モリアザミ?(加賀甲)      オトギリソウ(加賀甲)

  シモツケソウ(加賀大日山)  ベニヤマボウシ(加賀大日山)  モミジカラマツ(加賀大日山)

   バイケイソウ(加賀大日山)    ヤマボウシ(小大日)      ノリウツギ(小大日)

   ノリウツギ?(小大日)      リョウブの落花(P1053)     ショウブ(集落跡)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  山中、龍谷(りゅうだに)

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