★コース
餓鬼岳小屋5:30→(2647.2m)餓鬼岳5:50→餓鬼小屋分岐6:03→展望台6:15→餓鬼のコブ6:42→7:18P2483
7:24→8:20(2632.4m)唐沢岳8:36→P2483 9:12→9:58餓鬼のコブ10:05→10:32休憩10:40→餓鬼小屋分岐11:04→11:19餓鬼小屋11:32→P2235
12:32→13:13大凪山表示13:21→14:27最後の水場14:35→魚止めの滝14:54→紅葉の滝15:18→白沢登山口15:54→16:04登山口駐車場16:10(林道、R147、県道310)=豊科IC(長野道、中央道、名神)=高槻22:37
唐沢岳(からさわだけ)は餓鬼岳(がきだけ)から北西に伸びる稜線の突端にあって、餓鬼岳からただ一本の登山ルートがあるだけだ。裏銀座ルートから高瀬川をはさんで東側に常に目にする燕岳(つばくろだけ)、餓鬼岳、餓鬼のコブ、唐沢岳と並んでいる岩山で、位置的に北アルプスの展望台だ。
山頂からの御来光をめざして薄暗い内にサブザックで小屋を出発、朝焼けの浅間山横からの日の出が鮮やかだった。遥か富士山を初め南アルプスや八ヶ岳の峰々が茜色の空に黒々と浮かび、一瞬のうちに朝日に染め上げられ始めた北アルプスの山々の姿が壮観だ。紅に染まった唐沢岳をめざして岩稜尾根をなだらかに下り、途中で小屋への巻道を左に分け、シラビソの樹林帯を過ぎて少し上り返すと稜線西端の展望台だ。朝の斜光に照らされた槍ヶ岳初め北アの峰々が絶景だ。ここからずり落ちそうな急坂の北尾根を下って樹林帯に入る。鞍部を過ぎて上り返すと休憩適地の餓鬼のコブだ。ここから眺める唐沢岳は岩峰がそそり立っている。この辺りから険しい道となり、岩壁をへつって上ったり、急なザレ場をハイマツを掴んで上ったりしながら進み、最後に急坂を登りきって岩尾根をちょっと進むと数人しか立てない唐沢岳の岩峰だ。雲ひとつない透明な空気のもと、北アルプスを360度存分に楽しむことができた。
(餓鬼岳から朝日に染められ始めた北アルプスの峰々を望む)
(餓鬼岳から尾根伝いに西へ) (朝日を浴びる唐沢岳(右))
(小屋への巻道分岐)
(シラビソの樹林帯を抜ける) (尾根西端の展望台)
(急な北尾根を下ると樹林)
(餓鬼のコブから唐沢岳(左)) (コケモモの葉が霜の花) (鞍部から樹林尾根を登る)
(岩壁をへつって上る)
(カラマツ越しに槍ヶ岳)
(急な岩登り)
(向こうの岩峰が唐沢岳)
(唐沢岳の岩峰) (唐沢岳山頂と立山、剱(右))
(唐沢岳山頂から360度の景観)
帰りも同じコースだが岩稜下りが多いので注意深く下る。北に立山、剱などを眺めつつたどるハイマツと岩稜の尾根は最高だ。餓鬼のコブを経て鞍部からの急坂登りは大変きつく、休み休みゆっくり登り、巻き道から小屋へ戻る。ここからリュックに詰め替えて、いよいよ長丁場の下りだ。小屋横表示には登山口まで4時間半とあり、4時間もあれば下れるだろうとたかをくくって下り始めたが、急坂あり、難路ありで標準時間たっぷりかかって、足を棒にして登山口にたどり着いた。帰りは、豊科付近および高速道の所々方々で休日渋滞に会いながら6時間半もかかって帰阪した。
唐沢岳は岩峰からの展望および餓鬼岳からたどる岩尾根の稜線が素晴らしい。一見、リスキーな岩尾根コースだが、ペンキマークや鎖が要所についているので誰でも楽しめる山だ。天気さえ良ければ北アルプスの有数の展望台だ。
(岩壁から北薬師岳の頭だけ) (岩稜から鹿島槍ヶ岳)
(岩稜から餓鬼岳)
(岩棚から唐沢岳を振り返る) (禅寺庭園のような尾根)
(餓鬼のコブから唐沢岳(右))
(餓鬼のコブから北ア〜安曇野を望む)
(尾根西端の展望台)
(巻道を餓鬼岳小屋へ) (餓鬼岳小屋から下り始める)
(ダケカンバの百曲りを下る)
(紅葉の尾根を下る)
(どちらへも2時間半の大凪山)
(魚止めの滝)
(もうすぐ登山口の最後の橋) (餓鬼岳小屋のシンボル)
★道で出会った花(前日の餓鬼岳にまとめて記載)