★ひとこと 「五竜岳から針ノ木岳まで後立山連峰縦走(4)」
棒小屋乗越付近から蓮華岳を望む
★行った日 2012年8月5日(日) 晴 単独
★コース
針ノ木小屋5:36→6:37(2798.6m)蓮華岳6:40→7:34針ノ木小屋7:47→雪渓歩行始点8:30→雪渓歩行終点9:07→9:38大沢小屋9:45→針ノ木登山口10:20→10:39扇沢バス停11:25(バス)=11:52JR大町駅12:05(JR)=12:34神城駅12:40(無料バス)=12:50とうみ駅駐車場13:05(R148、R147、県道495、県道310)=豊科IC14:30(長野道、中央道、東海環状道、伊勢湾岸道、東名阪、新名神、名神)=高槻18:00
最終日の後立山(うしろたてやま)の4日目は蓮華岳(れんげだけ)ピストン後扇沢へ下るだけだ。最終日のきょうも晴天の夜明けだ。針ノ木(はりのき)峠の小屋前から南に朝日に輝く槍ヶ岳(やりがだけ)など北アルプスの山々が望めた。
針ノ木峠から蓮華岳めざしてしばらく急坂を登ると稜線上の台地端部の見晴ポイントだ。朝日に照らされた針ノ木岳初め、北アルプスの展望台だ。少し東へ砂利尾根を進むとコマクサが群生し、周りはピンクの絨毯だ。祠の建つピークを過ぎるとすぐに蓮華岳三角点だ。山頂から南へ大下りの稜線が北葛岳(きたくずだけ)へ続いている。山頂からなだらかな稜線を針ノ木岳を正面に見ながら引き返し、急坂を下ると針ノ木峠だ。針ノ木小屋でザックをゲット、針ノ木谷を下り始めた。しばらく滑り易い急斜面をジグザグに下ってから、谷に沿ってちょっと下ると最後の水場だ(上りの時)。渡渉を繰り返しつつしばらく下ると雪渓が現れ、アイゼンをつける。雪渓の表面が柔らかいのでアイゼンなしで下る人もいるが、折角10本刃を持ってきたので、雪面を自由に闊歩して下った。雪渓端部でアイゼンを脱ぎ、おなじみの夏道でしばらく下ると大沢小屋だ。ここから1時間弱の暑い道を歩くと扇沢バスターミナルだ。幸い、30分ほどの待ち時間でバスがあり、本数の少ないJRもすぐにあり、神城(かみしろ)駅からはロープウエー乗り場まで無料バスを利用して案外早く駐車場帰着だ。帰りも殆ど休日渋滞にあわず順調に帰阪した。
1週間前の裏剱(うらつるぎ)の時と同じく、4日間とも安定した夏空に恵まれ、夕立もなく後立山の自然を存分に楽しむことができた。遠見(とおみ)尾根のロープウエーとリフトで1600メートルまで上れるので体力を温存して登れると共に遠見尾根の草花が見事だ。五竜岳(ごりゅうだけ)から鹿島槍(かしまやり)にかけて岩稜の続くアルペン的風景が素晴らしい。爺ヶ岳(じいがだけ)から岩小屋沢岳(いわこやざわだけ)を経て赤沢岳(あかざわだけ)までは女性的ななだらかな稜線が続き、スバリ岳、針ノ木岳は最後の力を振り絞っての岩場の縦走だ。最後に針ノ木雪渓下りを楽しんで扇沢だ。このように多様な自然が楽しめる縦走コースだ。蛇足、水不足の山小屋で顔も洗わず身体も拭かず下着も変えずに三泊もすると身体が臭ってきて、もう限界だ。
(針ノ木峠から急坂を登る) (朝日に映える針ノ木岳(左))
(稜線を東進)
(蓮華岳へ向かう稜線から北の槍ヶ岳方面を望む)
(蓮華岳へ向かう稜線から南の白馬岳方面を望む)
(コマクサの稜線を行く) (蓮華岳手前ピークの祠)
(蓮華岳三角点)
(稜線を針ノ木峠方向へ戻る)(針ノ木峠から急坂を下り始める) (ジグザグに急坂を下る)
(雪渓が現れアイゼンつける) (軽快に雪渓を下る)
(雪渓はここまで)
(沢に沿って下る) (ブナ林を通り抜ける)
(針ノ木岳登山口)
ミヤマアキノキリンソウ(蓮華岳) ミヤマダイコンソウ(蓮華岳) ヨツバシオガマ(蓮華岳)
コマクサ(蓮華岳) タカネヤハズハハコ(蓮華岳) ウサギギク(蓮華岳)
ミヤマゼンコ?(蓮華岳) エゾシオガマ(蓮華岳) オニアザミ?(蓮華岳)
ウメバチソウ(蓮華岳) キオン?(針ノ木谷)
チングルマ(針ノ木谷)
イワオトギリ(針ノ木谷) オオバギボウシ(針ノ木谷)
タテヤマウツボグサ(針ノ木谷)
ヤマハハコ(針ノ木谷) カンチコウゾリナ?(針ノ木谷) ?(針ノ木谷)
シナノナデシコ(針ノ木谷) シモツケソウ(針ノ木谷) オオカサモチ(扇沢)
ソバナ(扇沢) サワアザミ?(扇沢) クガイソウ(扇沢)
タマガワホトトギス(扇沢) ヤマアジサイ(扇沢) メタカラコウ?(扇沢)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 鹿島槍・五竜岳・北アルプス
・2万5千分の1地形図 黒部湖
Homeへ