黒姫山(2053.4m)

 

★ひとこと   「大橋から新道で黒姫山を経て七ッ池、古池経由周回」

黒姫山稜線から山頂へ向かう


★行った日   2013年10月14日(月祝) 晴 単独

★コース

戸隠中社7:15(県道36)=大橋7:30→林道登山口8:11→新道十字路8:44→9:13しなの木9:18→10:06しらたま平10:13→10:48(2053.4m)黒姫山11:06→黒姫乗越11:48→七ッ池12:14→大池12:23→12:33休憩12:41→天狗岩13:12→笹ヶ峰分岐13:31→大ダルミ13:46→新道十字路14:06→14:25休憩14:33→古池15:03→登山口15:18→15:24大橋15:35(県道36)=信濃町IC(上信越道、長野道、中央道、名神)=高槻23:42

 北信五岳(妙高(みょうこう)山、戸隠(とがくし)山、飯縄(いいつな)山、斑尾(まだらお)山、黒姫(くろひめ)山)の中央に位置する黒姫山は裾野を均等に広げた美しい複式火山の山だ。戸隠キャンプ場の先の大橋と山頂を8の字で結び、七ッ池や古池を経て戻る計画だ。中社から県道36を信濃町へ向かい、10台位駐車可能な大橋林道起点が出発点だ。
 林道ゲート両側を大木でガードしたバーを乗り越えて大橋林道に入り、戸隠ふれあいの森の標柱の建つカラマツ林を朝日を浴びて進む。色づき始めたわが国で唯一の落葉針葉樹のカラマツ林をしばらく進み、数回林道分岐を過ぎると山道へ入る。笹原林床のカラマツ林をなだらかに登り、大ダルミ分岐の新道十字路を過ぎる辺りからブナ主体の落葉広葉樹が多くなる。色づき始めたブナ林を登り、シナノキの大木を通り過ぎると笹と灌木の急坂となる。頑張って登って外輪山の稜線に達するとすぐ先が絶景のしらたま平だ。西に戸隠山から高妻山へ続く山並みが間近にそびえ、北には雨飾山(あまかざりやま)、金山(かなやま)、焼山(やけやま)、火打山(ひうちやま)や妙高山が並んでいる。ここから笹原展望稜線歩きだ。南に飯縄山を眺めながら稜線を東進、オオシラビソ?の点在する鞍部を過ぎて、東北へ岩角の急坂をひと登りすると黒姫山だ。

    (大橋林道入口)     (カラマツ林を朝日を浴びて歩く)     (林道登山口)

  (なだらかな山道を進む)      (新道十字路を直進)      (笹原林床ブナ林を行く)

    (シナノキの大木)     (紅葉の始まったダケカンバの森)  (好展望のしらたま平)

              (しらたま平から高妻山方向を望む)

 (笹原の展望稜線を振り返る)  (右に飯縄山を見て稜線を行く)(美しい笹原の尾根道を進む)

  (斑尾山を右下に見て進む) (山頂直下の岩角の道を登る)     (黒姫山頂上)

 山頂は、近くは斑尾山、飯縄山や戸隠山、遠くは志賀高原の山々の展望台だ。また、北側の梢越しに雨飾から妙高までの峰々が見えている。三角点の石柱は通常見かけるものと異なり、九頭龍山と同じ一辺20cm位の四角形だ。山頂から外輪山の稜線を北上するが、成因が火山らしく、大岩が積み重なって木の根が絡まった歩き難いルートが続く。右往左往しながらコメツガやオオシラビソなどの針葉樹の尾根を下り、黒姫乗越から戻る方向のトラバース道を下る。針葉樹林帯をしばらく下ると急に開けた広々とした美しい笹原だ。火口丘の小黒姫と外輪山の間の平地、七ッ池だが点在する窪地には水は見当たらず、一面の笹原だ。少し先に大池があり小黒姫を水面に映している。七ッ池から大池にかけて火口に相当する窪地になっているが、流れ出る川はない。

               (黒姫山頂上から飯縄山方面を望む)

(山頂から雨飾-焼山-火打-妙高) (梢越しに大池-七ッ池)   (稜線から高妻山-小黒姫)

(根の絡まった岩角の道を下る)    (林間の黒姫乗越)     (オオシラビソ?の森を下る)

    (七ッ池の笹原へ)         (七ッ池を振り返る)       (大池と小黒姫)

              (湿地帯から笹原になった七ッ池の草原)

 しばらく大石ごろごろの針葉樹林をなだらかに登り、峠を越えて大岩まじりの笹原林床針広混交林を下ると、大岩の積み重なった天狗岩だ。これを乗り越えると、なだらかなブナ林が続き、水平な道で笹ヶ峰分岐を過ぎてしばらく進むと大ダルミの湿原だ。水面は見えず草地が広がっているだけだ。大ダルミからカラマツ林をしばらく進むと往路との交差点、新道十字路だ。ここを直進し古池に向かう。ネマガリダケの繁茂するブナ林を下るが、伝統工芸品の竹篭原料保護のため竹の子採取厳禁の表示を見ながら進む。やがて本コース唯一の小沢を渡ってしばらく進むと水面が見え、木道を時計回りに進む。古池だ。水面に映る飯縄山や黒姫山を眺めながら半周して池南端から樹林帯に入る。所々木道のある樹林帯を南下、雨乞いのいわれのある種池を過ぎると県道出合の登山届出ボックスもある黒姫山登山口だ。2、3台分しか駐車スペースがないがこちらが本命の登山口のようだ。数分車道を戻ると大橋だ。あまり激しい渋滞にも遭わず順調にゆっくり往路通りに帰阪した。
 黒姫山は今回のコースに限れば、さしたる急坂もなく美しいカラマツ林やブナ林を楽しめ、火口原周辺の七ッ池では広々とした笹原が見事だ。外輪山の稜線は北信の展望台だ。なお、コースの一部では成因が火山らしく大石の積み重なった歩き難い所もある。

  (大岩ごろごろの道を行く)     (大岩堆積の天狗岩)      (ネマガリダケの道を下る)

 (気持ちの良い水平道を行く)      (笹ヶ峰分岐)          (大ダルミの湿原)

  (カラマツ林の水平道を行く)    (新道十字路まで戻る)      (ブナ林を下る)

     (小沢を渡る)       (本コース唯一の沢の流れ)        (古池と飯縄山)

     (古池と黒姫山)        (樹林帯をなだらかに下る)   (黒姫山西登山道入口)

★道で出会った花

 アキノキリンソウ(大橋林道)   ダイコンソウ?(大橋林道)     マユミ?(大橋林道)

  イナカギク?(大橋林道)     アケボノソウ(大橋林道)    ヒメジョオン?(大橋林道)

    ナナカマド(黒姫山)      ゴゼンタチバナ(黒姫乗越)      マユミ?(古池)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       妙高・戸隠・雨飾
・2万5千分の1地形図  高妻山、信濃柏原

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