笠形山(939.4m)入相山(780.2m)

 

★ひとこと   「グリーンエコー笠形から笠形山を経て高坂峠へ」

笠形山直下の天邪鬼の挽岩から縦走路を望む


★行った日   2013年9月6日(金) 晴時々曇 単独

★コース

高槻5:21(中国道)=福崎IC(R312、県道8、林道)=7:05自転車デポ(道路崩壊地点手前)7:15(林道、県道8)=7:25グリーンエコー笠形7:35→オウネン平7:52→8:30滝見台8:39→水辺広場9:05→笠ヶ丸分岐9:49→10:03(939.4m)笠形山10:17→10:53P865 10:58→P834 11:30→大屋峠11:40→12:12(780.2m)入相山12:21→高坂峠12:48→自転車デポ地点13:07(林道、サイクリングロード)=自転車(5.6km)=13:38グリーンエコー笠形13:50(県道8、R427、県道36、県道141、R372、府道407、府道46)=高槻16:38

 笠形山(かさがたやま)から千ヶ峰(せんがみね)へ縦走路を歩く前編だ。笠形山は播州平野の北に位置し、山頂から南の播磨灘や播州の山々を見渡すことのできる展望に恵まれた山だ。西側の神河(かみかわ)町、南側の多可(たか)町、東側の市川(いちかわ)町から夫々登山道があるが、今回は神河町側のグリーンエコー笠形から登り、山頂を経て高坂(たかさか)峠へ下る計画だ。福崎ICからR312で生野方面へ向かい、神河町から県道8に入り、グリーンエコー笠形を右に見て直進、「松か井の水」の標識に従って右折、細い舗装林道をくねくね進む。2、3日前の豪雨禍により路面に落石が多くなり、遂に路面が土砂に埋まって前進不可能。高坂峠の約1キロ手前であることをGPSで確認して、近くに自転車をデポ、来た道を戻り、グリーンエコー笠形の駐車場へ。
 オウネン平へ所々で土砂が路面を覆っている車道を進む。扁妙(へんみょう)の滝道を右に分け、ホワイトコテージ周辺をブラブラ、テニスコートの先から山へ取付くが間伐材の山、歩き難いので山腹を水平移動、登山道に合流して植林帯の急坂をしばらく登ると滝見台分岐だ。すぐ先の滝見台休憩舎から一筋の滝が望める。落差65メートルの扁妙の滝だ。冬季には凍結した氷の華が見事な滝だが、山影にかかる白蛇のような全体像もなかなかのものだ。先ほどの分岐まで戻り、樹林帯の山腹をなだらかに登り、やがて渓流が足元に現れると水辺広場だ。沢筋から離れて急な丸太階段を上り、更に、植林帯の急坂をジグザグに登ると、なだらかな山肌をぬう道となる。数箇所で小沢と交差するが、瓦礫が少し堆積している程度で、豪雨禍の後遺症は殆んどない。稜線出合で笠ヶ丸を右に分け、アセビの森の急坂を劇登りすると展望抜群の一等三角点の山頂小広場だ。雲の多いぱっとしない空模様だが、北には縦走路の稜線の先に千ヶ峰(せんがみね)、西方には段ヶ峰(だるがみね)から雪彦山(せっぴこざん)へ続く山並、西には六甲山系、南には播磨灘が望めた。

(グリーンエコーから先通行止め)  (オウネン平登山口)      (植林帯の登山道を登る)

       (滝見台)     (滝見台からグリーンエコー見下ろす) (滝見台から扁妙の滝)

  (樹林帯の山腹を行く)       (沢筋をさかのぼる)         (水辺広場)

(丸太階段を息を切らして登る)      (植林帯を行く)       (稜線出合の笠ヶ丸分岐)

  (アセビ林の急坂を登る)     (360度展望の笠形山)   (千ヶ峰へ続く縦走路の稜線)

                 (笠形山から千ヶ峰〜西方を望む)

                 (笠形山から千ヶ峰〜東方を望む)

 山頂から急坂を下ると天邪鬼の挽岩(あまのじゃくのひきいわ)と称する岩頭があり、これから向かう山並みの一つ、入相山(いりあいやま)も望めた。すぐ下で大屋方面を右に分け、樹林帯の尾根筋を下って登り返すとP865だ。一旦下ってネット沿いに登り返すと西側に少し展望の開けた四等三角点のP834だ。ここから標高差200メートル近く下ると鞍部の大屋峠だ。再び急坂を登り、大家北ピークを過ぎてしばらく進むと、東に少し視界の開けた入相山だ。妙見山や白山の山塊が加美町の向こうに箱庭のように見えている。稜線の鞍部まで下り、稜線手前の谷筋を下ると高坂峠だ。縦走路は飯森山へと続いているが、車道を神河町側へ下る。下るに従い徐々に路面に落石が多くなり、沢筋の瓦礫が路面に堆積している所を過ぎると、入相山から下ってきている谷筋に土石流が発生したらしく、眼前に岩石や木々が堆積して積み上がっている。堆積した岩石を乗り越えて、しばらく行くと自転車デポ地点だ。チャリンコで林道を下って県道合流地点の、朝にはなかった通行止めのゲートを通り、県道8から自転車道を通ってグリーンエコーに帰り着いた。まだ早かったので篠山経由一般道でゆっくり帰阪した。
 山頂からの展望が素晴らしく播磨の展望台だ。扁妙の滝や広葉樹の道など四季折々に楽しめるコースだ。豪雨禍の直後なので計画通りに行けるか心配したが林道の土石流以外は問題なかった。なお、引き続いて近い内に高坂峠から千ヶ峰へ歩くつもりだ。

(天邪鬼の挽岩から入相山を望む)   (大屋分岐)           (視界のないP865)

  (ネット沿いに稜線を行く)    (展望の開けたP834三角点)  (植林帯尾根の大屋峠)

  (雑木林の尾根を登る)   (東が切り開かれた入相山三角点)(入相山から加美町と妙見山)

    (植林帯を下る)        (小川になった山道を下る)        (高坂峠)

  (豪雨禍の林道を下る)       (道をふさぐ瓦礫)         (土石流で道路崩壊)

   (すさまじい土石流)        (土石流を振り返る)    (朝になかった通行止めゲート)

★道で出会った花

   ヤマハギ(オーネン平)       ?(笠形山)          ミヤマママコナ(笠形山)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  生野、粟賀町(あわがまち)

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