★コース
高槻3:26(名神、中央道、長野道)=豊科IC(県道310、R147、県道327)=8:38中房温泉有明荘裏8:49→三段の滝分岐9:10→10:02休憩(忘れ物往復)10:20→11:14休憩11:20→稜線出合12:14→12:46北岳(祠)12:55→三角点13:00→中岳(祠)13:06→南岳(祠)13:18→13:40北岳13:45→稜線出合14:03→三段の滝分岐15:45→15:56有明荘裏16:06(県道327、県道306)=大町
有明山(ありあけやま)は常念岳(じょうねんだけ)と共に安曇野(あずみの)のシンボルだ。花崗岩の巨石からなる山頂には有明神社奥社が祀られ、歴史のある山で信濃富士とも呼ばれている。早朝の深夜割引料金の高速利用で大阪から中房(なかぶさ)温泉まで約5時間だ。国民宿舎、有明荘の裏の登山口前に大きな駐車場がある。
駐車場横のヘリポート前が有明山登山口だ。笹原林床のカラマツ林の登山道を道なりに進み、三段の滝分岐を過ぎると枝尾根の稜線上にでるまで急登が続く。早速、長い丸太梯子が現れ、続いてトラロープ付の滑り易い急坂を笹や木の根を掴んで登りきると、少しなだらかなシラビソ林の尾根道となる。小休止後、少し登ってからポケットに車のキーがないのに気付き、先程の休憩した所までバック、探したが見当たらなかった。再度、落ち着いて考えてみると車にキーを挿したままロックせずに来たようだ。だんだんボケがひどくなるようだ。辺鄙な所なので気にせず登ることにし、シラビソの尾根を登り続け、標高1900メートル辺りから枝尾根南側のトラバース道に入る。岩場や細い岩尾根を鎖場や梯子で乗り越え、谷間の樹間から頭を覗かせる常念岳を見ながら木の根の道を越えたりしてシャクナゲをかき分けて進む。やや色付いてきた木々を眺めながら長い梯子を上って、樹林帯を登ると稜線出合だ。
(国民宿舎裏の登山口) (笹原林床のカラマツ林を行く) (三段の滝分岐表示)
(早速現れる梯子) (滑り易い急坂を登る) (シラビソの尾根を行く)
(尾根からトラバース道へ)
(岩壁の鎖場も数箇所ある) (初めて頭を見せる常念岳)
(木の根の急坂を登る)
(通り難い石楠花をかき分ける) (見晴の良い崖を進む)
(鞍部から梯子を登る)
(梯子場から見える紅葉) (稜線出合付近を行く)
なだらかなシラビソの尾根をしばらく登ると大きな花崗岩が現れ、岩頭から北方に裏銀座の峰々が望め、あす登る予定の餓鬼岳(がきだけ)が燕岳(つばくろだけ)の右側で招いているようだ。そのすぐ上の広場に北岳の有明神社奥社と避雷針兼用の鳥居が立ち、東の眼下に安曇野が広がっている。そのすぐ南に有明山三角点があり、裏銀座の稜線が望める。大岩の間の樹林を赤布に導かれてかいくぐって南下すると中岳の広場に祠が建ち、さらに、南へ少し下ると南岳の祠があって、踏み跡はここまでだ。道草を食わずに、明日に備えて往路通りに素直に下山し、車の無事を確認して一安心だ。燕岳登山で通る細いくねくね道の県道を下り、池田町から大町へ向かった。
有明山は急坂にくわえて梯子場、鎖場などのある意外に険しい道の山だ。山頂までは殆んど視界のない樹林の道だが、北岳の岩頭でいっきょに視界が開ける。北岳、中岳、南岳の花崗岩の大岩がハイマツの中に点在する山頂部も良い雰囲気だ。一人の登山者にも会わず静かな山を楽しむことができた。シャクナゲが多く、シーズンには楽しめそうな山だ。
(北岳展望岩から安曇野) (北岳展望岩)
(北岳展望岩から燕岳)
(北岳展望岩から北方の山々を望む)
(北岳の有明神社奥社)
(北岳山頂広場) (有明山三角点)
(北岳山頂広場から安曇野を望む)
(中岳の有明神社奥社)
(樹林と大岩の間を行く) (南岳の有明神社奥社)
(北岳を通って下山)
(樹林帯を下る) (登山口到着)
★道で出会った花