奥茶臼山(2473.9m)尾高山(2212.4m)
★ひとこと 「しらびそ峠から尾高山を経て奥茶臼山ピストン」
笹原林床の爽やかなトウヒ林を前尾高山へ
★行った日 2014年6月16日(月) 晴時々曇 単独
★コース
ハイランドしらびそ=しらびそ峠5:16→(2089m)前尾高山6:05→7:01(2212.4m)尾高山7:09→7:54(2266m)奥尾高山8:00→P2202
8:28→9:01(2269m)岩本山9:09→P2354 9:58→(2473.9m)奥茶臼山10:31→10:40展望地11:04→奥茶臼山11:13→P2354
11:40→12:23岩本山12:27→13:30奥尾高山13:37→尾高山14:18→前尾高山15:07→しらびそ峠15:40=ハイランドしらびそ16:20(市道上村、R474、R251R153)=飯田IC(中央道、名神)=高槻20:45
奥茶臼山は南アルプス大沢岳から北西に伸びる稜線にあり、南アルプス南部の伊那側の前衛の山だ。しらびそ峠から尾高山を経て奥茶臼山ピストンの計画だ。ハイランドパークしらびその一隅で昨日と同じ午前4時過ぎに鳥のさえずりで目覚め、腹ごしらえをしてすぐ下のしらびそ峠へ移動、峠から逆光の南アルプスを眺めてから登山開始だ。
登山口の板階段で尾根上にでて、笹原林床のしらびそ林の稜線を登り始めるが、昨日の疲れが残って足がだるく、遅々として歩が進まない。木につけられた名称札や、尾高山まで500メートル毎にある道標を見ながらゆっくり登る。途中にある展望所に寄り道しながら登るが、すかっと南アルプスが見える場所はなく部分的にしか見えず、殆んど樹林尾根ばかりだ。前尾高山を過ぎて一旦下ってから登り返すと林間の尾高山三角点だ。そのすぐ先の岩頭の樹間から遥か彼方に奥茶臼山が望めるがこの調子で行けるかどうか心配だ。尾高山から再び下ってコメツガやシラビソの針葉樹林を登り返すと奥尾高山だ。ここ以降、倒木が多くなって急に道が不鮮明になり、ピンクリボンを頼りに進む。大台ケ原の台高の秘境を連想する苔むした倒木が多く、自然林の循環を目の当たりにできる。次も一旦下って登り返すと岩本山だ。
(朝日を浴びるハイランドしらびそ) (しらびそ峠の日の出)
(しらびそ峠登山口)
(笹原林床の樹林帯を登る) (尾高山まで道標が多い)
(ハイランドしらびそを振り返る)
(しらびそ林の前尾高山)
(トウヒ林を行く)
(展望地から兎岳を望む)
(しらびそ原生林を行く)
(林間の尾高山三角点広場) (まだ遠い奥茶臼山(左奥))
(しらびそ原生林を行く)
(奥茶臼山)
(倒木を乗り越えて進む)
(苔むす原生林を行く) (平地の岩本山) (倒木の多い自然林を行く)
相変わらず倒木の多い幅広尾根を、ピンクリボンの命ずるまま歩きやすい所を進み、平地の鞍部を通り過ぎるといよいよ急坂だ。P2354を過ぎると大峰山の弥仙の枯死トウヒ林を思わせる白骨林があり、振り返ると樹林越しにこのコース唯一の南に展望が開け荒川岳、赤石岳、聖岳が並んでいる。ひと頑張りすると林間の奥茶臼山三角点だ。見晴しのよくない山頂から北へヤブを掻き分けて少し下ると北方の展望が開け、眼前に鍋尻のような前茶臼山が鎮座し、甲斐駒や北岳は無論、雲に隠れているが北アルプスや中央アルプスが望めるはずだ。前茶臼山の西側山稜には北からこの山へ登れる青木林道ががうねうね山肌を縫っている。すぐ下には台地が広がり、林業飯場跡の機械類や倒壊した小屋の残骸が散らばっている。展望所で大休止後、体力を使い果たしているのでぼちぼち下るべく、早速下山だ。登山口と山頂とで標高差がない割りにアップダウンが多く、ヘロヘロになってしらびそ峠へやっと帰り着いた。なお、峠から始まる遠山本谷林道は途中の橋が決壊のため大沢岳方面は通行禁止だ。ハイランドパークしらびそで入浴して元気を回復、渋滞にもあわず順調に帰阪した。
しらびそ峠から奥茶臼山へ続く稜線のシラビソやトウヒなどの亜高山帯の樹林や苔むした倒木の積み重なった自然林など原生林が素晴らしい。山頂北面からの南、北、中央アルプスの展望も見る価値ありだ。余談だが、夜中に起きて高速をぶっ飛ばして・・・は過去の話で、前日に登山口近くの道の駅まで走って日帰り温泉を楽しんで車中泊でのんびり・・・、翌日早朝に登山口に移動、と言うのが遠方の僕の登山スタイルになりそうだ。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 塩見・赤石・聖岳
・2万5千分の1地形図 大沢岳
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