余市岳(1488.0m)

 

★ひとこと   「赤井川キロロスノーワールドから余市岳ピストン」

余市岳山頂と後方羊蹄山


★行った日   2015年7月4日(土) 雨    単独
          2015年7月5日(日) 曇後晴 単独
          2015年7月6日(月) 晴    単独

★コース
(7月4日)
高槻(府道46、府道407、R9、R27)=舞鶴00:30(7/5)
(7月5日)
舞鶴00:30(フェリー)=小樽20:45(R393)=(道の駅)あかいがわ21:45
(7月6日)
(道の駅)あかいがわ(14℃)5:00(R393、地方道)=5:20キロロ登山口5:30→林道分岐6:28→6:49スキー場横登山口6:54→8:18ゴンドラ道分岐8:24→定山渓分岐8:35→展望広場9:25→9:32(1488.0m)余市岳9:58→展望広場10:04→定山渓分岐10:37→ゴンドラ道分岐10:50→スキー場横登山口11:54→林道分岐12:07→13:03キロロ登山口13:26(R393、道道58)=ニセコ五色温泉登山口14:56

(7月5日)
 関西は梅雨の真っ最中だが、ようやく日本海北部に数珠玉状高気圧が連なって晴れ間の続く週間予報、かねてより計画していた北海道の道央と道南方面の山歩きの実行だ。新日本海フェリーのA料金(4/1〜7/18)の往復割引(2週間以内)利用だ。前日(7月4日)夕方大阪出発、雨の降りしきるなか一般道で舞鶴フェリー乗り場に到着だ。前回の2007年の新日本海フェリーのツーリストクラスは和室大広間だったが、今回は8ベッド1室のベッド指定だ。お陰でプライバシーが確保され、入浴と夕食を済ませて快適に小樽到着だ。小樽市内のコンビニであすの食料を調達、鮮やかな幅員矢印表示の続くR393で倶知安(くっちゃん)方面へ向い、途中の赤井川村の(道の駅)あかいがわへ約1時間で到着だ。この道の駅は今年4月にオープンしたばかり、本にも未記載のため2、3台の車しかなく、静かな車中泊だ。
(7月6日)
 北海道シリーズ1座目は道央北部の小樽近郊の余市(よいち)岳だ。近年、麓にスキー場が開かれ容易なアクセスと美しい高山植物で人気の山だ。静かな道の駅で爆睡、ここは日の出時刻が大阪より約1時間早いので3時半頃には明るくなって起床だ。真新しい洗面所を利用、準備万端整えて5時出発だ。R393を少し小樽方向へ戻り、キロロスノーワールドの表示通りに右折してしばらく進むと立派なマウンテンホテルだ。ホテル駐車場に止めさせていただき、朝里山ゴンドラは休止中なのでホテル横の林道ゲートから朝日を浴びて出発だ。
 紺碧の空に浮かぶ朝里山や広々としたスキー場を眺めながら出発、林道ゲートで入山届けをだして、下方に広がる雲海の彼方の山々を振り返りながら林道を進む。道端に巨大なアキタブキが茂り、シラカバ?の森が続く地道林道を延々と進み、途中でゴンドラ山頂駅へ向う道を左に分け、少し進むとスキーゲレンデの草原だ。朝里第1リフト乗り場の先が余市岳登山口だ。スキーコースの説明図はあるが登山地図はない。渡渉しながら沢沿いにぬかるんだ道をしばらく進み、最後に右岸から左岸に渡って斜面に取り付く。水場はここが最終だ。シラネアオイの群落を道端に見つつダケカンバなどの大木の散在する道を登り、P1014の先のミズバショウの巨大葉っぱの茂る湿地帯を過ぎると明るい小木地帯だ。北には朝里山のゴンドラ駅から下るスラロームコース、南には余市岳の肩、後を振り返ると石狩湾や積丹(しゃこたん)岳が雲海の彼方に望める。しばらくなだらかな笹原の切り開き道を進むと、稜線でゴンドラ山頂駅からきたルートと合流だ。稜線をなだらかに下ると眼前にずんぐりした余市岳が現れ、定山渓(じょうざんけい)から来た薮っぽい道と合流だ。

