八経ヶ岳(1941.9m)明星ヶ岳(1894m)弥山(1895m)鉄山(1563m)
★ひとこと 「カナビキ尾根で明星ヶ岳、八経ヶ岳を経て鉄山経由大川口へ」
明星ヶ岳山頂(遠景は大台ケ原)
★行った日 2014年7月12日(土) 晴時々曇 単独
★コース
高槻4:38(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309)=6:42大川口6:45(R309)=7:10熊渡7:16→熊渡林道ゲート7:21→白川八丁分岐7:50→8:26休憩8:32→稜線出合9:33→9:55休憩10:02→狼平分岐10:38→11:00日裏山11:07→11:53(1894m)明星ヶ岳12:06→(1914.9m)八経ヶ岳12:27→(1895m)弥山13:03→(1846m)修覆山13:45→14:45(1563m)鉄山14:54→大川口16:38(R309)=自転車(6.3km)=17:05熊渡路駐17:15(R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:37
台風一過、梅雨の晴れ間にオオヤマレンゲに会いに八経ヶ岳だ。熊渡(くまど)からカナビキ尾根で稜線へ、高崎横手から狼平を左に見て明星ヶ岳へ。山頂から八経ヶ岳、弥山を経て鉄山(てっせん)経由大川口(おおくぐち)へ下山の計画だ。台風8号により増水した川迫川沿いにR309を進み、大川口に自転車をデポ、トンネル西口に向う車に難渋しながらR309を熊渡へ戻り、林道分岐付近は満車なので少し手前に路駐だ。
川迫(こうせい)川を渡って鎖ゲートをまたいで石ころの林道に入る。2006年には車が入れた木漏れ日の林道を30分ほど進み、きょうは増水して通行困難な白川八丁を左に分けて直進すると林道終点、やっと登山道だ。植林帯の急坂をジグザグに登るとブナなどの広葉樹の森だ。しばらく支尾根を頑張って登ると斜めの大木のある水場だが流木で覆われている。ミズナラやブナの大木の目立つ支稜線をしばらく登り、古木のヤセ尾根を過ぎると雰囲気のよいブナの森だ。斜面を登りきると川合からきた登山道と合流する稜線出合だ。合流直後は少し急坂だが、爽やかな樹林のなだらかな道が続く。P1598手前の鞍部で弥山川の河原小屋跡へ下る踏み跡を左に分け、次の鞍部、ナベの耳?から頂仙岳の西側を巻いて高崎横手をしばらく進むと狼平分岐だ。弥山方面を左に分け、右の明星ヶ岳へ向う。明るい羊歯の茂るなだらかな疎林帯をしばらく進むとP1725の次のピークが日裏山(ひうらやま)だ。倒木の点在する羊歯原の山頂から弥山から明星ヶ岳の山並みが望める。山頂から少し下って明星の森の樹林帯に入り、シラビソの林を抜け、倒木の中に若木が育つトウヒ林をしばらく進むと植生保護ネットが現れ、すぐ先が奥駈道出合の弥山辻だ。奥駈道から草原の疎林帯をちょっと登ると枯死したトウヒが林立する明星ヶ岳山頂だ。山頂から東側の視界が開け、大台ケ原を中心に、左は弥山から右の釈迦ヶ岳まで雄大な山並みが望める。これから向う八経ヶ岳は混雑が予想されるので、閑散とした山頂で大休止だ。蒸し暑い下界をしりめに、2000メートル近い山頂で涼風に吹かれて大台ケ原を眺めながら食べる助六の味は最高だ。
(熊渡の橋を渡って林道へ) (木漏れ日の石ころ林道を行く)
(白川八丁分岐を直進)
(植林帯をジグザグに登る) (広葉樹林帯を登る) (流木に覆われた水場)
(古木のヤセ尾根を行く) (雰囲気のよいブナの森を登る)
(稜線出合)
(高崎横手のなだらかな稜線道) (狼平分岐を右へ) (なだらかな羊歯原を行く)
(日裏山から明星ヶ岳を望む) (明星の森を行く) (トウヒ立ち枯れ林を行く)
山頂から枯死トウヒ林を適当に下って奥駈道に合流、左に頂仙岳の尖がり帽子をながめながら穏やかに登りつめると賑やかな人々であふれかえっている八経ヶ岳頂上だ。山頂を素通りで弥山に向って下り、保護ネットの中に入ると旬を迎えているオオヤマレンゲと面会だ。蕾から茶色に変色した花々まで咲き乱れ、登山道は撮る人で渋滞だ。弥山小屋へ登り返し、弥山山頂の神社裏から枯死トウヒ林に入ろうとしたが保護ネットが設置され、2箇所の扉も錠がかかって通行不能だ。仕方なくネット沿いに移動、弥山小屋の裏まできてネットと建物との間から通過できた。3年前にはネットはなかったので最近に設置されたようだ。このトウヒ倒木林通過には、かつて右往左往したが今回は風化が進んで見た目には倒木が少なく通り易くなり、代わりに多くの若木が生育し、緑が濃くなった感じだ。こまめに付けられたテープ通りに進み、殺風景な修覆山を過ぎて下りにかかったところで、登ってくる3人パーティーと遭遇、大きなザックに目をやっていると今晩は狼平で宴会だそうだ、うらやましい!。迷い岳からくるトラバース道と合流、険しい急な尾根を下り、展望草原を過ぎて岩稜尾根から急坂を登ると鉄山だ。西の展望が雄大だがきょうはどんよりした雲行きのため川迫ダムが光っているだけだ。山頂で休息後、疲れきった身体に鞭打ってトリッキーな急坂下りだ。鎖場や木の根の絡まった尾根を下ると絶景の鉄山平だ。樹林帯を過ぎて次の展望伐採地尾根で単独行の青年と会い、きょうは僕と同じコースで意気投合、大川口まで一緒に下山だ。青年はサーフィンに熱中しているらしく、お陰で話題の尽きないまま、退屈せずに大川口へ下山できた。僕はデポしたチャリンコで熊渡へ向ったが、彼は熊渡まで歩くつもりだったが運よくヒッチハイクに成功、途中で彼に追い抜かれて、順調に熊渡へ帰着だ。
きょうのコースは変化に富み、爽やかなブナ林尾根、明星ヶ岳や弥山の再生しつつある枯死トウヒ林、鉄山付近のトリッキーな尾根、そして主目的のオオヤマレンゲを堪能できた。
(弥山から八経ヶ岳を振り返る)(天川弁才天奥宮のある弥山) (倒木帯を進む)
(樹間から鉄山の稜線を望む) (修覆山頂上) (急峻な尾根を下る)
(好展望の鉄山平?を下る) (稜線を下り続ける) (大川口帰着)
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 弥山
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