★ひとこと 「北股林道から二週間前とほぼ同一経路で周回」
P1258付近からアカヤシオ越しに赤倉岳を望む
★行った日 2014年5月16日(金) 晴一時曇 Kさんと2人
★コース
高槻3:49(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R169、北股林道)=三ノ公登山口6:15(北股林道)=7:00P1238登山口路駐7:09→林道終点→北股林道出合(分岐2)
8:01→沢筋探索→分岐2 8:50→11:10千里峰11:24→奥ノ平峰11:42→12:26(1395.9m)池木屋山13:00→ホウキガ峰13:33→14:53北股林道分岐15:00→15:36休憩15:41→北股林道出合(分岐1)16:35→P1238登山口路駐17:03(北股林道)=17:52三ノ公登山口17:58(北股林道、R169、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻20:35
弥次平峰(やじへいみね)から山ノ神の頭(やまのかみのかしら)へ向う計画だったが道迷いのため5月2日とほぼ同一コースだ。三ノ公(さんのこう)登山口にKさんの車を置き、僕の車で先日と同じくP1238登山口に路駐だ。
朝日に輝く緑滴る新緑の中、咲き始めた初夏の花を愛でながら荒れた林道をどこまでも進む。台高の稜線を正面に眺めつつ北股川への下降点も気付かずに歩き続け、林道終点まで来てしまった。少し戻って工事用トレーラーが斜面に放置され、テープの打たれた林道のコーナー部から踏み跡を下降だ。当初、右へ下ったが岩場のため上り返して左へ下り、沢を渡渉してテープのある小尾根へ上がる。ここでKさんの南隣の尾根が正しいとの意見に基づき、再び林道へ戻り、少し戻って林道から斜面を下ったが、今度は沢の流れが逆向きだ。後で考えるとカクダ谷の左岸へ下ったようだ。ここで訳が分からなくなって最初の沢を渡って稜線の明確な踏み跡を登り始めたが、しばらくたってから、違う尾根を登っているとのKさんの意見で確認すると千里峰の西南稜線を登っていたのだ。登り口探索に1時間以上ロスし、これから引き返しても時間が足らないので前回と同一コースを周回し、正しい登り口を確認することにした。後で考えると、最初に渡渉した沢は北股川ではなく五郎平谷だ。五郎平谷左岸の小尾根から尾根を上がらずに、北股川右岸に沿う踏み跡を上流へたどり、適当な所で北股川を渡って左岸に取り付くと前回に下ってきた稜線のテープと出合うはずだ。間違いの原点は沢間違いだ。
千里峰西南稜は明確な踏み跡があり、千里峰山頂と北股林道を結ぶわかりやすい登山ルートだ。Ca1100を過ぎるとちょっとなだらかになるが、すぐに広葉樹林の急坂となり、標高差600メートルの急坂が続くしんどい道だ。分岐2から2時間半もかかって青息吐息でやっと千里峰だ。計画通りにいかなかったのでもう一つファイトがわかず、しかもシャリバテ気味で10メートル毎に休みながら山頂にへたり込んだ。2週間前と比べて新緑が一段と鮮やかになった稜線を、北方に連なる薊岳(あざみだけ)から桧塚(ひのきづか)、三峰山(みうねやま)、迷岳(まよいだけ)へと続く大パノラマを眺めながら奥ノ平峰、霧降山(きりふりやま)と縦走路を歩く。池木屋山(いけごややま)で大休止、元気回復だ。池木屋山を過ぎると東南に、大杉国見山やうぐい谷高を中心に左に野江股ノ頭、右に大台ケ原の眺めが雄大だ。ホウキガ峰を過ぎてブナ尾根を進むと2週間前にはなかった絶景出現だ。
(台高の稜線を正面に林道を行く) (荒れた林道を進む)
(テープのある分岐2から下る)
(五郎平谷を渡渉して小尾根へ) (急な稜線を登る) (Ca1100ピーク)
(広葉樹の尾根筋を登り続ける) (千里峰で縦走路合流)
(奥ノ平峰)
P1258に近づくと満開のアカヤシオに彩られたヤセ尾根や岩稜だ。シャクナゲも満開だがアカヤシオの樹高が高いため派手派手だ。ピンクの花びらが敷きつめられた稜線を、花の隙間から稜線を眺めながら歩く。同じ色の満開の八重桜と比べて、個々の花は大きいが樹全体として軽快な感じで燃え立つようだ。花びらがひとえだからかもしれない。稜線で満開のシャクナゲと共存していると、単体では派手なシャクナゲでも樹高が低いので地味な感じだ。北股林道分岐で縦走路と分かれて急な尾根を下るが、しばらくアカヤシオとシャクナゲの競演が続く。標高1150メートル位からアカヤシオとシロヤシオが交代だ。アカヤシオに比べてシロヤシオの開花が遅いようだ。アカヤシオは芽吹く前に満開になるが、シロヤシオは葉の裏側に下向きに咲くので地味だが、遠めに日当たりのよい樹は真っ白に輝いている。標高1000メートルをきるとシャクナゲ、シロヤシオともなくなり、ブナやトガサワラの大木の針広混交林の森だ。この辺りから2週間前の轍を踏まないように西寄りに下るが、手掛かりのない急坂もあるため、なるべく手掛かりの小木のある斜面を下り、最後に西へトラバースすると小沢の落ち口に合流だ。北股川を渡渉して急坂を登ると、分岐2より少し下流側の分岐1だ。下から来ると部分的に舗装された舗装の切れた先のカーブ地点だ。ここから約30分の歩きで路駐場所だ。三ノ公でリベンジを誓い合ってKさん別れ、順調に帰阪した。
きょうは僕の判断ミスで計画通りに周回できず、2週間前とルートはあまり変わらなかったが、北股林道から千里峰の直登ルートは今後も利用できそうだ。P1258から北股林道分岐稜線にかけて標高約1100メートル以上で満開のアカヤシオが素晴らしかった。縦走路のシロヤシオも芽吹き始め、月末辺りは満開と思われる。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図 大和柏木、宮川貯水池
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