   ((道の駅)あかいがわ) (キロロスキー場マウンテンH横登り口)   (林道ゲート)

 (樹林帯の林道を延々と歩く) (朝里第1リフト乗り場が登山口)       (登山口)

(沢に沿って渡渉しながら登る)    (広葉樹林を登る)     (小木帯になると稜線が近い)

               (稜線手前から石狩湾を振り返る)

  (稜線でゴンドラ道と合流)    (草花満開の稜線を行く)    (眼前に余市岳が現れる)

 なだらかな笹原の切り開き道が続き、両側にウコンウツギが咲き、道端にサンカヨウなどの白い花がチラチラ咲く比較的急な坂道をジグザグに登り、ヒメイソツツジの丸い花の塊の並ぶハイマツ帯に入ると展望広場だ。広場から南方の視界が開け富士山型の後方羊蹄山(しりべしやま)など道央の山々が絶景だ。準高原の山頂部をちょっと西へたどると余市岳三角点広場だ。先ほどの広場のほうが眺望もよく休憩の適所だ。山頂で大休止後、岐阜からの3人組が登ってこられたので入れ替わりに下山開始、往路通りに下って、ぎらつく陽光に辟易しながら駐車場へたどり着いた。次の宿泊地に向うには早過ぎるので、予定を繰り上げてニセコへ向うことにし、R393で倶知安経由道道58にて約1時間半でニセコ五色温泉着だ。
 余市岳はスキー場登山口まで長い林道歩きだが、ゴンドラが利用できれば簡単山歩きが可能だ。沢筋以降のダケカンバの茂る道や稜線に出てから豊富な高山植物が魅力的だ。コース途中からの見晴しも含めて山頂からの道央の山々の展望は一級品だ。

   (笹原の切り開き道を登る)     (ハイマツ帯を登る)      (山頂手前の展望広場)

              (展望広場から後方羊蹄山など道央の山々を望む)

   (優美な後方羊蹄山)     (展望広場から山頂へ向う)      (余市岳山頂)

(準平原の朝里山へ向って下山)(ゴンドラ道分岐から笹原を下る)   (ダケカンバの雄姿)

  (登山口のスキー場へ下る)      (暑い林道歩き)     (キロロスキー場ゲート到着)

★道で出会った花

   トリアシショウマ(林道)       ノリウツギ(林道)        オオカサモチ(林道)


     ヤマゼリ(林道)          タニウツギ(林道)         ?(登山口)


  マイヅルソウ(P1014付近)      ?(P1014付近)        エゾイチゲ(P1014付近)


  ツバメオモト(P1014付近)    エンレイソウ(P1014付近)   ミズバショウ(P1014付近)


   ハイオトギリ(稜線)            ?(稜線)            アマドコロ(稜線)


   エゾカンゾウ(稜線)         ウコンウツギ(稜線)      ミツバオウレン(稜線)


     イワイチョウ(稜線)       ゴゼンタチバナ(稜線)      ヒメイソツツジ(稜線)


    コケモモ(稜線)        ウラジロナナカマド?(稜線)    ハクサンチドリ(稜線)


       ?(稜線)            チングルマ(稜線)        エゾイチゲ(稜線)


   ギョウジャニンイク(稜線)        ?(稜線)         サンカヨウ(P1014付近)


  オオバミゾホウズキ(登山口)  シラネアオイ(登山口)     キバナノコマノツメ(登山口)


     アキタブキ(林道)       エゾタンポポ?(林道)     ミヤマキンポウゲ?(林道)


    ヤグルマソウ(林道)           ニガナ(林道)       シロバナニガナ(林道)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大雪山・十勝岳・幌尻岳
・2万5千分の1地形図  阿女鱒岳(あめますだけ)、余市岳

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