バラ谷の頭(2010m)前黒法師山(1781.7m)麻布山(1685.1m)
★ひとこと 「野鳥の森から尾根通しに麻布山を経てバラ谷の頭ピストン」
黒法師岳からバラ谷の頭(右は前黒法師山)を望む
★行った日 2013年5月24日(金) 晴後曇 単独
★コース
高槻3:11(京滋バイパス(名神工事中)、新名神、東名阪、伊勢湾岸道、東名、新東名)=浜松浜北IC6:12(R152、県道389、天竜スーパー林道)=7:49麻布山登山口8:02→9:43(1685.1m)麻布山9:53→10:42(1781.7m)前黒法師山10:50→11:47P1682(シブロク歩道分岐)11:54→12:52(2010m)バラ谷の頭13:11→P1682
13:43→14:44前黒法師山14:53→麻布山15:29→野鳥の森16:50(天竜スーパー林道、県道389)=水窪17:25
例年より早く、来週から雨マークや曇マークばかり、今年の梅雨前最後の山行は、きょうあすの2日間、遠州は水窪(みさくぼ)の深南部の山だ。その昔、水窪は南信州と太平洋を結ぶ、中央構造線に沿った長く険しい塩の道の中継地として地の利を得ていた。現在は浜松市天竜区に併合された山深い地だ。新東名が開通して便利になり水窪まで4時間だ。きょうは野鳥の森から尾根通しで前黒法師山をピストンの計画だ。向市場(むかいちば)から県道で山住(やまずみ)峠へ向かい、峠の山住神社から天竜スーパー林道で通行止め地点の野鳥の森へ到着だ。蛇足だが、天竜スーパー林道は旧天竜市の秋葉神社から水窪ダムを結ぶ52.9kmの1車線舗装道路だ。現在道路崩落のため水窪ダムと野鳥の森間が不通だ。
一般車は通行できないコガネ沢林道ゲートを見送り、野鳥の森、麻布(あざぶ)山登山口からカエデの多い稜線のなだらかな遊歩道に入り、小さな祠の所で北から東北に方向を変え、爽やかな樹林の道を進む。ツガやブナの大木もある樹林帯を進み2番目の休憩舎を過ぎると裸地の急なコンクリの丸太階段が続く。南を振り返ると、天竜スーパー林道で通ってきた標高1000メートル以上の稜線が続き、その彼方に深南部南縁の峰々が連なっている。再び樹林帯に入り、倒壊した建物の所で水窪ダム上流の吊橋へ下る道を左に分け、その少し先が林間の麻布山三角点だ。昔、水窪から千頭(せんず)へ向かう途中に神社があったらしく、跡地に掲示が色々掲げられている。山頂の先の休憩舎からモミ林をなだらかに下り、ピークらしくないP1610の戸中(とちゅう)山を過ぎて上り返すと視界のない前黒法師山だ。この山域には黒法師岳(くろほうしだけ)、前黒法師山、前黒法師岳の三山があり、計画では、あすの黒法師岳に備えてここから引き返すつもりだったが、早過ぎるのでバラ谷の頭まで足をのばし、あすは代わりに丸盆岳(まるぼんだけ)をプラスつもりだ。
(野鳥の森の麻布山登山口) (なだらかな遊歩道を行く)
(最初の休憩舎)
(太いブナもある樹林を行く)
(2番目の休憩舎を過ぎると急坂) (砂地の急坂を登る)
(斜面から振り返ると深南部南縁の山々が連なっている)
前黒法師山からヤセ尾根を下るとブナ、カエデ、ヒメシャラなどの広い広葉樹の森だ。やがて左側が崩落した鞍部を深南部で1、2の笹薮こぎらしい黒沢山を北側に眺めながら進み、P1682へ登り返すとシブロク歩道分岐だ。この辺りまで登ってくると密度の濃いツガ林尾根となり、笹原が現れる。やがて、膝位までの笹原の踏み跡をたどると展望が開け、バラ谷の頭だ。すぐ目の前に黒法師岳、その左に丸盆岳と不動岳、右には前黒法師岳が丸みをおびた三角錐の、相似形の山容を並べている。山頂広場のすぐ南には本邦最南端2000メートルの標柱が建っている。昼が過ぎるとガスが出だして見晴しも良くならず、南アルプスの姿を眺めることができなかった。急坂もない尾根道を順調に往路通りに下山し、水窪のR152沿いのスーパーであすの食料を調達だ。
登山口が標高1300メートルに近く、最後までなだらかな稜線が続くので、楽なトレッキングが楽しめる。紅葉シーズンは混雑するそうだが、今の新緑の季節もよく、晴れの週日だったが誰一人も会わずに静かな山行が楽しめた。
(幅広尾根の美林帯を行く) (視界が広がる尾根もある)
(北には笹ヤブこぎの黒沢山)
(バラ谷の頭から黒法師岳始め深南部の山々を望む)
ユキザサ(野鳥の森) ミツバツツジ(野鳥の森) ヒメバライチゴ(野鳥の森)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 水窪湖、寸又峡温泉
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