予報は太陽マークが顔を出しているが梅雨前線が南海上にあるため北部へ出かけた。越美国境の左門岳から南へのびる稜線端の日永岳(ひながだけ)の計画だったが県道が不通のためちょっと手前の舟伏山(ふなぶせやま)だ。初めての大垣西ICから大垣市を経て岐阜市を北上、神崎川に沿って県道を北上すると、日永岳へ登る駐車予定地の仲越(なかごし)手前4.4キロ地点で落石のため通行止めだ。仕方なく、地図を持ってなかったが少し手前の舟伏山に振り替えだ。県道から夏坂林道に入ってしばらく進むと舟伏山登山口駐車場だ。花の山としてはシーズンオフだが、登山口の地図をよく見て出発だ。
8年前に来ているが全く記憶にない。その時は東登山道から登ったようだが、きょうは伐採作業のため東登山口と桜峠間が通行止めだ。西登山口で登山届けを出して林道を進み、木橋を渡って植林帯の沢沿いの山道に入る。しばらく沢をさかのぼり、山頂まで2.8キロ標識の所からジグザグに植林帯の急坂を登る。やがてカエデなどの広葉樹の森となり炭焼窯跡を過ぎると山頂まで1.8キロ表示のある阿弥陀仏石像だ。この辺りから雰囲気のよいミズナラ、ブナやカエデなどの広葉樹の森をジグザグに登る道が続く。頂上まで1.2キロ表示の地点の岩頭の展望台は木々が成長して折から霞んだ空模様もあいまって見晴しはいまいちだ。しばらく登ると稜線に達し、少し先が野菜畑のようにバイケイソウが茂る小舟伏だ。ヤツデの様なニシノヤマタイミンガサの葉っぱを敷きつめた林床にカエデが点在する幅広の稜線をなだらかに登ると舟伏山の三角点広場だ。明るい草原からは恵那山から金華山まで望めるようだが、きょうは霞がかかり遠望は全く駄目だ。
広葉樹林の東登山道を下り、途中の樹林の切れた斜面から南方の山並みを眺めつつ下ると美しいみのわ平だ。落葉樹林を過ぎて植林帯に入ると桜峠だ。厳重に封鎖されている東登山口への道を右に見て、左へ杉林の尾根筋をなだらかに下る。途中2ヶ所の石仏の祀られた殆んど杉林の尾根道を緩やかに下り、最後に激下りすると夏坂林道入口に着地だ。約3キロの林道をテクテク、やっと登山口駐車場だ。すぐに本日後半戦の大白木山(おじろぎやま)めざして出発、神崎辺りで振り返ると舟伏山は文字通り船底のカタチだ。
舟伏山の売りの花のシーズンは4月、いまは緑の季節だ。標高700メートル以上の山域ではカエデ、ミズナラやブナなどの落葉広葉樹の森が広がり、小鳥のさえずりも楽しい石灰岩の山らしい沢山の植物が繁茂している山だ。
(仲越4.4キロ手前で通行止め) (左の舟伏山西登山口へ) (沢に沿ってさかのぼる)
(植林帯をジグザグに登る)
(阿弥陀仏石像) (広葉樹林をジグザグに登る)
(野菜畑のような小舟伏を行く)
(舟伏山三角点)
(山頂付近の広葉樹林帯を行く)
(山頂付近から岐阜方面を望む)
(清々しいみのわ平を下る)
(桜峠から夏坂林道入口へ)(植林帯のなだらかな稜線を下る)
(夏坂林道入口)
(長い林道歩きでやっと駐車場) (神崎川沿いから舟伏山)
★道で出会った花
ウツギ(阿弥陀仏) フタリシズカ(貯水槽) コアジサイ(小舟伏)
ニガナ(林道) コウゾリナ(林道) キバナアキギリ(林道)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 谷合
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